マックホルツ    

                                         (2005)
  悲しいときはいつも 思い出すあの日のこと
  やさしいあのまなざし  あたたかなその声
  初めて会ったときに  どこかで会った気がした
  だけど誰ともちがう  大切なともだち
    身を切る風の中を 肩をすぼめて歩けば
   淡く金色に光る 夕日が見えた
  いつでも笑っていた  つらいこともあったのに
  一緒にいればきっと  乗り切れる気がした
  確かめ合いもせずに  怱忙にまぎれてゆく
  忘れるはずもないし  こわくはなかった
    焼けつく日ざしの下 疲れた足を運べば
   さわやかなそよ風が 額をなぜた
  私がどこにいても  あなたが何をしてても
  過ごした日々が埋まる  その時を待ってる
  初めて会ったときに  どこかで会った気がした
  最後に会ったときに  また会える気がした


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