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北斗の拳100の謎

 北斗の拳の疑問について検証(考察?)。100を目指してるが、今のところ10.0(笑)
他の意見や検証して欲しいネタがあったら掲示板で聞かせてね。

9.修羅の国ってどこ?
 最も大きな謎の一つとされる修羅の国。難しく考えず、できるだけ簡単明瞭に考えてみましょう。

 スタート地点は日本の関東。中国にも関東はあるが、一万円札(しかも旧札(笑))が出てくることから、日本であることは間違いない。核戦争により、地は荒れ果て気候もかなり変わってしまったようなので、平地での服装から場所の特定をするのは難しい。都市の灯かりもないし、大気層も少し変わってしまったかもしれないので、ラオウ編で北斗七星がよく見えるからと言って、ラオウの領土の中心が東北や北海道だったとは考えにくい。おそらく関西地方が中心だったと思われる。シンのいる関東までユリアを奪いにわざわざ遠征してくるくらいだから、根拠地は大阪あたりだろうか。その後南斗(シン、サウザー、ユダ)の領地(関東〜北海道)を平らげ、旧日本国はほぼ統一。ケンシロウと決戦後、修羅の国に乗り込むつもりだったのだろう。
 修羅の国の直前にポイントとなる国は帝都で、その根拠地は九州と推定できる。元々勢力が根強くない九州地方で鬼(ケンシロウ)のいぬ間に、短期間に帝都を築き上げ、中国大陸東岸にまで勢力を伸ばしていたのかもしれない。ここで大前提となるのが日本と中国大陸が陸続きとなっているというものだ。コウケツ一族が旧ラオウの領地の一部を支配した頃、ケンシロウとバルガの会話に「ラオウ亡き後この国は治まったのではないのか」という台詞があったことから、帝都の領地は関西より東には及んでいないと思われる。

■ポイント■
1.北斗は中国を源流とする拳法が基本構想。修羅の国も中国系の地域と考えないといけない。
この爺詳しいね。
2.ラオウとカイオウの会話「もし兄者がこのままこの国を修羅の国とするのなら、いずれこの国はオレが奪う!!」少なくとも核戦争前は修羅の国は存在していなかった事がわかる。
まだ若いね
3.小さいボートで行ける距離。ラオウ、トキ、ケンが“のちの”修羅の国より脱した時のボードはさらに小さい。帝都から修羅の国までが、比較的至近であることがわかる。距離または霧などの問題で沿岸同士は見えないのだろう。
4.ファルコ曰く、この世にたった一つ残った海。これは不自然。
5.ケンシロウの基本的な移動手段は徒歩または馬。
6.赤い水を一つの川に流すだけで全国にラオウ上陸が伝わる。
7.中国本土と仮定する場合、大河や大河の跡らしきものがない。

 4については、ファルコの行動範囲、認識では一つしかないと考えたと思われる。サヴァの国の存在すら知らなかったし、中東や欧州、豪州、アメリカ大陸などは、あまりにも遠いので計算に入れていなかったのだろう。大航海時代以前に戻って考えるとしっくりくる。道路すらまともに残ってないし、限られたガソリンを使ってまで、探訪するメリットもなかったのだろう。それよりも地盤固めのほうが先決だ。

■仮説による極東地図■
極東地図 ◆大規模な急速地殻変動か?◆
 ここで一つ仮説を立ててみよう。考えにくい話だが、核ミサイルの幾つが地球内部に影響を与え、日本海は大規模な地殻変動が起きた。この地殻変動によって日本が大陸側に“短期間”に移動したことで隆起などが生じ、陸続きとなり、さらに越えるのが難しい険しい山脈を形成してしまったとする。(ちなみに現在の伊豆半島は南から移動してきた島といわれているが、長い長い時間をかけている) また、勃海と黄海も地殻変動で陸となり沿岸は全て高い絶壁となり、船を出せなくなったとする。ここまで規制しなくてはならないのは、ただ日本と大陸がつながっただけにしては、行動範囲が狭すぎるからだ。いくら文明が前時代に戻ったとはいえ、バイクや車が存在している以上はもっと支配領域が広くて然るべきである。行動範囲の狭さは、砂漠化した箇所が多く、水も少ない時代であるが故に越えられないという考え方から説明がつくかもしれないが、元海だった場所が砂漠になるとは思えないので、あえて険しすぎる山脈が障害で大陸深く進めないと想定した。

◆海はなくならない?◆
 太平洋が干上がってしまうなど、ほとんどありえない話なので、太平洋は存在するだろう。詳しいことは専門家の意見に任せるが、人間が生き残る核戦争で世界中の大海がなくなるなんてことが果たしてありえるのだろうか。蒸発しようが、雨として降るので水の量はこの程度では基本的に変わらないと思うのだが…。もう一つの考えとして地球内部に吸収された可能性もあるが、短期間(もしくは一瞬?)のうちに世界中の海水を吸い込んだら、地球は耐え切れないのではなかろうか。それはさておき、「ただ一つ残った海」というと小さく感じるが、実際はほとんどそのまま残っているだろう。ただ、日本より東の大きな大陸や島にたどり着くには、それ相応の船と莫大な燃料が必要となる。帆船を使うとしても莫大な食糧と水、そして病気対策もしなくてはならない。ガソリン、アルコール、食糧、水、医薬品の全てが貴重な時代には、東進など考えも及ばないだろう。よって、帝都からの渡航ポイントは鹿児島の最南端または中国大陸の東岸からだと考えられる。後述するがここでは中国大陸の東岸説を強く推しておく。北部ルートも考えにくい。核の影響により極寒と不毛の地になっていた可能性もある。そもそも全ての世界中で使われた核兵器が同じ性質とは限らないのだから、汚染されて侵入できない地域も必ずあるはずだ。

◆四国説◆
 四国説についてはそもそも四国は中国領だったことはない。東アジアのほとんどを本来中国の領土と言い張るさすがの中国も四国を領土の一部とは思っていない。ラオウ編、帝都編でそれらしい場所(小島が無数にあるという特徴がある)が出てこなかったことから、日本海同様に瀬戸内海もなくなってしまったと考えるのが自然かと思われるので、否定しておく。というか、カイオウが「この国の4千年の歴史の間には」と語っているので、日本であるわけがない。

海に沈む夕陽◆中国大陸説◆
 中国大陸説も有力とされてきたが、二つの点から否定できる。ファルコは海に沈む夕陽を見ながら没した。つまり西に海岸があるわけだが、中国大陸では海に沈む夕陽など見ることはできない。(南岸のほうならできないことはないが遠すぎる) また、ケンシロウが徒歩で修羅の国のほぼ全域を短期間に回れたことから限られた狭い範囲であることがわかるし、赤い水を一つの川に流すだけで全国に報せが回ることから、比較的小さい島であることが想像できる。そこで出てくるのが台湾説だ。

やはり中国台湾戦争か◆台湾説◆
 国境沿岸の下級修羅による虫も通さぬ防備を考慮すると、レーダーも存在しない文明に戻った以上、中国大陸では莫大な人数を要するので、台湾が有力になる。男子の生存率1%と考えると全体の人口も少ないので、果たして台湾でも守りきれるかどうか怪しいものだ。地形が変わるくらいの攻撃があった可能性は十分に考えられるので、海岸線が大きく削られたのかもしれない。その線で考えれば台湾でも現実的だ。ハンによると“のちの”修羅の国は強力な軍事国家に攻められていたというので、十分考えられることだろう。
 強力な軍事国家とは無論中華人民共和国のことだ。知ってのとおり、台湾は共産党との内戦に敗れた国民党の国家であった中華民国が逃れて成立した国家だ。中華人民共和国は認めていないが…。
 台湾が明確に領土化したのは清王朝になってからの話で、三国時代にも当時の呉の侵攻があったが、領土化はされていない。清の次に主になったのは日本だ。日清戦争後、1895年の下関条約により日本に割譲された。以後太平洋戦争終結まで日本の統治下にあった。つまり蒼天の拳の時代も含まれているわけだ。太平洋戦争終結後、ポツダム宣言・サンフランシスコ平和条約に従い、日本は台湾の領有権を放棄し、以後主を持たない島となった。その後中華民国、つまり国民党が台湾入りし、事実上の国家としたわけだ。この中華民国は辛亥革命により清帝国を滅ぼして成立した民主国家であり、正統な後継国家でもあったので、中国と呼んで差し支えない。21世紀になって日本人の爺が「その昔中国で…」と語っても何の不思議もないだろう。近代の北斗神拳が日本と深く関わっていることからも、中華民国が台湾に逃れる際に北斗神拳も台湾に移ったか、それとも戦乱を避けるために、台湾で存続したと考えるのが自然だろう。
 中華人民共和国は中華民国の後継国家とする考えがあるようだが、中華民国は台湾で存続しているのだから、間違っている。そして、両国の争いはいまだに治まっていないので、いつ戦争が再開してもおかしくない。つまり、核戦争が始まる前、ケンシロウが赤子の頃(1970年代)に他に台湾を攻める国は中華人民共和国の他には考えられないということだ。当然軍事力は中華人民共和国のほうが量的にも勝っている。この観点からも中国大陸説は否定できる。

◆沖縄説◆
 沖縄説は、幼少期をのちの修羅の国で育ち、1960〜70年代生まれと思われるヒョウが「大老(ターロン)」と発音していることからも、沖縄とは考えにくい。琉球王朝時代なら中国文化の影響を強く受けていただろうが、1960〜70年代には考えにくい。

◆中国領の島説◆
 中国領の小さな島のどこかと考えることもできるが、あまり適当な島がない。仮に台湾まで陸続きだとして、南シナ海の海南島ではないかという見方もできるが、やや遠すぎる。「“この国”を修羅の国とするつもりか」というラオウとカイオウの会話から、既に独立国家だったとも想像できるので、台湾と考えるのが妥当と思われる。

◆その他◆
 余談になるが、サヴァについては謎が多い。旧ラオウ軍の領地と思われる場所からバルガが容易に駆けつけてしまったからだ。ケンシロウはサヴァから見て北方から来たらしいが、北から来て、尚且つ寒い場所というと、チベットが考えられるが、旧ラオウ軍の領地から容易に駆けつけるには遠すぎる。これはまた別の機会に考えるとしよう。

 結論。修羅の国は台湾。渡航ポイントは中国大陸東沿岸。



もうこのページから落ちたい(爆)