(2010/5/28 追記)
先日、久し振りに芦屋の山(夜の山)を歩いてきました。
横池を始め、あちこちに「ハイカーを襲うイノシシに注意」の張り紙が出ています。
やはりこういうことになったか、と思います。
イノシシは本来、人との接触は極力避けようとする動物です(昼行性の特徴を持つ
目の構造でありながら、六甲以外では主に夜行性であるのは人間との棲み分けのためです)。
このように人を襲うようになったのは、『餌付けをした結果』に他なりません。
このイノシシは遅かれ早かれ、駆除の対象となるでしょう。
六甲でイノシシに餌を与えている人は、「自分がイノシシを殺した」という自覚を
持ってください。
(元記事に入っていた日付は消しました ※理由は考えてみてください)
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(以下、元記事)
記事にするか迷ったのですが・・・
六甲のイノシシです。
○/○~○の夜に、出産直後と思われる母イノシシに遭遇。
そのときの様子です。
これでとりあえず、今年の子が生まれてることは確認できました。
次はウリ坊の写真を・・・と、子連れが危険と言われる期間(出産後、なのか、子供を連れるようになってから、か分からないのですが、2週間ほどと言われてます)を避けて、そろそろかな・・・と出かけたのが○/○、しかし・・・
ウリ坊は飛び出してきたものの、一瞬で走り去り、お尻しか撮れませんでした :(m
で、親は子供をどこかに隠して戻ってくるんです。
こりゃあ、人の多い土日は子供を見せてくれないなぁ・・・と思い、平日に有給取ってリベンジです。
※以下の写真は、餌付けされたイノシシを撮ったものです(大量の餌が撒かれています)
(2008/○/○) 芦屋 高座谷
前回の記事で、臨月、と紹介したお姐さん・・・、実は、ただの肥満だったのです :(m
もう! 紛らわしいなぁ~。しかし、時期的には他の個体の臨月期に合ってたようです。
朝早くから現場で張っていたら出てきたこの子と一時間ほど、付かず離れずまったりしました。
高座谷第二堰堤は、堰堤を中心とした円状にイノシシの通路があります。
複数のイノシシたちがこの通路をうろつきながら、堰堤の様子を窺っているみたいですね。
以前の記事で、「人間はとても歩けない」斜面と表現しましたが、実は、20~30センチほどの水平な足場がケモノ道になっており、歩こうと思えば歩けないわけではなかったのです。しかし、背の低いイノシシには邪魔にならないけど人間は引っかかる木の枝があったり、毛虫やイタチ類の糞がゴロゴロしていて、断念しました(←歩こうとしたんかい!)
さて、餌を持った人間が来ると同時に、ウリ坊たちも登場。
母親とツーショット
二頭の子連れイノシシの親子に、いつの間にか、ぜんぜん関係のない小さな子が混ざってました。イノシシって、けっこう小さいうちから一人で歩き回ってるんですね(以前も夜間登山で一頭だけで散歩してるウリ坊に会ったし)。
混ざってることがバレてど突かれる子(右)
どーん! ほとんどイジメ
フライングアタック!
調子に乗っていじめてた子も、実の親にカチ上げられてました。
餌場では親子もライバルなのです。
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今回の記事(と以前の記事のいくつか)は、「自然」のカテゴリーから外しました。
六甲のイノシシは人を恐れず、昼間に行動するという異例な特徴を持っていますが、その理由として「以前に、研究のため餌付けされていたから」とする説があります。
違います。
「現在も、盛大に餌付けされている」からです。
第二堰堤はまさに養豚場。この日に限らず、訪れる人が次々とイノシシに餌を与える現状を目の当たりにしました。
写真をどう撮るのか、は私の内面の問題なので、とやかく他人に言うつもりはないですし、餌付けを罪悪と切り捨てることもしません(したいです)が、
イノシシが好きならば、最大限譲ったとして、
「餌を与えるなら、人間が与えていることをイノシシが気付かない方法で」
してあげてください。
人の手から餌がもらえることを知ったイノシシは、人間と軋轢を起こします。
餌場(=第二堰堤)の様子を見ているとすぐ分かるように、イノシシは強い個体数頭が占領します。ウリ坊の頃から餌付けされた個体の多くははじき出されて、市街地に下りてきます。 駆除も行われています。 餌付けがイノシシを殺していることを知って下さい。
以下、個人的な話。
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さて、六甲のイノシシの写真はもう撮らないと思います。
こんな記事書いちゃあ、あそこに行きづらいなぁ、ということもあります(皆、親切にしてくれて、いい人ばかりなんですけどね)が、今回のものも含め、 「餌付けして撮った写真」でしかないのです。自分が餌を撒いてなくても、こうして撮ったものを公開しちゃってるのは同罪であるわけですが、自戒を込めて、どういう撮影だったのかは明記しておきます。
過程は写真には表れませんから、「撮るために何やってもいいだろう」という人間が居てもおかしくないし、 商用に撮っているものが形振り構わずの世界なのは当然でしょう。 ただ、私は動物が好きなので、彼らを傷付ける方法で写真を撮りたくありません。