ミッターマイヤーの日記(ミッチニッキ)

銀座ワインパーティー編:その7

白ワインは3種続いた。
やはり、ワインがダメというのは本当だったのか、となりのロイは
一口飲むと「卿にやろう」と自分のグラスをオレに渡してくれた。
オレは白が好きだから、喜んでもらったが、今、考えてみると、
ヤツは単に公の場(特に閣下の前で)乱れた自分を見せたく
無かっただけなのではないかと思う。
なんといっても、かっこつけたがるヤツのことだ。充分ありえる。
一方オレのほうはと言うと、意識がふっとぶほど酒にのまれる
ことは無いが、たった一杯のビールでも真っ赤になるタチだ。
いい加減、良い気分になってきた。
(くそ、今日はオレは絶対にロイエンタールより先につぶれんと
心に決めたのだ。絶対、ヘンな写真を撮ってやる!!)
まわりの者たちも、席をたちあがってあっちの席、こっちの席と
フラフラ写真を撮りにいったり、御夫人とおしゃべりしに行ったりしはじめた。
あのオーベルシュタインでさえ、目の下はおそろしいほどのクマが
あるのに、他はほのかにサクラ色という絶妙なコントラストの
顔色になりつつあって(爆)、無表情なだけにコワイ。
ビッテンは、酒が入らなくても、体内でアルコールを熟成醗酵して
いるだろ、お前?と疑いたくなる陽気なオトコなので、
閣下の前でも礼儀をわきまえない。
メックリンガーは、どうもヴェストパーレ男爵夫人から電話が
かかってきたのか、真っ赤な顔のまま、居住まいをただして
電話をしている。そういや、メックリンガーは前回のパーティで
あっという間につぶれて、姿勢をただしたまま寝こけていた。
今日はよく持っているな。
ルッツは、オレと同じで一杯で顔にでるらしく真っ赤っかだったが
出されるままに「おいしいですねぇ〜〜」といいつつクイクイ
飲んでいる。ちゃんとツマミも食べろよ。スキ腹に15度の酒は毒だぞ。

ワインは目を剥く美味しさでした。


★☆★☆★☆★


元帥閣下と同席なためか、皆、今ひとつ、話が盛り上がらない。
というか、やっぱアレだろ。華やいだ席じゃないからだろ。
(実際の女性率は決して低くは無いんだが。ともかく見目がな。
どう見てもオトコにしか見えんヤツ多いし・・・。しかし
ビッテン、なんだお前のツメの赤色は!?・・・そういう趣味か)
いつも同じメンツと顔をつき合わせているのは何と退屈なことだ。
それに引き換え、向かい側のテーブルのキラキラしいこと。
酒はうまいし、ネーチャンはキレイだ!(古いなオレも)な
めくるめく世界が向かいや後ろのテーブルにはあった。
ヴァルハラとは、まさにあんな世界を言うのだろう。
オレはたまらず口に出しそうになった。
「なあ、ロイエンタール、お前の恋人とオレ、席かわろうか」
・・・人妻とヤツがつきあうのは善しとしないのだが、
彼女と替わればオレもヴァルハラにダイビングだ!!
・・・ロイエンタール???
顔色はちっとも変わらんくせして、今日のヤツは饒舌だった。
オレとプライベートのときは、かなりおしゃべりな奴だが、
閣下の前では、こんなことは絶対ありえない。
しかも、話の内容が、各艦隊の攻撃力(プレステゲーム)のことだった。(爆死)
・・・お前、酔ってるな。しかも酔ってまでシゴトの話か。

☆「オレとミッターマイヤーで同じ速さで進軍してても、
ミッターの方が物資がすぐ無くなるんですよ、カイザー」
・・・なんだと、オレの悪口か!?
どうせオレのところは、バイエルラインを始め、皆体育会系
なんだよ。大食漢が多いんだ、悪かったな!
上機嫌に、ロイエンタールの作戦(ゲーム上のあくまで)の話は続く。
ロイ「艦隊消費率といえば、ビッテンフェルトだな。3千隻とか
あっという間に減ってしまうんだからな。弾はすぐ無くなるし」
ビッッテン「敵には撃って撃ってうちまくれだ!」
ロイ「撃てばいいってものじゃない」
閣下「ビッテンフェルトばかりに艦隊をまわせるものでもないぞ」
オべ「・・・・」
オレ「そうか、卿は艦隊が消費すると、オイゲンに言いつけて
オレたちの艦隊をこっそり黒く塗ってるんだろう?」
ルッツ「さすがだな、ビッテンフェルトのやりそうなことだ」
ビッテン「いやあ、黒い塗料が足りないときには、マルビって
書いて・・・違うぞ〜〜〜!!」
ビッテンフェルトは激しいジェスチャーまでついて、今にも
テーブルをひっくり返しそうだ。・・・やめてくれ!!
閣下は、牛タンのスライスをほおばりながら、しかめっつらで
やり取りを聞いておられた。
・・・おそろしいことには、コレは作ってやっているのでは無いと言うことだった。
酒がほどよく体内にめぐって、地がでかけている。
それで、なんで作戦会議をしているんだ!?(ナゾすぎる!!)
あやしすぎるぞ、みんな!!
あくまでもコスプレであるが、原作を深く愛しているので
銀英の知識が飛びでるということは往々にしてあることだろう。
しかし、なんなのだ、この辺にキャラくさい会話は!?
酒が入れば、メッキがはげて地の自分が出てくるものだが、
酔っ払ってなおキャラのまんまである。
みな、降霊術を行っているな、さては?
気がつけば、B夫人がフレーゲル男爵と団結してアンネローゼ様をいじめているし、
ケスラーは、アンネローゼ様を守るべくブラスターをぬいている
・・・んじゃなくて、ただの銃自慢をしている。危ないだろうが!
・・・あ!ファーレンハイト、かごごとパンを盗んでいくな!!
ここかしこで、皆変な振る舞いが始まっている。
ワインパーティの場は、ただの狂乱の宴と化してきていた。

皆さん、あちらこちらと席を移動して、難を逃れていました。


★☆★☆★☆★


宴がたけなわ・・・ってゆうか、乱れかけた頃、
ワイナリーのオーナー(ヒゲのダンディ。オレは昔から気に入って
いる)が、場をおさめるようにして、スライド上映を始めた。
日本では、伊・仏のワインについての知識は、酒を飲まん奴でも
ある程度知っている。あ、アメリカのカリフォルニアワインも
有名だな。だが、ドイツってせいぜい「シュワルツカッツ」
とかしか、知られてないのではないか?しかも黒猫のワインって
輸出用で、ドイツでは飲まれていないんだ。
そんなわけで、オーナーが、ウンチクを述べるべく、スライド
上映会にことを運んだわけだ。
電気が落ちて、暗くなると、身体もほてっててキモチイイし
ああ、なんだか眠くなる。
スライド側に椅子をむけると、ロイエンタールがオレの後ろだ。
真っ暗だし、ヤツに寄りかかっちゃおうかなぁなどと思っていると、
スライド上に映し出されたのは、地球の世界地図!!

ブフーーーーーッ!!

思わずみんな吹き出した。
なんだ、なんだ、コレは!?地球教徒についての勉強会か!?
最新巻のマンガ11巻にもそういや出てきたな。
グランドビショップ!!
なんてタイムリーなんだ!!
オーナーは、なぜ客が受けているのかわからず、調子に乗って
軽いジョークなんかも交えて、話をすすめだした。
(ああ、本当にワイナリーのオーナーカッコイイ!!
・・・こりゃ、チエオミッチでなく、バービーな気持ちだが)
前回のパーティで重複する説明もあったためか、眠りだしてる奴も
いたが、今回初めてのゲスト様方には、いい話だったと思う。
なにしろ、オーナーは話がうまいし、ドイツとドイツワインに対する
情熱も伝わってくるからだ。
「・・・で、ここがこのワイン法を違反ばかりしている彼の店、
黒い鷲っていうお店なんですよ」
また、いっせいに笑いが起こった。
双頭のワシじゃないのか!?残念。
ああ、やっぱり地球のドイツというところは、我々、銀河帝国と
よく似たところなんだな。
フレーゲル男爵や、レンネンカンプは、ドイツをよく訪れている
らしい。ああ、今度連れていってもらいたいものだ。
庶民の身ではなかなか厳しいが。ガンバとの新婚旅行にでも。
ハハッ!照れるな。ああ、ガンバ、オレのネズミ耳の天使。
今すぐ君に会いたいよ。(涙)

撮影の為に、ワイングラスを持っているだけ(笑)。


★☆★☆★☆★


上映がすんで、電気がつくと、ロゼに引き続き、赤が出てきた。
もうその頃になると、みな一口飲んでは、ひとやすみという
カンジだ。オレも、ロイのぶんまでもらっていたせいか、体中
血液がめぐるのがわかる。あんまり首筋からアタマにかけてが
クラクラするので、トイレに立った。
鏡を見て唖然。なんだ、オレは!?ゆでタコじゃないか!!
やっぱり、ロイエンタールのワナだったのか?
いつもどおり涼しい顔をしているヤツが憎らしい!!
涼しい顔といえば、フェルナーだ。平然と全部を飲み干したあげく
上官のオーベルシュタインのグラスまで盗み飲みしていた。
あーあ。
顔が染まっているとはいえ、レンネンカンプやケスラー、ルッツも
全然イケルくちのようだな。
ベーネミュンデ侯爵夫人とフレーゲル男爵は酒も強いが、その分
毒のオーラを発するようだ。
二人の高飛車笑いのサラウンド攻撃には、アンネローゼ様でなくとも、冷や汗が出る。
・・・って、か、閣下!?
なんでそんなに嬉しそうに姉君がいじめられている様子を写真撮って
いるんですか〜〜!?相手はチェシャ夫人ですよ!?
ああもう、できあがちゃってますね?閣下しっかりなさって下さい。
こんなときにキルヒアイス上級大将がいれば。
彼は特別だ。いや、特別だった。(おわ、ブラックなのでやめよう)

☆雰囲気は一気に撮影会モード。
撮影会って言えば、ロイエンタールに「梅と武士」撮影会の写真を
ミッフィのアルバム(激爆)で御下賜なさった、グリューネワルト伯爵夫人!!
酒宴の席の上とは言ってもなんてまあ、命知らずなことであろうか!
しかも罪の無い天使の顔でにっこり微笑みながら・・・である。
・・・ロイエンタールの胸中はさぞや穏やかでなかったに違いない。
反逆指数が上がらなければよいが。
血の夢をみるなよ、ロイエンタール。

あのこわもてのオフレッサー上級大将でさえ、お酒で陽気になって
写真に快くOKしているのだ。・・・しかしこんな狭い場所では
ヤツの全身は撮れないだろう。(笑)
こんなよっぱらい集団撮って何が楽しいのやら、と思われるが、
ここかしこの御夫人に写真を頼まれる。
「ぜひ、双璧で(はぁと)」
などと言われると断れないが、ロイエンタールがすまし顔をしている
トナリで、真っ赤なオレ。うう、ふがいないったらありゃしない。
(皆様、スミマセンでした〜。ヒドイ顔で写っていてもそれが地です)
黒いナイトドレスの妖艶な女性いおりんさんは、ロイエンタールより
オレのファンだと言ってくれた。
(なかなかいないんだよな。みんなロイエンタールの顔に騙されてる)
あまりのうれしさにこちらからも一緒に写真をオネガイしたのだが、
デキはひどいものだった。なんか襲ってしまいそうに写ってる、オレ。
いつもカッコイイロイとずっこけてるミッチという関係を修繕したいものだがなあ。
マメなヤツは、振り袖のすてきなかるらさんにもにこやかに接して
いたし、むろん、青いドレスの愛人にも気を遣っている。
オレの前で人妻となど、許さんぞ!!(憤怒!!)
シャフハウゼン子爵夫人とも仲良くしていたようだな。
まったくスキの無いことだ。
・・・いつか南さんの同人誌ネタ「元帥ブルー」をやってもらうぞ、
南さんにも許可をいただいたことだしな。フフフ。

オフレッサー上級大将と記念撮影。


★☆★☆★☆★


最後のデザートワインがでた。
貴腐ワインという。ブドウを実がなっても収穫せずに、しばらく
完熟すぎ、枝についたまま少々腐らせてから、ワインにする。
非常に薫り高く深い味わいである。コクがあってかなり甘い。
鼻と喉を豊潤な香で充たしてくれる、ぜいたくな味だ。
しかし喉越しはスッキリする。
貴族が腐ると書いて「貴腐ワイン」だが、なんと言いえて妙な名前だろうか!?
新時代を起こそうという我々が飲み干してしまうにふさわしい名前と言えるだろう。
そろそろ舌がマヒしてきた皆がこのワインには舌鼓を打っていた。

貴腐ワインを横取り?するミッターマイヤー提督


☆さて、最後のワインも出たところで、会はお開きとなることになった。
とりあえず集合写真をということで、元帥府メンバーが集まった。
双璧でカイエ元帥閣下をはさむことになったが、
閣下〜〜!!グローブをお忘れですか!?
少々ほろ酔いになっておられた閣下は、会場で白手を無くされた。
犯人は、地球教徒のヤツラか!?反乱軍のヤツらか!?
閣下の玉手をつつむグローブである。
見つけた者、盗んだ者は、すみやかに名乗るように。
(いや、マジ、カイエ無くしたそうです。間違ってお持ち帰りに
なった方、連絡下さい。なにしろ、元帥と言えど、ミューゼル
時代と違わない、ビンボーカイザーなので・・・)
☆本当は、今回の参加者全員で撮りたかったんだが、
そんなスペースは無いのであきらめた。
サクラ大戦グループのレニと紅蘭、あまりにステキだった。
バンパイアのがんこクローディアもコワイが可愛いかった。
・・・他国の軍人がたも、オレなんかより、気合いの入った軍人で
カッコ良かったし、なにしろ、女性陣は華やかだった。
集合こそ撮れなかったけど、およそ全員の写真を撮りおさめることが出来て嬉しく思う。
本当にありがとうございました。
この会に参加して下さった皆様にお礼を申し上げます。
それから、主催のフレーゲル男爵、なぐってスマンな。
ワイナリーのご夫妻、本当に毎度お騒がせします。
ちり紙交換よりタチが悪い連中にお付き合い下さいまして
申し訳ありません。また、いつか・・・。(オイオイ)

☆二次会は、ワイナリー向かいの喫茶店で行われたが、その大半を
オレは寝ていた。やっぱ酒がまわってたんだな。
目覚めて、ちょっとすると、ロイエンタールが先に帰るという。
チッ!また女と待ち合わせかと思ったが、まあ今日は許してやろう。

とにかく、楽しい一日でした。
皆さん、ありがとうございました!!(^v^)

集合写真。でも皆さんできあがっています(笑)特にミッチ。


おしまい