＜歳月の書＞

騎馬の公子	THE HORSE LORD	1983	95/3/23
たった一人の妖術師の騙し討ちにあって一族を滅ぼされたアルドリック。今や生まれ育った城も妖術師の根城となった。だが隠遁した老魔術師に命を救われ、彼は妖術師とその後ろ盾たる帝国に復讐を誓う。しかし道は容易ではなかった。五百年の時をへて甦る、新たな妖術師。次々と繰り出される異形の化け物ども。妖術によってむくむくと身を起こす死人たち。そして大海原の孤島に身を横たえる巨大な火竜……。幻の名刀を手に、アルドリックは剣技と勇気だけを武器に立ち向かうが……？

悪鬼の侯子	THE DEMON LORD	1984	96/5/26
一国ほどもある広大な森に、夜ごと奇怪なものが徘徊しては人を襲うという。青年騎士アルドリックは、密命を帯びた道すがら、脅威におびえる村から助力を乞われた。これは、ただの野獣の仕業などではない。まちがいなく妖術の力が働いている。だが、なぜこんな森に？しかもこの事件は、やがて一つの国を襲う凶事の先ぶれでしかなかった……。降臨する最強の悪鬼。人の賢しらな力を超えた妖術と、人々の策謀がもたらした罠。渦中のアルドリックはいかに対決するか。

火竜の高師	THE DRAGON LORD	1986	96/10/1
忠誠を捧げたアルバ国王の密命を受け、強大な敵帝国ドルーサルに、単身潜入した青年騎士アルドリック。だが、この任務には、自分を危機に陥れる王の深謀があることを、アルドリックは知るよしもない。国家間の策謀渦巻く中、誇り高き青年は一個の駒とならざるを得ないのか。アルドリックを救わんと、その養父にして無敵の老魔術師ゲメルと、国王衛兵隊長デワンは王にそむき旅路を急ぐが……権謀術数渦巻く地に危機迫るとき、絶海の孤島から偉大な火竜が降臨する！