記録的な超大型台風 VS 奇跡の晴れ男

平成24年9月15日〜17日




16日朝の時点での台風の進路予想図。17日は絶望的である。




9月16日

2日目が明ける。


窪谷さんが快復された為か、微妙な天気であるものの雨は上がっていた。ただ風が強い。

まずはイカで有名な呼子へ移動する。




加藤嘉明陣 曇り


左:郭U(説明版による)、右:郭V


左:郭Uから郭Wを、右:西を望む


左:平坦地というよりも緩斜面、右:郭W




呼子大橋のたもとにある。公園化されてわかりやすかったものの、木製のタイルが雨とコケとで滑りやすくなっていた。
平坦地は明確でなく、ただの公園のような感じ。





徳川家康別陣 曇り


道脇に建つ標識


場所はすぐに判明したものの、進入口がわからない。
道路脇に立派な標柱が建っているのだから整備されているに違いないと、付近をグルグルと探しまわるも、先ほどの加藤嘉明陣のような明確なものは見当たらず、遂には諦める。
(後でわかったことだが、整備の過程でほぼ全ての陣跡に標柱が建てられているものの、夏でも雨でも訪れる事が可能なまでに整備されている場所は、先ほどの加藤嘉明陣を含めて12ヶ所しか無い)





黒田長政陣 曇り後雨


左:土塁と石垣の石?、右:土塁


左:土塁、右:山の入り口から北西を望む




名護屋大橋の東たもと。
道路脇に標柱が建てられ、道があったので入ってみるが、普通の(整備されていない)山城。
方形状の土塁跡が比較的明瞭であったものの、林内で暗い上に雨によりで光量が取れず、まともな写真がほとんど撮影できなかった。




晴れ男の魔力も台風には勝てず、雨が強くなってきたので名護屋城の博物館へ避難する。

とある方角への偏向甚だしい展示物を楽しんでいると、いつの間にか外は強風も加わり、大嵐になっていた。
建物から駐車場にある車に移動するまででも横殴りの雨でびしょ濡れになってしまいそうなので、更に時間つぶしをする。実は博物館の直ぐ裏にも木下延俊陣があり、博物館の建物から直接行けるよう整備されているものの、それを見て回るどころの天気ではない。
11時半になっても状況が変わらないので、少し雨が弱まった所を見計らって車に走って移動し、唐津地域から離脱することに。




今夜の宿泊地である佐賀方面へと向かうが、唐津の市街地を抜けた辺りで雨が上がる。もう一度引き返すことも検討されたものの、昨日の天気と同じく、台風の風によってムラのある雨雲群が次々と北上している状態なので、唐津市街で雨が上がっていても名護屋方面がどういう状況か判らないため、諦めてそのまま東進することになった。





獅子ヶ城 曇り


左:駐車場から、右:南東付近の石垣


左:本丸、右:二の丸の井戸


左:南下の石垣、右:北側の石垣だが、木に覆われて石垣が見えない


左:北側の石垣、草木に埋もれている、右:虎口




JR唐津線厳木駅の南西約2kmの山の中にある。
7年前に一度来た場所だったが、Mさんは未攻略だったので立ち寄る。
2005年の冬に来た際には眺めが良く、天空の城らしい高所感が強かったのだが、今回は秋前でまだ草木が多く茂り、崖下があまり見えなくなっていた。




道の駅厳木で昼食。ちゃんぽん(浜系)
露天で売られていた「お魚ドーナツ」が美味しかった。はんぺんとドーナツの中間のようなもの。全国販売されていてもおかしくはない。





吉野ヶ里遺跡 晴れ後曇り後雨


左:入り口、どこの遊園地だよ、右:堀と逆茂木


左:「吉野ヶ里殺人事件」的なものを撮影中、右:南内郭を南東から


左:南内郭の櫓から北内郭方向を望む、右:櫓から北西方向を望む


左:南内郭の堀、柵の内側に堀がある、右:北内郭方向を


左:北内郭の門、右:北内郭の天守閣もどき


左:天守閣もどきの内部のジオラマ、右:内部


左:北内郭の西側、右:北側


左:北内郭の馬出しのような部分、右:北内郭の内部


左:南内郭の北西にある門から北東方向を、右:同左から東(南内郭)を


左:同上から南を、右:同左から南西を


左:南内郭の南下にある門、右:同左の内側の堀、奥は南内郭の櫓の一つ




一応日本100名城にはカウントされていてるそうである。
ここに来るのも3回目。20年以上前に来た時には現在の南内郭付近しか発掘・復元はなされておらず、土産物屋もプレハブ建てのようなものが1軒しか無かったのだが、いつのまにか巨大テーマパークのようになっており、驚かされる。アトラクションがあるわけでもないが、400円にしてはかなり楽しめる場所になっていた。
また丁度、火曜サスペンス劇場のロケに来ており、茂みの奥の方では遺体が発見された場所での現場検証シーンが撮影されていた。

周り終わった頃に雨が降り始める。慌てて移動。
かなり激しい雨になったが、久留米城へ着く頃には雨も上がっていた。





久留米城 曇り


左:東側の駐車スペース、右:同左北にある石垣


左:内部の石垣、右:大井戸


左:大手門?の石垣、右:南西の堀


左:南西角を拡大、右:その東側の石垣




その殆どの敷地が市街地に埋もれ、現在は本丸周辺にしか遺構が残っていないものの、高石垣が綺麗である。




日の入りまで時間がもう少し余ったので、八女市にある福島城へと向かう。





福島城 曇り


左:八女公園になっている、右:東側の土塁跡


左:南東角の土塁、右:神社跡のある北西隅の土塁?


左:神社跡から下を見下ろす、右:神社跡の北下、堀跡か


左:西面の堀跡、右:同左を南から




八女市街の中心にあり、八女市役所の西100m。現在は八女公園となっている。
足をくじきそうになる。




西久留米に戻り、ホテルで一泊。
今日もスーパー飯。


大幅に予定を変更してしまったとは言え、台風が真横を通過していた割には回れたと言える。
昨日と同じく台風の風によって雨雲が斑状に次々と北上していたようで、唐津を離脱して以降はその斑と斑の間を縫いつつ移動し、タイミング良く城を回る時間にその間隙となっていた為、上手く回る事ができたようである。






16日21時における翌日の進路予想図。
いつもの事だが予想よりも早く進んでおり(14日の予報の時点では、17日15時の予想位置は五島列島沖だった)、また進路もやや西にずれている。
明日は天気も回復するかもしれない、という淡い期待を抱きつつ就寝。




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