東京駅(東海道線、中央線、山手線、東海道新幹線、東北新幹線、他)



設計者名:辰野金吾
施工者名:大林組他
建築年:大正3(1914)年
構造階数:鉄骨煉瓦造り
所在地:東京都千代田区丸の内






近代建築の駅としてあまりにも有名です。八重洲口側は普通の駅ビルタイプですが、丸の内側は辰野金吾の設計で、押しも押されぬ堂々とした風格を備えています。同じ辰野金吾の設計した駅舎で、南海鉄道の浜寺公園駅は木造ですが、やはり左右と中央に分かれた構造になっていていて、時代も少し早く、東京駅の鼻祖となるものを含んでいるような気がします。




中央口の手摺子を見ると、辰野金吾はコンドルの弟子だったということを思い出します。アーチの形が少しずつちがう窓のデザインも饒舌な感じで、コンドル設計の岩崎邸に似ている気がします。格調高く堂々とした駅を設計するうちに、師にならって基本に忠実になっていったのでしょうか?











北口と南口はドームの形も旧状のままで、城郭のようなタレットが優美です。
















窓にはこのような繊細な金属の桟もあります。鉄をデザインに生かすのはこの時代の特徴だそうです。









丸の内側は皇居を控えているせいで、商業的な匂いがなく、駅前広場は公園のようです。いつものんびりした雰囲気の猫を見かけます。

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