ヨーロッパ 物欲の旅 その2 〜ベルリン攻防戦〜

平成16年7月17日〜25日



○7月19日 ベルリン




左:寝台車の通路、右:一泊を過ごしたベッド、共に結構奇麗


0830過ぎにZoo駅に到着。隣のベッドだった黒人兄ちゃんが、実は姉ちゃんだった事が判明。しかも結構な美人。

Zoo駅のコインロッカーに荷物を入れて、一日乗車券を購入。まずはフリードリッヒ通りの骨董街へと向かうのだが、どの列車に乗っていいのかが判らない。
路線図を見ても、行き先表示を見ても、時刻表を見ても判らない。不親切だなと思いながらも何とか「フリードリッヒ通り」駅を経由する列車を見つけて乗り込む。
しかし乗った列車は、途中の駅を次々と通過して行ってしまう。「もしかして快速か急行に乗ってしまったのか?。下手したら郊外まで止まらないかもしれない!?」と、かなり焦るが止まらない物は仕方が無い。乗車口付近で緊張しながら立っていると、窓の向こうを小汚い電車が併走している。どうも本来乗るべき電車はそっちの方で、自分は間違って郊外行きの電車に乗ってしまった事を悟る。
「初っ端から、これかい…」
呆然として、力が抜けていった。

しかし、運良くその列車は「フリードリッヒ通り」駅には停車。ほうほうの体で列車を降りる。


ガード下、という情報だったので、それらしき場所を探してみたら、元町ガード下のような感じの場所を発見。しかし開店は11時からで、どこも閉まったままである。開店時間まで暇を潰す事にする。

地図を見ると、旧防空壕というのがあったので行ってみる。外観はなかなかだったが、現在は中はお化け屋敷になっていて入場料を取られる事が判り、入る事は諦める。




旧防空壕、一目瞭然で空爆の目印になってしまうのでは?


それでも時間が余ったので、近くにあるアルカーデンというショッピングモールへと向かう。ファーストフードの店も幾つかあり、味見をしてみたかったものの、胃が悪かったので叶わず。


11時を回ったので、フリードリッヒ通りに戻る。
陶磁器、絵画、食器類、時計、パイプ、…等、一通り揃っている。10軒程ある店を見て回ったが、これといった物は見つからない。
と、一番奥の店が閉まっている。よく見ると、ミリタリー関係の店で、店の中を覗くと涎の出そうな物ばかり。
開店が遅いのか、今日は閉まっているのか。しかし、折角ベルリンくんだりまで来て、こんな美味しい店に行けないというのも悔しい。そこで、近くで昼飯を食べてから再度見に来る事にする。




タコス

同じガード下にあったタコスの店。メキシコ人でもやっているのかと思ったが、ドイツ人の親父がやっていた。
8.30EURのタコス三種盛りと、3.50EURの500ml生ビールを注文。タコスは本来1つのタコスに入っているソースが3つの皮に別々に入っていた。しかも皮は揚げてあり直ぐにバリバリと割れてしまう。諦めてフォークとナイフで食べる羽目になったが、これはこれでそれなりに美味しかった。

12時過ぎに、もう一度行ってみると開いていた。
とにかく、すごい。親衛隊の短剣(柄が茶色)、各種銃剣、ナイフ、制服、ブーツ、食器、帽子、勲章徽章、そしてお目当てのガスマスク。
ガスマスクは戦前物・戦後物と有り、戦後はM17のコピー(M10M)やソ連軍の子供用とも言われている物がある。其々20EUR前後。
戦前のものは、GM30後期・缶入り・フィルター未使用、GM38・缶入り、GM30後期・フィルター未使用・缶入り(錆び酷し)、民間用が4種類。本当なら全部買って帰りたいものだが荷物になるので、GM30後期缶入りフィルター未使用と民間用1つとを購入。合わせて78EURの所を60EURまでまけてもらう。おばちゃん、ありがとう。
最後に駄目元で親衛隊の短剣の値段を聞いてみると、345EUR。とてもじゃないが買える値段じゃ無いので諦める。


Zoo駅まで戻って、繁華街を歩く。
ヨーロッパ北部は夏でも寒いと聞いていたのに、日本の真夏の暑さ。ガスマスクは重たいし、おまけに尿意まで催して、トイレを探して彷徨う事に。
Zoo駅の南東部一帯の店を一通り歩いてみたが、これといって良い店も見つからなかったので、1500過ぎにホテルへと向かう事にする。


「アレキサンダー広場」駅から徒歩10分。まるで元マンションのようなホテルだった。チェックインをして部屋に入り、シャワーを浴びて、洗濯を済ませる。
I夫妻との集合時間の18時まで2時間程ある。部屋に居ても仕方ないので駅前をぶらつく。

駅前のデパートの玩具売り場で、カタンを発見。さすがカタンのお膝元だけあって山積みで売られており、種類も多い。
ノーマルカタン、騎士カタン、海カタン、それに旅行用のカタンまである。そんな中で、普通のカタンよりも箱の小さいカタンがある。しかも普通のカタン(30EUR前後)の半分以下の値段の13EUR。てっきり廉価版の小型カタンだと思い、ノーマル・騎士・海と3種類購入する。しかしホテルに戻って開けてみたら、プレイヤーの人数を6人まで増やす事が出来るエキスパンションセットだという事が判明する。もちろん普通のカタンを購入しないと遊ぶ事すら出来ない。3種類のカタンに計90EURを追加出資し、且つ荷物を増やすのも馬鹿馬鹿しいが、50EUR近い出費が無駄になるのも辛い。あーうーと悩むが、諦める事にする。


1800、ホテルのロビーでI夫妻と合流。1年半ぶりだが変わらない。バスに乗って赤の市庁舎まで移動し、市庁舎の裏にあるZumNuBbaumという店で夕食。



ベルリン市庁舎



左:ニシンのフライ、右:アイスバイン(肉は目玉焼きの下)



左:カツレツ、右:白いジャガイモの輪切りみたいなのはチーズ


自分はポテトとザワークラフとが付け合せに付いたカツレツにビール2杯。チップを入れて一人当り15EUR程。ドイツにしては、美味しかった。




左:テレビ塔、右:テレビ塔からの景色


食後、散歩を兼ねてテレビ塔に登る。入場料は7EUR。日の遅い北ヨーロッパだが、9時を回っていたので夜景になる。

駅前で翌日分の1日乗車券と水を購入してホテルへ帰る。
Iの部屋に集合して、翌日の作戦会議。ベルリンへ来るまでに買った地ビールをいただく。






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