東三河遠征 記憶にございません

平成31年1月12日〜14日



長篠城の北の堀






・はじめに

 2年前の遠征記録をまとめようとして困っている。今回の遠征については遠征についてのメモが殆ど残っておらず、また加齢による記憶力減少もあり、どこで何をどうしたのかが、極めてあやふやになってしまっている。

 ます困るのは、写真が何を撮影したものなのか、どうしてそれを撮影したのかが、分からなくなってしまうことである。城山の写真は、下手をすると「ただの林」になってしまいかねない。縄張図と照らし合わせることで記憶を辿ることも可能なこともあるが、それでも思い出せなかった場合、意味不明な写真の山が出来てしまうことになる。20年以上一緒に城攻めをしているKさんは、未だ銀塩カメラに拘っていて撮影枚数が少ないこともあるものの、1枚1枚、それぞれの撮影した場所と方向を縄張図に記入している。デジタルカメラで、それは無理であるとしても、GPS連動で撮影場所を写真データに織り込む機能を持ったデジタルカメラを購入すれば良いのだろうが、後から地図にプロットして云々するのも面倒であり、結局は記憶が失われない内にまとめてしまう、という手法でこれまでやって来た。

 もう一つ困るのは、紀行体でまとめるのが難しくなるということである。どこでどんな出来事があったか、どこで何を食べたのか、そういうことが思い出すことができなければ面白くなくなってしまう。今どきの人のように何でも撮影しまくればそうした心配も無くなるのだろう。次からはそうしておくことにする。

 ともかく、今更嘆いても仕方が無い。縄張図やGoogleのストリートビューなどを駆使し、思い出せるものは思い出しつつ、どうしても思い出せない部分は推測で誤魔化すしかない。そういうこともあり、今回の遠征記録については、いい加減な内容が多く含まれていることを予め断っておきたい。



・遠征地域決定の経緯

 よく覚えていない。東京組のYさんの去就が決まらず、その為に東京からアクセスしやすい東海道付近で未攻略の範囲、ということで東三河に決まったような気がする。結局Yさんは不参加で、東京組は、いつものKさんに加えてGさんの2人、そして私の計3人編成となった。起点と終点は豊橋駅で、レンタカーも豊橋駅で手配となったのだが、スズキのエブリィが配車されてしまった。この車は実質軽バンで、荷物は積めるが運転が難しく、山がちな東三河での運転には向いていない。日程は2泊3日で、新城と豊田でそれぞれ1泊づつすることになった。



〇1月11日(金)

 豊橋は広島からだと距離が微妙であるため、仕事終わりに移動を開始して、豊橋に前泊することにした。この頃、夜の移動時にはマクドナルドの夜メニューがボリュームが多くて気に入っていたのだが、広島駅前のマクドナルドの客が多く、諦めてスーパーで唐揚げなどの総菜を買って新幹線に乗り込んだ。しかし冷えた唐揚げはあまり美味しいものではない。豊橋駅近くのホテルで一泊。



〇1月12日(土)

 午前8時に豊橋駅に集合。前出のようにレンタカーはスズキのエブリィ。今日は遠江との国境の城を拾いつつ長篠まで北上し、新城で一泊する予定である。




Google Mapより




船形山城


左:元堂跡の平坦地、右:主郭北下の堀切


左:主郭の東側の土塁、右:主郭北側の土塁


左:西から3番目の堀切、右:西から2番目の堀切


左:西から2番目の堀切を南西から、右:西端の堀切



 普門寺まではすんなりと着いた。登山者向けの看板もある。しかし肝心の登り口が分からず時間を食われる。寺は比較的広くて施設も多い為、「ここが登り口です」といった案内板が無いと、どこから取りついてよいか分かりにくい。
 北西端にある主郭から南西へ向かう尾根筋に、幾つかの郭と堀切が残っている。ただ主郭周辺は藪に埋もれていて、良くわからなくなっている。





赤岩城


左:南端の郭の西側、右:同左の東側


左:主郭、右:主郭北側


左:主郭北の土塁、右:土塁の北下の堀切


左:堀切と土塁を北から、右:堀切の北にある平坦地



 赤岩寺の北西にある尾根に郭と堀切がある。防御施設は北端に堀切があるくらいである。赤岩寺の周辺で中学か高校かの陸上部が何かの練習をしていたのを憶えている。






 近くの桃山ラーメン本店で昼飯。750円とメモしてあるので、恐らく桃山ラーメンを食べたようだ。ニンニク潰し器があった。





月ヶ谷城


左:主郭西側の虎口、右:その北の土塁


左:主郭中央部、右:南西の段々


左:主郭東側の土塁、右:同左(続き)


左:主郭南東の虎口付近?、右:虎口



 登り口近くの道の脇に車を停めたが、少し離れた公民館の駐車場に停めた方が良いかもしれない。
 西麓に登り口がある。多少の段差があるものの、ほぼ単郭である。主郭の南下に帯郭と更にその南下に横堀があるのだが、撮影した写真を見る限り主郭から降りていない。藪という程でもないので、登りがきつくて気力が削がれていたのかもしれない。歳をとるとこういう事が多くなった。





宇利城


左:南に伸びる尾根の郭、右:主郭の南斜面、井戸跡がある


左:主郭、右:主郭の北西下の郭


左:北西下の郭と主郭との間にある堀切、右:主郭の南西隅の土塁


左:主郭とその東の郭との間の堀切、右:主郭の東の郭


左:東端の郭、右:同左の東下の横堀



 県道81号線沿いに専用の駐車場がある。主郭の周辺はよく整備されているが、そこから少し離れると藪に近い状態になっている。しかしこの藪になっている辺りに堀切や横堀などの見どころがあり、非常にもったいない。





医王寺城


左:南東下から、右:主郭


左:主郭西の堀切、右:主郭西の堀切と郭


左:櫓の上から見た西側、右:東側



 長篠城の北、医王寺の北にある。砦程度の縄張しかないが、主郭部には櫓が建てられており、眺めも良い。





長篠城


左:北の堀の東側、右:同左の西側


左:大手門、右:西の堀


左:北の堀を土塁から、右:同左


左:北の土塁、右:土塁から北下を


左:鉄道で切られた土塁、右:鉄道で切られた東側



 北側にある土塁と堀が見事。鉄道で切られた東側は、堀の北から踏切を渡れば行たということに今更気づく。




 以上で本日の予定終了。新城まで戻り、出来て間もないホテルにチェックイン。

 先に風呂に入り、ホテル併設の居酒屋で夕食。何を食べたかは覚えていないのだが、マグロメンチカツは食べたような記憶がある。Kさんの差配もあり、自分の負担は3000円だった。





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