午後の心で    

                                         (2007)
  若い日燦然と輝いて
 心を支えて虹をくれた
 それは美しいガラスの塔
  何度も倒れては
 無残に砕け散り
 自分も他人も傷つけた
  高くなり低くなり
 積み上げては消え失せて
 それが何年も繰り返され
  いまやすっかり継ぎだらけで
 おどろおどろしい影を投げかける
 風が吹いても倒れそうな
  過ぎし日のプライドよ
  血をにじませ涙にぬれ
 それでも私だけは
 おまえを抱きしめてくちづける

 「朝の心へ」(参照)
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