川沿いの帰り道    

                                        (1983)
    ひとりが少し淋しい時は  川に沿って歩く
    隣に並ぶ人のように  川はそばを流れる
    もすこし下流へ行くと  君に似た人が
    やっぱり僕のそばを歩いているんだよ
    そんなつぶやき聞きながら  川に沿って歩く
    長い道は退屈だけど  川に沿って歩く
    どこかで聞いた歌のように  川は明るく歌う
    いくらか若い時より汚れた僕だけど
    歌は昔のままで変わってないんだよ
    そんなメロディー聞きながら  川に沿って歩く
    大きな橋で立ち止まって  川にさよならをする
    かけがえのない友のように  川よ今日もありがとう
    さよならなんて早いね  僕はまだまだ
    ずっと遠くの街へ  流れて行くんだよ
    そんな自慢を聞きながら  川にさよならをする


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