北陸遠征

 〜夏の北陸はそりゃぁまあ暑かったのに、山にも登りましたさ〜

平成14年8月16日〜19日



○8月19日

本日は休み明けの平日。4人とも有給を1日取っての参加である。
これは盆休みの最終日に解散したら、ラッシュで移動が大変だからという窪谷さんのアイデアである。
本日の予定は、まずは富山県との県境にある松根城を落とした後、一足先に名古屋経由で帰られる秋田さんを午前11時までに金沢駅にお送りし、それから再度金沢城へと取って戻して金沢城を攻略。そして再び午後1時前の特急に間に合うように窪谷さんと薬田さんとを金沢駅にお送りするという慌しいものである。更に自分も今日中に神戸まで戻らなければならない。何とも忙しい。


午前8時にホテルのロビーに集合。国道159号線を北上する。
しかし、今日は盆休み明けの月曜日、つまり平日。市街地なので通勤渋滞に徐に巻き込まれてしまう。
それもやっとの事で抜け出して、森本から国道304号線、正部から国道359号線に入り、富山県との県境を目指す。
しばらく走っていると、「松根城→」という看板を見つけたのでわき道に入り、山道や集落の中を走って無事に到着。すぐ南が金沢国際ゴルフクラブになっている。


松根城


左:本丸から富山方面を眺める、右:空堀



越中国と加賀国との国境にある境目の城。元々は一向一揆衆の城であったようである。前田利家と佐々成政との戦いの折には、何度となく争奪の舞台となった。
現在は整備されて、公園のようになっている。しかし、公園化の際に植樹も行われた為に見通しが悪くなっている。大系の写真のような丸裸のままにしておいてくれたら面白かっただろうにと残念に思える。ただし、本丸だけは展望が利き、金沢方面と富山方面との両方向が見渡せるようになっている。


元来た道を金沢へと戻る。しかし、市街地に入ったとたんに渋滞に巻き込まれる。どうやら国道159号線が川を渡る部分で特に渋滞しているらしく、車の列が殆ど進まなくなる。時間の無い我々はわき道に抜けて渋滞を回避。カーナビも無しに良く抜けられたものだと感心するが、ともかく抜けた。
そして最後の目的地である金沢城へと向かったのだが、秋田さんの乗られる特急の時間まで、余り間が無い。重文の石川門の前ででも記念撮影をしようかと回ってみたが、車を停められるスペースも見つからず、仕方が無いので城を一周ぐるっと回っただけで、秋田さんを金沢駅に送りに行く。

秋田さんを見送り、残り3人で再度金沢城へと突入。しかし、今度も車を停める場所が中々見つからず、漸く旧玉泉院丸辺りの駐車場に車を停めて、尾坂門の辺りまでぐるっと歩いて回ることになった。


金沢城


左:石川門、右:発掘中。東の丸の脇辺り



元は一向一揆衆の金沢御坊があった場所に、前田利家が城を築いたとされている。一時期は金沢大学が入るなどしていたが、現在では金沢大学が郊外に移転し、城域のほぼ全てが公園化されており、これまで見ることが出来なかった場所も見れるようになっている。大河ドラマに合わせて「利家とまつフェア(金沢100万石フェアだったっけ?)」が行われていたり、鶴の丸と二の丸の建物が復元されていたりと行き過ぎたところもあるが、全体的に遺構は良く残されていた。
明治期に陸軍が本丸に火薬庫を作った際に石垣に開けた穴や、形を崩された石垣などもそのままに残り、江戸前期と明治期の石垣の技術の違いを見ることも出来る(あまり意味無いけど)。
とにかく時間が無いので1時間ほどで駆け足で見て回る。最後に石川門辺りで記念撮影をして、窪谷さんと薬田さんを金沢駅まで送り、こちらも北陸自動車道を神戸へと戻る。

平日だったので、帰省ラッシュもそれほどでもないかと思われたが、渋滞する場所は渋滞しており、神戸の寮まで辿り着いたのは午後7時前だった。



○総括
一般人の秋田さんが参加されていたので、窪谷さんもほどほど抑えた日程を組むものだとばかり思っていたのだが、行くのが楽な館跡や、見て楽しい近世城郭をメインに据えながらも、要所要所に山城を組み込んでおり、終わってみるといつもの遠征と余り変わりの無い内容になっていた。
それはそれで楽しく、天気が悪くなる事も無く、夜の変な遊びに付き合わされることも無く、運転で疲れたものの久しぶりに面白い旅行を楽しむ事が出来たが、しかし暑かった。男4人で狭い軽自動車の中、冷房を効かせているとはいえ、さぞ臭かっただろうと思う。根本的に、夏に城巡りをするものではない。

ちなみに今回の遠征では、神戸からの全移動距離は1000kmにもなっていた。良くバッテリーが上がらなかったものである。


戦果
	攻撃対象	28城

	うち 棄権	 4城

			24城	攻略



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