<ハロルド・シェイ> |
神々の角笛 | THE ROARING TRUMPET | 1940 | 89/10/9 |
論理的には存在するが、経験的にはあり得ない無数の異世界。だが、ある論理方程式を唱えれば、そんな異世界へも行くことができる……この学説を自ら実証せんと心理学者ハロルド・シェイは、アイルランド神話の世界へ旅立った。ところが着いたところは、北極圏さながらの荒涼たるスカンジナヴィア神話の世界。しかも、時まさに神々と巨人族との戦いの火蓋が切られるところ。おまけにシェイは、魔法使いと勘違いされて、この壮絶な死闘に巻き込まれるはめに・・・!? ファンタジー史におけるアンチ・ヒーローの始祖ハロルド・シェイ、ついに登場! |
妖精郷の騎士 | THE MATHEMATICS OF MAGIC | 1940 | 89/10/30 |
北欧神話の世界での数々の失敗にもこりることなく、シェイは同僚の老教授チャーマーズを引き連れて、今回はスペンサーの『妖精の女王』の世界へと飛び立った。黒魔術師たちの侵略に悩む妖精国の女王グロリアーナを救おうというのだ。ところが同僚の老教授、研究のためといいながら、いつのまにやら年がいもなく貴婦人に横恋慕。しかも、シェイまでも老教授の不埒な行動を戒めたその口で、森の女戦士に愛を囁く始末。こんなふがいない二人のこと、妖精の国を守るどころか、かえって大混乱を巻き起こすことになるが……。 |
鋼鉄城の勇士 | THE CASTLE OF IRON | 1941 | 89/11/1 |
シェイに妖精女王の世界から現実の世界へと連れてこられた妖精のベルフィービー。だが、妖精が現代社会の生活に溶け込めるはずもない。ある日、当然のごとく彼女は行方をくらました。すわ、とばかりにあせりまくるは、彼女にベタ惚れのシェイ。さっそく、当局に捜索願いを出すが、いつのまにやらベルフィービー失踪事件の犯人にされる始末。あげくの果てに警官に追いつめられて逃げ場を失ったシェイ、得意の三段論法的転送機を使って異次元へ逃げ込むが……。好評シリーズ第三弾、今回は『狂えるオルランド』を舞台にまたまたずっこけ大冒険! |
英雄たちの帰還 | WALL OF SERPENTS / THE GREEN MAGICIAN | 1954 | 89/11/2 |
『狂えるオルランド』から愛しき妻を連れ戻したハロルド・シェイ。一息つくまもなく、ふたたび警察に追われる身となった。二人の警官を『ザナドゥー』の世界に置き去りにしたままというのではそれも無理もない。だが、身の潔白は明かさねばならぬ。シェイは妻と共に、『ザナドゥー』の魔力を破るため、より強き魔術師を求めて『カレワラ』の世界へと飛び立った……。ファンタジー史におけるアンチ・ヒーローの鼻祖ハロルド。シェイ、『カレワラ』とアイルランド神話の世界を舞台に本シリーズの最後を飾る奇想天外抱腹絶倒の大騒動を巻き起こす! |