平成１３年５月号(Vol.21)

　皆さんお元気ですか？今年も早や四ヶ月以上が過ぎましたね。ところで五月ってなんとなく気分が落込むときなんですってね。さっきテレビで自殺が一番多い月だっていってました。所謂「五月病」ってやつですかね。私も気分的にパッとしないので、景気づけにセミナーの企画を立てました。今回の企画はなんと退行催眠！！「過去生を知る」がテーマです。
　　興味ありません？自分の前世って？ということで、今回は過去生について少し述べてみましょうね。

　�@まず、人間は転生するのでしょうか？
　　答えはイエスです。だって、そうでなければ人がなぜこんなにとりどりなのか説明が付かないじゃないですか？この問題についてまともに論じると、とてつもないスペースを割かなければなりませんから、ここでは詳述は避けますね。でも、生まれつきの容姿、才能、環境の違いを偶然の産物と考えることは妥当なことでしょうか？それぞれが、生れる前から何らかの特徴と目的を持っていたと考えた方が妥当だと思うのですが、いかがでしょうか？
　　新しい買ったばかりのパソコンを考えて見てください。それが生れたばかりの人間です。もちろん性能やハードディスクの容量に差があります。霊界の人々は、地上で果たすべき責任や、やり直さねばならない用事、達成するべき仕事を考慮し、その目的の為に最適の体を探し求めて転生するのです。
　　でもどんな高級機でもＯＳをインストールして、さらにアプリケーションを入れなければ何もできません。それが学ぶということです。
　　しかし才能など魂に記憶されていることは、その機会が与えられるとほんの少しの練習で魂の記憶が脳に呼び出されて脳に記憶されるので、アッという間にある事に上達する子供達がいるのです。つまり前世の記憶をフロッピーディスクに保管して、真新しいパソコンのハードディスクにコピーするようなものですね。もちろん、同じだけのものを新しく入力することは可能ですが、保存されている分があるなら圧倒的に入力するより早いわけですよね。

　�Aでは、なぜ転生するのでしょうか？
　　なぜならば私たちは常に進歩向上する必要があるからです。私達のほとんどが、為になる経験を積みに転生してきたのです。私たちは一人一人が個性を備えた霊魂であると同時に、「類魂」という大きなグループの一員でもあるのです。そのグループは次元の異なる大きな霊団であり、指導霊のもと各々の霊魂の進歩、グループ全体の向上のために地上で生活したり、その霊を見守ったり、導いたりして、さらに経験を分け合って成長していくのです。つまり私たち一人一人の進歩がみんなの進歩につながるのです。私たちはそのグループの代表として修行に来ているのですね。そして私たちの向上の為に仲間がバックアップしてくれているのです。それが守護霊団であり、守護神なのです。

　�B次に何故前世を覚えていなのでしょうか？
　いわゆる記憶は脳によりますが、脳は肉体の一部に過ぎません。肉体は霊魂が自己表現するための器官であり、生命の根元は霊魂です。
　　過去生は魂に記憶されており、魂と脳は直結していないのです。ですから、魂が記憶している過去生を脳が記憶していないのは当然なのです。魂からの働きかけで、脳はそのことを知り、思い出すというわけです。

　�C最後に過去生を思い出すことは一体何の役に立つのでしょう。
　　人はなぜ存在するのか、私はなぜ生れてきたのか、何を為すべきなのか。多くの宗教家や哲学者や思想家がこの問題について考えてきました。また今でも多くの人がこの問題に向き合う時があるでしょう。自立した精神を持つようになれば、この問題に直面せざるを得ません。その時に霊界から様々に援助が与えられます。インスピレーションの形であれ、衝動であれ、機会の形であれ、これから何を為すべきかについての示唆が与えられます。人によっては部分的に過去生を思い出す機会が与えられる場合もあります。過去生を知ることは、そのための一助となるわけです。それは非常に有益です。少なくとも、私には非常に有益でした。
　　人が理解できる範囲は確かに限界があるし、小さいものです。しかし少しでも知ることは大きな喜びでもあるし、大きな幸せでもあるのです。真の幸福は、今より少しでも高い世界を目指して努力することろにあるのではないのでしょうか。

　　さて、次に今回の「退行催眠」という手法についてですが、いわゆるふつうの催眠術とは異なり、脳をリラックスさせて、魂の記憶に耳を傾ける状態、つまり一種の瞑想状態に誘導します。そして魂の記憶を肉体である脳に刻むために魂の記憶をたどるのです。一般の催眠術と大きく異なるのは、思い出したことを自分の脳に直接記憶するという点です。一旦脳に記憶されれば、それは普通の記憶ですから、普通の催眠術のように催眠中に起こったことを全く覚えていないということはありません。但し、瞑想を最初から指導者なしで行うことは危険を伴うことがあります。つまり霊的に感応し易い状態になっているために、悪い霊や、低級霊などの作用を受けることが多いのです。その点を考慮して、そのような悪霊などが立ち入らない霊的な磁場を形成する必要があります。ですから、慣れた人以外は、家で一人でやらないで下さいね。
　　堅苦しく考えずに、参加してみて下さいな。これは私にとっても一つのチャレンジなのですが、よりよい成果を得たいものです。

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