私的意見 | - DQ的には、"はがね"は"鋼鉄"と表記するべきなのかもしれませんが、そうするとリンクの問題が生じる(リンクは短いほうの文字列が優先される)のであえて今回は"鋼"としました。
ところで、私はDQを含むファンタジー世界における鉄と鋼の区別の基準がいまいちよく分からないんです。 私の考えでは、現実世界の区別では両者とも鋼に属し、「鉄」は低炭素鋼、「鋼」は高炭素鋼ではないかと思っていますが…(鋼材は一般に炭素の含有量が多いほど硬く、それにつれて引張強度も上昇します。しかし、一般に硬度・強度が上昇すると脆くなる(伸びが小さくなる)ので硬ければよいというものでもありません。)(はぐりん)
- ・・・どうやら当方の出番のようですね。
はぐりんさんの言うとおり、炭素含有量で鉄の強度・性質は大きく変わります(炭素含有率2%以上の鉄「鋳鉄」は硬いが脆く、叩きつけたりすると変形せずに割れる)。 しかし、実際の定義は炭素含有量ではなく「鉄を鍛えたか否か」です。 「鍛える」とは高温に熱した鉄を冷やすと言うこと。しかも鍛え方によって鋼の性質も大きく変わってくる。 「焼き入れ」鉄を熱した後、急激に水で冷やす方法。硬度は増すが脆くなる。 「焼き鈍し」鉄を熱した後、炉の中でゆっくり冷やす方法。硬度は落ちるが、弾力性が出る。 「焼き戻し」焼き入れた後、焼き戻しをする方法。硬度は焼き入れより低いが、弾力も持ち合わせているので機械的強度は非常に高い(DQでは恐らくこれをさしている)。 つまり「方法によっては鋼にすると柔らかくなる事もある」という事。 なぜ「焼き入れ」や「焼き鈍し」をすると硬度や弾力があがるか、という点はまたの機会に(疲れたから)。(囚人老兵)
- 書き込みありがとうございます。当方、熱処理の話まで書く気力がありませんでした(笑)。
それにしても、この辺の話を詳細に書き出すと本が一冊書けるくらいのボリュームになりそうです。鉄鋼材料というのは実に奥が深い(合金鋼まで入れたら収拾がつかなくなりそう)。(はぐりん)
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