両毛線沿線には、昭和初期に建てられた少し古風な駅舎が残っています。その筆頭の栃木駅は高架化のために取り壊されることになってしまいましたが、半切妻屋根やドーマーウィンドウを効果的に使った端正な駅でした。
足利駅と佐野駅は栃木駅に比べると控えめなデザインですが、付け庇の上にステンドグラスの窓がのぞいていたり、ドーマーウィンドウがあったり、お互いを彷彿とさせるような相似点を持っています。足利駅は少し新しいせいか、ライト風の屋根や、正面の時計のまわりの彫刻などに特徴があり、最もモダンな顔立ちをしています。