| 「悲劇の再会」 兄トキに会うべく、ケンシロウは捕らえた木人形狩り隊ハブを連れトキのもとへ行った。 その頃凶悪な殺人鬼と化したトキはある重病の子供ユウを診ていた。トキが秘孔を突いたユウはぐったり動かなくなった。 「ああ!ユウ!!」 ユウの両親は驚いた。 「フッ心配するな。あと三時間もすれば目を覚ます!」 「あ…ありがとうございます!」 ユウの父は歓喜の礼を言った。 「礼はいらん。それよりさっきの話だが、本当に何でもするんだろうな?」 「は…はい!!」 「ではこの場で死んでみせてくれ!」 「え!?」 突然トキの部下がユウの父を押さえ付ける。 「ち…ちょっと待ってくれ!!」 「約束は果たしてもらうぞ!!これから呼吸に必要な筋肉の動きを封じる秘孔を突く!!」 トキは冷酷な笑いを浮かべ、ユウの父の秘孔を突く。 「うえあ!!」 「あと1ミリでおれの指が秘孔に達する!!気力で秘孔の効果を封じてみよ〜っ!!」 しかし、突然トキは秘孔を突くのをやめ部下の刀を取ると、人体図目掛けて投げた。 「ギャアアア!!」 悲鳴が聞こえたかと思うと、人体図が破れ、顔が現われた。
つづく
(携帯)
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