肥前肥後筑後 落穂拾い三ヶ国遠征 2日目

令和4年1月7日〜10日



筒ヶ嶽城から雲仙岳を望む




〇2022年1月9日

 あまり眠られないまま朝を迎える。寒い。

 家から持って来ていたアップルパイと、昨日買ったカップ麺とで朝食を摂る。午前7時に出発。






Google Mapより





筒ヶ嶽城


左:かなり手前にある堀切、右:西下の二重堀切


左:主郭、右:同左


左:主郭西下の石垣、右:主郭の南隣の郭


左:主郭南下の二重堀切東側、右:同左西側


左:南の郭、右:南の郭の南下の二重堀切の西側


左:南の郭の南下の二重堀切の東側、右:同左続き


左:その南、最南端の大堀切、右:同左を西下から


左:最南端の大堀切の西下、右:南の郭の南西下の横堀


左:横堀、右:その北端の堀切


左:南の郭の二重堀切を西下から、右:主郭北下の郭


左:主郭北下の郭の北端の石垣跡、右:同左


左:その北下の堀切、右:その北上の郭


左:最北端の郭との間の堀切の西側、右:同左の東側


左:最北端の郭の北側の土塁、右:最北端の郭の南側



 標高500mと山は険しいが、林道で比高220mくらいまで稼ぐことが出来る。西からのルートは等高線を見るとなだらかな尾根筋に見えるが、要所要所で急坂になる。また縄張図の針の耳の位置がおかしいので混乱させられた。南北の縦走路は登山客が多く、トラブルにならないように注意。
 城域の藪化が進んでおらず、ボリュームのある堀を隈なく楽しむことができる。特に南の郭周辺の堀切と横堀は素晴らしかった。





鷹ノ原城・南関新城


左:官軍墓地東側の石垣跡、右:石垣跡


左:石垣跡、右:墓官軍地西側の発掘現場


左:主郭北端の石垣、右:主郭北西下の石垣


左:石垣、右:石垣


左:石垣、右:石垣の基部?


左:官軍墓地西側の石垣、右:主郭を西から


左:西側の郭、右:西端の堀



 一応主郭部まで車で乗り付けることは可能だが、道が狭く西側の郭が畑になっているので、お茶屋の東にある駐車場に停めてから登る方が良い。
 破城になって埋められたものを、発掘している状態。その為、元の郭がどうなっていたのかがわかりにくい。



 近くの松風というレストランで昼食。時間も無いので3人共カレーにしたのだが、先のお客さんのオーダーが終わるまで出てこなかった。それならもう少し凝ったものを注文しても良かったか。お土産にオリジナルの南関揚げと手作り素麺を購入。





大津山城(あまつらヶ嶽城)


左:中腹の郭、右:南西端の郭


左:その1つ上の郭、右:主郭の南西下の郭


左:主郭南側、右:主郭北側


左:北側と南側の間の石垣、右:主郭西下の石垣


左:主郭北側と建物の礎石、右:主郭北東下の二重堀切


左:二重堀切を横から、右:二重堀切


左:更に北東下の堀切、右:同左から二重堀切の橋を見上げる


左:北東下の堀切、右:同左


左:北東端の堀切、右:同左



 鷹ノ原城の東向にある。大津山生目八幡宮の駐車場に車を停めようとしたのだが、境内の直ぐ南側にある駐車場に登る道は狭くて軽トラでもないと無理だったので、麓の蕎麦屋の隣にある駐車場に停める。城山への登り口も案内が無く迷う。神社に向かって左手のお祓い車用の道を登っていると左に軽トラ道が分岐するので、そこを登ると大津山阿蘇神社脇から登山道になる。大津山公園からも登山道が出ており、また山の北側から登る道もあるそうだ。登山客や家族連れが引っ切り無しに登って来ていた。

 縄張はそれ程広くは無いが、主郭周辺に石垣があり、また主郭の北下の三連堀切が良い。城屋にとって残念なことに、登山客用に3つの堀切全てに橋が掛けられており、堀切を楽しみにくくなっている。麓の館跡は見に行かなかった。





田中城


左:弾正屋敷、右:三の丸の西斜面


左:本丸の南西斜面、右:本丸と三の丸の間の堀切


左:本丸の東下の郭、右:本丸から三の丸を


左:本丸、右:本丸


左:本丸中央部、右:二の丸


左:本丸西の捨曲輪、右:北東の出丸


左:出丸と二の丸との間の堀切、右:出丸の北斜面


左:本丸・二の丸周囲の出っ張り(畝状縦堀的役割?)、右:捨曲輪との間の堀切


左:捨曲輪から堀切、右:捨曲輪から北西に延びる郭



縄張図(元サイズ:1746x1443、別タブで開く等で原寸表示)




終戦直後の航空写真(国土地理院、M690-122)

 国指定遺跡で、城山がほぼ丸っと整備され、駐車場もあるにもかかわらず、事前にまともな縄張図を手に入れられなかった。そこで城の西にある、小学校跡地を利用した田中城ミニミュージアムに立ち寄る。残念ながら縄張図は手に入れられなかったが、プロジェクトマッピングによる包囲戦の動画ジオラマを見ることが出来た。肝心の縄張図は城内のあちこちにタイルに印刷されて張り付けられていた。

 上下のメリハリが良く効いた縄張りで、しかもそれらが芝生貼りだったので十分に楽しむことが出来た。ただし、落葉して見通しの良い季節でないと、ここまで楽しめないかもしれない。





神尾城(和水町)


田中城ミニミュージアムの神尾城のジオラマ



 時間が厳しくなったのでパス。





隈部館


左:馬出、右:馬出の内部


左:馬出の土塁の内側は石垣、右:馬出から東の郭を


左:主郭南下の堀、右:馬出と南西の郭との間の堀


左:南西の郭、右:桝形を南から


左:桝形の西面、右:桝形を南東から


左:桝形を北東上から、右:桝形を北西上から


左:主郭から南西の郭を、右:主郭内部


左:主郭の北の堀切の西端、右:北の堀切の中央部付近


左:北の堀切の中央部付近、右:北の堀切の東端



 田中城から車で1時間弱。移動にこれだけ時間を食うのももったいないと思っていたものの、実際に行ってみたらそれだけの価値は十分にあった。事前打ち合わせでも断固として隈部館を外さなかったKさんに感謝。
 それ程複雑な縄張ではないが、正面の高低差が圧巻である。車道が無ければ、もっとそれが明確だったかもしれない。背後の山側の堀切もきれいに残っている。




 以上で本日の予定終了。国道3号線を北上して八女市のホテルへ。


 今日も分散夕食。食後のミーティングは無く、チェックインの時点で解散となる。周辺に食べたいと思えるような食堂も無く、隣のスーパーで総菜を購入して部屋飯にする。太るので、なるべく買い過ぎないようにと注意していた筈なのだが、結構な量を買い込んでしまう。更に食後のデザートに白熊アイスを買ったのだが、部屋の冷蔵庫に冷凍機能が無いことがわかり慌てる。食前にデザートというのもアレなので、フロントで氷を貰い、昨日買っていた塩を振りかけて保冷剤にしてみたのだけど、飲みが終わった後には殆ど溶けてしまっていた。

 今夜から始まる大河ドラマは家で録画していたので、ポツンと一軒家の方を見ながら飲む。ポツンとの住人が1人で重機を使わずに立派な石垣を作っていたのには驚かされた。



 今夜もあまり眠れない。1時間に1回の割合で目が覚めていた。





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