夢物語    

                                         (1993)
    森を歩いてきたけれど  こわい人なんかいなかった                        
    ここで休んでいいですか  あんまり歩いて疲れたの                        
    何もないけど途中で聞いた歌を歌いましょう                              
    すこし悲しくけれど優しく  おとぎ話の日は過ぎる                        
    いつも何かを探し求めて  旅が続くの
    道を何度も間違えて  そうしてここに今いるの
    やさしい瞳の小鹿さん  どうぞそこから逃げないで
    黙って静かに見つめ合えば  呪文がきっとわかる
    あれは運命  あれは約束  おとぎ話の日は過ぎる
    ほんの瞬間  けれど確かに  心が通うの
    五年  十年  時は過ぎ  それでも私は変わらない
    いつかあなたに出会うまで  ひとりで旅を続けてる
    不思議な言葉と指輪がひとつ  それだけあればいいの
    みんな本当  そして永遠  おとぎ話の日は過ぎる
    奇跡のようにあなたと私  めぐり会えるの


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