朝の心へ    

                                         (1981)
  ガラスの塔を
 建てよう
  光を受けてきらびやかな影をおとすなら
 ひととき心に美しい虹をくれるなら
 それだけで十分
  果てしなく高いガラスの塔を建てよう
  透きとおりすぎて人に見えなくても
 冷たさゆえに遠ざけられても
 悔やむことはない
  心のまん中に 
 ガラスの塔を建てよう
 そして塔が倒れる日が来ても
 砕けたガラスで誰より傷ついても
 私は立ち上がろう
  ”誇り”(プライド)という名のガラスの塔を建てよう
>
 「午後の心で」(参照)
 「都守流詩集」に戻る
 「きいろい★ながれぼしのこと」に戻る