嬉野秋彦

嬉野秋彦

＜白瑛＞

皓月に白き虎の啼く 1994 集英社 94. 7.23
文化の中心地であり、繁栄を誇る大宋帝国の首都・開封。人々が我が世の春を謳歌するこの都で、白瑛は今日も街角に立つ。気が強く、ケンカも強い彼女の表の顔は、占い師。筮竹よりも美貌が目当ての客にうんざりしていると、二人の男が目の前に。「やはり、この方がよろしいかと」来るなり、連れにそう告げたのは白面の美男子・蘭徹。白瑛の呪術師としての腕を買い、ある仕事を頼まれてほしいという。それは、いま世を賑わす人喰い虎騒動の影に隠れた、国を揺るがす陰謀との戦いだった。

哀號天地に満ちる朝　続白瑛伝 1994 集英社 94.12. 2
ここは仙人の地・崑崙。人喰い虎騒動も解決し、白瑛は女仙を統べる西王母のもとに戻った。留守番を任されたところ、緊急事態が発生。みだりに立ち入ることは許されぬ聖地・蟠桃園に賊が侵入したというのだ。──溥霊と名乗る賊とは腕は互角、術は向こうの方が上。結局もう一人いた仲間・清不に邪魔をされ、取り逃がしてしまう。彼らの目的は、一夜にして天仙になり天壌無窮の寿命を得られるという崑崙の秘薬。奪われた秘薬を取り戻すべく白瑛は再び下界へ。目指すは蘇州の都……。

残秋記　白瑛高楼に舞う 1995 集英社 95. 4. 1
修理に出した耳飾りを受け取るため、女仙・白瑛は久しぶりに開封へやってきた。遊びに来たのではないとはいえ、おかたい崑崙から解放され、黙って帰る法はない。賑やかな街の空気を吸って食べて飲んでまんぞく……で、終わるはずだったのに。白瑛の大切な武具でもある耳飾り・金鎖神錨は、保管者である李楽広の手元になかった。やっかいな相手に持ち去られてしまった、などという。さらに楽広は恐ろしい情報をもたらした。大宋帝国を再びねらい、滅ぼさんとする輩がいるというのだ。

＜ハルマゲドンバスターズ＞

黄金狂騒曲！ 1998 集英社 98. 9. 6
奥物部善ノ助（ゼン）は、甘い物をこよなく愛する探偵。しかし彼は普通の探偵ではなく、仕事のほとんどは心霊事件の捜査である。一緒に暮らすわけありの美少女（？）サクラとゲーセンにいるとき、ゼンの携帯が鳴った。阿倍晴明の血を引く美女、土御門かがりからの仕事の依頼だった――。現場の雑居ビルの一室でゼン達が見たのは、禍々しい魔法陣。かがりの説明によれば、この部屋で体の半分が黄金でできたネズミの死骸が発見されたという。ゼンは、事件の裏に悪魔の存在を感じとるが……。

月光の美獣 1999 集英社 99. 1.10
新設の空港、厚木国際空港に超ウルトラ美人の姉妹が降り立った。ブラジル出身のムジエ＆ムジカ。重大なビジネスのため日本にやって来た二人は、空行でシュタイナーと名乗る白ずくめの男から、魔道書『赤の書』の一ページを受け取る――。その取り引きの場に、阿倍晴明の血を引く、キャリアウーマンの土御門かがりが居あわせた。白ずくめの男に奇妙な悪寒を感じたかがりは、監視カメラの映像を写真に落とし、奥物部善ノ助（ゼン）のもとへ駆けつけるが…。ゼンとサクラの事件帖第二弾！

赤き叡智の泉 1999 集英社 99. 6.10
桜の開花直前の新宿。ゼンたち5人は、二カ月前悪魔ザガンが召喚された雑居ビルを訪れていた。ここで再び悪魔を召喚し、魔道書『赤の書』の持ち主について探るためだった。呼び出されたシトリは、持ち主の名がドルンハイムであることを告げるが、そのあと自ら消滅してしまう――。そして桜が満開になったある日、5人は夜桜見物に出かけることにする。家でひとり弁当を作っていた桜は、ベランダに黒い小鳥の姿を発見するが……。ドルンハイムの企みが明かされる、第一部完結編！

佐原家の人々 1999 集英社 00. 4.30
午前2時。ゼンの家に小次郎から電話がかかってきた。「明後日、武道館につきあえ」とだけいって、小次郎は電話を切った。当日、武道館では私大の入学式が行われていた。そこでゼンは髪を赤と金に染めた少年を紹介される。少年の名は佐原閑。ゼンと小次郎の親戚である。高知の本家の大叔父に頼まれ、小次郎が保証人になっているのだった。出会った瞬間から、なぜか敵意をむき出しにする閑。そしてゼンの部屋で、閑はゼンに挑戦状をたたきつけるが!?　お家騒動（？）を描くシリーズ番外編！

魔術師たちの宴 1999 集英社 99.10.22
真夏のある日。たどたどしい日本語の外国人から仕事の依頼を受けた佐原小次郎は、待ち合わせ場所の喫茶店へと向かった。現れたのは、アブサルコと名乗る浅黒い肌に赤茶けた髪の男。彼は小次郎に、次々とヨーロッパ各地のオカルト研究家の名を挙げてゆく。ドルンハイムについて調べるために、小次郎が連絡を取った人物たちだった！　アブサルコは『赤の書』を捜しているのだった。身の危険を感じた小次郎は、携帯でムジカを呼び出す。しかし帰り道、ふたりの目の前に現れたのは……。

レディ・ゴースト 2000 集英社 00. 2.19
ムジカは、かがりとともに英国一の魔術師、ミセス・マクファーソンとの面会に臨んだ。カスバド捕獲を狙うマクファーソンが、宮内庁を通じて、かがりにコンタクトを求めてきたのだった。ふたりの前で、マクファーソンは、カスバドやヴァレリーの持つ恐るべき能力について語りだす。そして、カスバドの件での協力を依頼してくる――。その帰り道、ムジカの目の前に因縁のライバル、ディヴィアンが現れる。ディヴィアンはムジカに一対一での決闘を申し込んできた！　「獣戦士」編第二弾！

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皓月に白き虎の啼く	1994	集英社	94. 7.23
文化の中心地であり、繁栄を誇る大宋帝国の首都・開封。人々が我が世の春を謳歌するこの都で、白瑛は今日も街角に立つ。気が強く、ケンカも強い彼女の表の顔は、占い師。筮竹よりも美貌が目当ての客にうんざりしていると、二人の男が目の前に。「やはり、この方がよろしいかと」来るなり、連れにそう告げたのは白面の美男子・蘭徹。白瑛の呪術師としての腕を買い、ある仕事を頼まれてほしいという。それは、いま世を賑わす人喰い虎騒動の影に隠れた、国を揺るがす陰謀との戦いだった。

哀號天地に満ちる朝　続白瑛伝	1994	集英社	94.12. 2
ここは仙人の地・崑崙。人喰い虎騒動も解決し、白瑛は女仙を統べる西王母のもとに戻った。留守番を任されたところ、緊急事態が発生。みだりに立ち入ることは許されぬ聖地・蟠桃園に賊が侵入したというのだ。──溥霊と名乗る賊とは腕は互角、術は向こうの方が上。結局もう一人いた仲間・清不に邪魔をされ、取り逃がしてしまう。彼らの目的は、一夜にして天仙になり天壌無窮の寿命を得られるという崑崙の秘薬。奪われた秘薬を取り戻すべく白瑛は再び下界へ。目指すは蘇州の都……。

残秋記　白瑛高楼に舞う	1995	集英社	95. 4. 1
修理に出した耳飾りを受け取るため、女仙・白瑛は久しぶりに開封へやってきた。遊びに来たのではないとはいえ、おかたい崑崙から解放され、黙って帰る法はない。賑やかな街の空気を吸って食べて飲んでまんぞく……で、終わるはずだったのに。白瑛の大切な武具でもある耳飾り・金鎖神錨は、保管者である李楽広の手元になかった。やっかいな相手に持ち去られてしまった、などという。さらに楽広は恐ろしい情報をもたらした。大宋帝国を再びねらい、滅ぼさんとする輩がいるというのだ。

黄金狂騒曲！	1998	集英社	98. 9. 6
奥物部善ノ助（ゼン）は、甘い物をこよなく愛する探偵。しかし彼は普通の探偵ではなく、仕事のほとんどは心霊事件の捜査である。一緒に暮らすわけありの美少女（？）サクラとゲーセンにいるとき、ゼンの携帯が鳴った。阿倍晴明の血を引く美女、土御門かがりからの仕事の依頼だった――。現場の雑居ビルの一室でゼン達が見たのは、禍々しい魔法陣。かがりの説明によれば、この部屋で体の半分が黄金でできたネズミの死骸が発見されたという。ゼンは、事件の裏に悪魔の存在を感じとるが……。

月光の美獣	1999	集英社	99. 1.10
新設の空港、厚木国際空港に超ウルトラ美人の姉妹が降り立った。ブラジル出身のムジエ＆ムジカ。重大なビジネスのため日本にやって来た二人は、空行でシュタイナーと名乗る白ずくめの男から、魔道書『赤の書』の一ページを受け取る――。その取り引きの場に、阿倍晴明の血を引く、キャリアウーマンの土御門かがりが居あわせた。白ずくめの男に奇妙な悪寒を感じたかがりは、監視カメラの映像を写真に落とし、奥物部善ノ助（ゼン）のもとへ駆けつけるが…。ゼンとサクラの事件帖第二弾！

赤き叡智の泉	1999	集英社	99. 6.10
桜の開花直前の新宿。ゼンたち5人は、二カ月前悪魔ザガンが召喚された雑居ビルを訪れていた。ここで再び悪魔を召喚し、魔道書『赤の書』の持ち主について探るためだった。呼び出されたシトリは、持ち主の名がドルンハイムであることを告げるが、そのあと自ら消滅してしまう――。そして桜が満開になったある日、5人は夜桜見物に出かけることにする。家でひとり弁当を作っていた桜は、ベランダに黒い小鳥の姿を発見するが……。ドルンハイムの企みが明かされる、第一部完結編！

佐原家の人々	1999	集英社	00. 4.30
午前2時。ゼンの家に小次郎から電話がかかってきた。「明後日、武道館につきあえ」とだけいって、小次郎は電話を切った。当日、武道館では私大の入学式が行われていた。そこでゼンは髪を赤と金に染めた少年を紹介される。少年の名は佐原閑。ゼンと小次郎の親戚である。高知の本家の大叔父に頼まれ、小次郎が保証人になっているのだった。出会った瞬間から、なぜか敵意をむき出しにする閑。そしてゼンの部屋で、閑はゼンに挑戦状をたたきつけるが!?　お家騒動（？）を描くシリーズ番外編！

魔術師たちの宴	1999	集英社	99.10.22
真夏のある日。たどたどしい日本語の外国人から仕事の依頼を受けた佐原小次郎は、待ち合わせ場所の喫茶店へと向かった。現れたのは、アブサルコと名乗る浅黒い肌に赤茶けた髪の男。彼は小次郎に、次々とヨーロッパ各地のオカルト研究家の名を挙げてゆく。ドルンハイムについて調べるために、小次郎が連絡を取った人物たちだった！　アブサルコは『赤の書』を捜しているのだった。身の危険を感じた小次郎は、携帯でムジカを呼び出す。しかし帰り道、ふたりの目の前に現れたのは……。

レディ・ゴースト	2000	集英社	00. 2.19
ムジカは、かがりとともに英国一の魔術師、ミセス・マクファーソンとの面会に臨んだ。カスバド捕獲を狙うマクファーソンが、宮内庁を通じて、かがりにコンタクトを求めてきたのだった。ふたりの前で、マクファーソンは、カスバドやヴァレリーの持つ恐るべき能力について語りだす。そして、カスバドの件での協力を依頼してくる――。その帰り道、ムジカの目の前に因縁のライバル、ディヴィアンが現れる。ディヴィアンはムジカに一対一での決闘を申し込んできた！　「獣戦士」編第二弾！