西播磨遠征3 ぬるま湯遠征 その2

令和2年 1月11日〜13日



駒山城から




〇1月12日
 ホテルのバイキングで朝食。メニューが多く、また今朝は人も少なく楽しむことができた。しっかりと塩分を摂り、午前7時半にホテルを出発する。





飯野山城


左:南端の堀切、右:同左


左:南端の郭と三角点の杭、右:主郭下から南を


左:主郭、右:主郭から北西を


左:北西にある郭の段々、右:同左北東斜面の畝状縦堀


左:北西端の郭から西を望む、右:同左から東を



 智頭急行の久崎駅のすぐ北西の山上にある。麓からで比高160m。四駆の軽トラ相当の車なら途中の神社まで行くことが可能。神社の東側を回り込み、後は尾根筋を無理やり登る。

 比較的古いのか、基本的な縄張は造りが甘く、畝状縦堀も何本かあるものの本当にそうだったのかわからないような掘りの浅いものである。ただ範囲は広く、冬で落葉している為に眺めも良い。中腹にある神社も、城域かもしれない。





上月城


左:北東端の堀切を上から、右:本丸


左:本丸の南東下の郭群、右:本丸から西を


左:西側の郭、右:同左の西奥


左:西端の堀切を東上から、右:同左の堀切が西下に続いている


左:西端の堀切を西下から、右:同左から分岐した堀切らしいのだけど切れてない



 20年ぶり2回目。20年前の記録を見ていると、当時と比べて整備が進んだことが分かる。
 雨がぱらついていたので、麓の資料館で雨宿り。この資料館も20年前には影も形も無かった。周辺の城郭の縄張図が色々と展示されていたので、予習を兼ねて見て回る。

 北東・西の両端に堀切がある以外は、単純な郭があるだけである。大きさも小さく、ここだけを見ていると、上月城の攻城戦が本当だったのかと疑問に思う。周囲が湿地帯や水田で守りが堅かったのだろうか?





仁位山城


左:西側の郭、右:その北にある堀切


左:その北下の郭、土塁が少しある、右:中央のなだらかな平坦部


左:中央から東下にかけての斜面、右:東側の北下にある堀切


左:斜面を降りる土塁、右:南東斜面の畝状縦堀を北上から


左:南東斜面の畝状縦堀、右:同左の続きとベトコン人形


左:南東斜面の畝状縦堀を南下の道路から、断面が見える、右:同左


左:南東斜面の畝状縦堀、右:中央の南斜面(道路の下)にある畝状縦堀



 道が狭いものの城域まで車で入ることができる。上月城包囲戦の際の毛利方の陣城であり、掘削が不明瞭で平坦地が殆ど無いが、織田方の高倉山城のある東側に大量の畝状縦堀が造られている。「畝状縦堀祭り」と言っていいくらいに畝状縦堀がある。また林道を造成する際に畝状縦堀を削ってしまっている為、畝状縦堀の断面を見ることができる。更に、当時の雰囲気を出そうと、ベトコンみたいな人形が置かれている(中の1体はM16自動小銃を構えている)。
 ともかく、畝状縦堀マニアにとっては聖地と言っても良いくらいに、畝状縦堀が楽しめるワンダーランととなっている。




 川の向かいにあったカレーうどんの店で昼食。自分はカツカレーうどんを食べたが、ボリュームがあって、なかなか美味しかった。





駒山城


左:尾根の途中にある岩場(蹄石)を上から、右:岩場その2


左:本丸とその向こうに西側の郭、右:本丸の南東下の郭(登り道方向)


左:本丸の北東下の郭、右:中央の郭、四角いコンクリはお堂


左:中央の郭、石垣は水場、右:北西端の郭


左:西へ続く尾根、右:南西の郭


左:南西端の郭、右:南西端の郭付近から本丸を


左:眺めの良いベンチ、右:南東端



 山陽本線の上郡駅の北1qの生駒山山頂にある。比高220m。なだらかだろうということで南から尾根道を登るが、途中2か所ほど岩場があるので、足場が濡れている日には登らない方が良さそうである。東麓からの道もあり、こちらも整備はされているようだった。

 山頂周辺は、とにかく険しい。高所恐怖症には怖い場所だが、眺めは良い。本丸と南西端の郭にベンチが置かれているが、南西端の方のベンチはかなり怖い。修験道の山だったのだろうか、中央部に仏像のあるお堂があるのだが、爆撃にでも耐えられそうな分厚いコンクリート製である。そうした面白さも含めて、良い城だった。




 いつもよりもゆっくりの登山で、登り始めが13時半で降りたのが15時半。暗くなり始める時間になった為、近場で車で近くまで寄せられる鴾ヶ堂城へ向かう。





鴾ヶ堂城


左:南端の堀?、右:その北の堀切を北から


左:途中の尾根にある堀切、右:郭


左:郭、右:展望台南側の郭


左:展望台、右:展望台から北を望む



 山陽本線の有年駅の南南西700mにある。城の南東にある験行寺まで車で行ける。駐車スペースは4か所候補があるが、奥に行けば行くほど道が険しくなる。寺の境内までは舗装されているが、そこから先は未舗装。験行寺の住職さんが山の手入れをしてくださっているようで、194mの標準点まで車で寄せられるようになっている。比較的小型車であれば寺の境内、大きい車だと一番手前の住居の下がお勧めである。

 縄張が明確なのは展望台の周辺の郭のみだが、そこに至るまでに堀切らしいものが3つほど見受けられる。北端の郭には展望台が造られているが、そのおかげで眺めは良い。




 日没になったので本日の行程も終了。国道2号線を東へ向かうが、昨日のような渋滞に巻き込まれることも無く姫路市街に戻ることができた。しかしホテルの駐車場は今日も満車。御三方には先に降りてもらい、1人で近くの提携駐車場へ向かうのだが、満車だったり道が分かりづらかったりで、20分ぐらいうろうろしていた。


 夕食は、ホテルのフロントで紹介してもらった地元の居酒屋「楽歳」へ。値段も安いが、料理が出てくるのも早かった。姫路おでんもひねポン(親鳥を焼いた姫路の地元料理)も、突き出しや枝豆並みの早さで出てきた。アナゴの天ぷらも昨日と比べて半値以下でも味はあまり変わらず。2日連続で、ここでも良かった。
 ただ、安さに調子こいて注文し過ぎてしまい、山盛りの鶏唐揚げを1人で食べる羽目になってしまった。



 朝から丸一日で5城しか回らず。おかげで昨日に引き続いて筋肉痛が出なかった。





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