カモシカ追っかけ隊、行ってまいりました。
和歌山県百間山(ひゃっけんざん)渓谷かもしか牧場。
表題が「ムサシ~」になっているわけですが・・・、まず残念なお知らせがあります。
御在所日本カモシカセンターで人気者だったニホンカモシカのチビタン、亡くなっておりました。
かもしか牧場へ到着し、出迎えてくれた職員さんのお話によると、御在所から転居した二頭、チビタン(♂)とコマキ(♀)、そして元から和歌山に居たハル(♀)が相次いで死亡したとのことでした。
現在、ここに居るのは、御在所からの転居組であるムサシ(♂)、一頭のみとなってしまいました。
(帰って調べると、ニュースが検索に上がるようになってましたので、詳細を日本カモシカセンターに追記しました)
チビタンはすごく人懐こい子で、指を差し出すと眼下腺でマーキングしてくれるんです。今日はいっぱいチビタンと、何度も手を拭きながら遊ぼうと、ハンカチを多めに持っていったのですが・・・ :(m
自分はどちらかというと割り切って考える方なんですが、帰りの電車で、チビタンの話題を改めてまとめようかと、「チビタンはよく動くので写真撮り辛かったなー」、「まだ公開していない写真残ってるかなー」、「ビデオカメラ回した日はゴーラルとヒマラヤタールばっかり撮ってたけど、チビタンは映ってたかなー」、などと考えてるうちに、涙が出てました。
さて、気を取り直して、ムサシくん(♂)
閉園となった御在所日本カモシカセンターのカモシカたちの消息追っかけレポートです。
ずーっと見つめてるのに、カメラを向けるとスッと顔を反らすムサシ
被毛はフサフサ、溜めフンも形・色艶良く :Dm 健康そうです。
一頭になってしまったけど、元気な姿を見せてくれました。
御在所に居たときと変わらず、ちょっと警戒心が強そうだけど、おっとりマイペースな雰囲気。この性格が幸いして、転居もストレスにならなかったのでしょうか。太く長く生きて欲しいものです。
ここ、かもしか牧場の放飼場は、斜面を利用してあって、カモシカの運動能力を存分に発揮できるようになっています。ムサシは・・・やっぱり動きがおっとりしてるのですが :Dm
帰り際に・・・挨拶してくれた?
いつもジーッと見てるだけのムサシくんですが、この日、帰ろうとして最後に見上げると、何度か鼻を突き出すようにして挨拶してくれました(ウシ科が相手に関心を持ってるときの動きです)。
動物に心が伝わった! とか、そういうのは信じていないクチで、「人間と同じところがあって、人間と違うところもある」のが動物の魅力であると思っているのですが・・・ちょっと嬉しくなった瞬間でした。
御在所では少なからず人の視線を感じていた生活、それを思い出させてあげることでムサシを元気付けられるんじゃないかと思います。今はムサシ一頭だけですが、周辺の渓谷はハイキングコースとして楽しめますので、皆さんも会いに行ってあげてください。
(近いうちに、交通機関案内などをまとめてみます)