平成１３年２月号(Vol.２０)

　明けましておめでとうございます。二一世紀ですよ。何百年かしたら紀元〇年になっているかもしれないけれど、とりあえず二一世紀です。今年も皆様にとって、さらなる発展を遂げられます良い年となりますように！！
　　ということで、私は今年も布田天神様に初詣に行って皆様の健康と幸運を祈ってきました。御神籤は一番「大吉」でしたよ。お〜！！
　　さて、今年の私のテーマは「連帯」と「挑戦」です。なんで？と問われりゃ「そう思ったから」程度しか根拠はないのですがね。でも「連帯」と「挑戦」なのですよ。

高村光太郎の詩「道程」（Amazon道程）
　　　　　　ぼくの前に道はない
　　　　　　ぼくの後に道はできる

　　この詩は小学六年生の時に覚えました。まだこの本当の意味は理解できないながらも予感と伴に受け入れたのでしょう。
　　どんな人にも学びの時はあります。先達も師匠もいます。でも一人歩きし始めた時から「ぼくの前に道はない」のです。このような自負心をもって歩み続けることが自信につながります。
　　試行錯誤をくりかえしながら、多くの人に迷惑もかけながら、少しずつでも進み続けるしかないのです。
　　「器を大きくする　 ことは若い内に　 しかできない。」と言われた訳が、今は判ります。若いときに挑戦する習慣を持たない人が年をとって挑戦することは稀だからです。挑戦し続けることによってのみ器は大きくなります。そして若い内に習慣になれば年をとってからでも挑戦しつづけることができるのです。
　　私達を導いてくれるのは守護霊様はじめ多くの神様達です。私は大切なときに守護霊様を知ることができて幸せでした。でも守護霊様のお導きは皆さんにも同じようにあるのですよ。守護霊様は具体的に指示をくれるわけではないので、気付きにくいだけなのですす。でも常に守護霊様に問いかけているうちに守護霊様の合図がわかるようになります。

中島みゆきの歌に（Amazonパラダイス・カフェ　「永遠の嘘をついてくれ」）
　　　　　「たとえくり返し何故と尋ねても
　　　　　　振り払え風のようにあざやかに
　　　　　　人はみな　望む答えだけを聞けるまで
　　　　　　尋ね続けてしまうものだから」

　という歌詞があります。
　そう、人には理解してもらえない時もあります。自分でも理解できない時もあるかもしれません。でも理解できることだけを理解していたのでは先に進めません。理解できるまで取り組むことが大切なのです。分かっていることは既に終わったのです。常に分からないことに取り組むことが挑戦なのです。現状維持は後退でしかありえません。
　　三蔵法師玄奘は何故遠い天竺までいったのでしょう？多くの人を教え導くためにまず自分自身が理解するために行動したのです。彼は旅の過程で多くの疑問を抱き、考え、そしてインドに着いたときには既に理解する用意が整っていたのでしょう。すぐに教えを理解し、ナーランダにおいても第一の碩学と讃えられました。彼は求め行動したのです。弘法大師空海も同じです。彼も日本の為に法を求め、行動したのです。彼らは理解するために行動しました。自分自身の命を懸けて、行動したのです。多くの人々の挑戦、行動の積み重ねが歴史なのです。それこそが人類の財産なのです。座して教えてもらおうとしても、決してそれを体得することはできないでしょう。
　占いの依頼者にもよくいう事ですが、「とにかくやってみることです。」　今、この時がすべてなのです。悩む暇があったら行動するのです。

　　以下はシャーロック・ホームズも好きだったトマス・カーライルの言葉です。

　「我々の大切な任務は、遠くにあるぼん やりとしたものを見ることではない。
　　はっきりと、手近にあるものを実行することである。」
　

インドの戯曲家カーリダーサの詩も言っています。（シャクンタラー姫）

「昨日は夢にすぎない。明日は幻でしかない。
　 しかし良くすごされた今日は
　 昨日を幸福な夢となし、
　 明日をも希望に満ちた幻とする。
　 されば、この日を良く見極めよ。」

　　今年も大変な年になりそうです。しかしそれは成長の予感とともにあります。「ぼくの前に道はない。ぼくの後に道はできる」。ですから、私は、今年も新しいことに次々とチャレンジして行きます。
　　何かトラブルが起こった場合、
　�@起こりうる最悪の事態は何かを自問する。
　�Aやむを得ないのだったら、それを受け入れること
　�B静かにその最悪事態を改良する方法を見つける
　あとは�C行動するだけですよ。

　私は最近ある人に言いました。「傷ついたのはしょせんあなたの心だけじゃない！」そうです。傷ついたのが自分の心だけなら、いくらでも立ち直ることは出来るのです。心の傷を怖がっていては何にも出来ません。「天下御免の向こう傷」を勲章にして風に向かってすすみましょう！！そう、今年のテーマは「連帯」と「挑戦」です。
　 お教室の中学生が今年の書き初めに「たかが人生」、「されど人生」と二人で書きました。私はそれに付け加えます「それぞ人生」。彼女達にはそれらの意味は分からないでしょう。でも、そのうちに、多分。