ホットミルクの唄    

                                         (1985)
    ホットミルク 曇りの日には
    ホットミルク 心の中に風が荒れる日は
     冷たい夢がひとつ ガラスのコップのように
     私のてのひらだけでは あたためきれないから
    ホットミルク 曇りの日には
    ホットミルク 心の中に風が荒れる日は
     心がからっぽでも ガラスのコップのように
     ぬくもり覚えていられれば 生きてゆけそうだから
    ホットミルク 曇りの日には
    ホットミルク 心の中に風が荒れる日は
     白くて熱くなった ガラスのコップのように
     だれかの冷たい唇を あたためられたらいい
    ホットミルク 曇りの日には
    ホットミルク 心の中に風が荒れる日は


 「都守流詩集」に戻る
 「きいろい★ながれぼしのこと」に戻る