ウシ科の憂鬱

円山動物園「キナコ」のアニマルファミリーに登録しまして、
会員証も届き、キナコからイベントへの招待もあるとかで、
もうキナコに呼ばれたらいつでも行っちゃうよ~、北海道!!
な気分だったところに、今度は東山動物園から、情報誌「ひがしやま」が届いたのですが・・・

かなりご無沙汰している東山から、悲しいお報せがありました。

(2009/2/28) 東山動物園
アビー
個人的に東山の代表動物に推薦している、ボンゴの「アビー(♀)」が、
3/12に亡くなったとのことです。
2/28に会ったときには、上の写真のように毛艶も悪く、足元がフラフラだったのです。
草食獣がこれだけ弱った姿を見せるとかなり危険な状態であるので、
覚悟はしてましたが・・・。ほんの二週間後に旅立ってしまったんですね。
アビー
若い頃(2003/8/3)のアビー 美しい子でした。
アビーの冥福を祈ります。

(もう一つ、アビーの画像が見つかったので追加です)
アビー
一時期、隠れキャラ化してたので、あまり写真がありませんでした。

そして、こちらは伝え聞いていたのですが、
金沢動物園の「ガンコ(♀)」も、 3/6に亡くなっています。
ガンコ
(2007/12/22) 横浜市立金沢動物園
あんまりきちっと挨拶できてなかったね。ガンコも、安らかに・・・。

国内のボンゴは、東山のユーリー(♂)、マツ(♀)、そして富士サファリパークに居ると
思われる♂♀二頭、四頭になってしまいました。
ユーリーと仲が良いと言われていたアビーが亡くなり、マツは高齢、
富士の方は分からないけれど、ボンゴの血統を維持するのは難しくなりました。

ウシ科の動物は、あの狂牛病の一件以来、海外からの血統を導入することが
ほとんどできなくなっています。
家畜と、食用にされるわけでもなく牛骨粉を与えられているわけでもない
野生動物を一絡げにしてしまう、非科学的?な乱暴な措置に納得が行きませんが、
そういう現状なのです(インフルのマスク騒動といい、ウンザリ :xm )

っと、このウシ科輸入規制の話を聞いたのは、
同じウシ科のドールシープ「ラン丸(♂)」くんのスポットガイドのときでした。
ラン丸
11歳の国内歴代最高齢を樹立した、ラン丸。自分の角で角マクラ。

ドールシープは、国内ではラン丸一頭だけなのです。
なんとかしてあげたい、と訴えているけれど、上層部は関心がない、
と飼育員さんが嘆いていました。
東山だけでなく、金沢でも、アノアやガウルが現在居る個体のみで
血統が途絶えてしまうことを危惧する声を聞きます。

動物園って、多種多様な生き物が集まっているところに一つの価値があると
思うんですよね。
人気の動物を必死に囲ったり、集客のために赤ちゃんの一般公開を急いだり、
そんなことばかり意識してないで、マイナーな動物もしっかり繁殖させて、
注目を集めるように展示を工夫していってもらいたいものです。
自分たち人間とどこか遠い祖先で繋がっているのに、姿の違う動物たち。
ドールシープの角は寝るときに邪魔にならないの?
ボンゴの角はどうして♂と♀で形が違うの?
そんなことを考えながら、この世界が人間だけのものでないことを
感じ取ってもらえる、動物園はそういう場所であって欲しいのです。

—-
足が遠のいていた東山ですが、アビーにお別れをしたいこともありますが、
何が何でも、近いうちに行かねばならない。
園内ビール販売アンケート」に答えるためです。
馬鹿げた話です。
(U野が以前から認めてたってのにはがっかり。A山は「やっぱり」、という感じですが、
 天王寺はやってないよなー? 確かめるのが怖い)
日本人の気質を考えると、反対票は投じにくいし、「条件付賛成」か、
どっちでもいいから「賛成」といった流れになってなりそうだし、
アンケートに持ち込まれた時点で結果は見えてるような気がしてきます・・・。
でもねー、動物が好きだ~~っって人は、東山行ってアンケートに「反対」
書いてきて欲しいです。

オンコに会いに行こう

日本カモシカセンター(2006/11末閉園)で、その白い神秘的な姿で人を魅了していた、シロイワヤギの「オンコ(♀)」
今は横浜市立金沢動物園で元気にしています。カモシカセンターの閉園を惜しまれている方、もう一度オンコに会いに行ってみませんか?

(2007/3/14)金沢動物園にて
オンコ

てなわけで、またfuchakaさんの動物園へ行こうの記事を受けて、オンコです。
金沢動物園へは、京急「金沢文庫駅」からバスが出ており(※平日は直通がなく、最寄の停留所は「夏山坂上」になることだけ注意)、交通の便は悪くありません。
オンコとの再会を阻むのは・・・
「(観覧場所から展示場までの)距離」、そして四頭のそっくりさん :Dm です。

まず、距離に関しては、双眼鏡を持って行くことをお勧めします。オペラグラス程度のものではなく、像が安定するしっかりしたものが望ましいところです。バードウォッチングをしている人が知り合いに居れば、「8倍くらいのまともな双眼鏡貸して」と言ってみましょう。
(金沢では8倍は欲しいところなのですが、通常の動物園では6~7倍くらいの双眼鏡がベストだと思っています。8倍だと像が大きくなりすぎるケースがけっこうあるからです。私は8倍使ってますが :Dm )
双眼鏡はどこの動物園でも使うと楽しいアイテムですので、お持ちでない方はちょっと奮発して購入されてみては? (双眼鏡の選択はまた奥の深い世界 :Dm 一記事書けてしまうかも)

そっくりさん対策ですが、前回の記事の説明では分かりづらいと思い、「シロイワヤギ判別基準」をまとめてみました。えっと、オンコが二枚しかありませんが、消去法で見つけてください :Dm
ニホンカモシカの同定において、角のライン(成長の過程で刻まれる年輪)の違いを判断基準にするという文章を見かけたことがあり、シロイワヤギもそうかも、と思って見比べてみたら、見事に個体差があるものなんですね。

では、皆さんが無事にオンコに会えますように。

# :(m 次回こそはオオカミの記事を・・・

横浜市立金沢動物園~オンコたちに会いに

日本カモシカセンターが閉園してからもう三ヵ月半、シロイワヤギのオンコ・ペンケ・サロマ、三頭の元気な姿を移転先の横浜市立金沢動物園に追いかけてみました。
カモシカ追っかけ隊 第三弾の報告です。

シロイワヤギたち、大集合 ≫大きな画像
オンコ・サロマ・ピリカ

3月14日(水)は快晴。開園直後、平日の金沢動物園はほとんどお客もおらず、閑散としています。
五年ほど前に一度訪れたことがあり、そういえばシロイワヤギは断崖状の展示場で距離がありすぎて、写真を撮るのを断念した記憶が・・・なんて思いつつ、到着。やはりものすごい距離。500~600mmクラスのレンズが欲しくなります :xm
シロイワヤギは・・・居たっ! ここの子たちは耳に色分けされたタグが付いていて見分けられるようになってるのですが・・・見えない :(m かろうじてタグっぽいものが見えたあれはサロマくん? 悩んでるうちに、2・3頭がうろうろしてすぐ奥へ引っ込んでしまいました。 もう頭の先しか見えない :(m
仕方ないのでバックヤードへ。展示場に出ていない三頭(展示場には五頭)のシロイワヤギが柵の中に居ました(写真は後から撮ろうと思ってて、戻ったら看板が立ち入り禁止に差し替えられてました。ここへ入れる時間は限られているようです)。三頭のうち一頭が間近に来てくれました。左右にゆっくり往復するとウシ科の動物の興味を惹けるようですね。
さて、ヤギと遊んだりしつつ、何度も坂道を上ったり下りたりしていましたが、一向に出てきてくれないカモシカ ((シロイワヤギは別名シロカモシカ。ヤギの仲間ではなく、カモシカです)) たち。オオツノヒツジを裏側から観察するデッキから、双眼鏡で覗いてみると・・・

居た~~~~っ!!
オンコ
左耳に黄色いタグ、オンコさんだっ!

ついに会えました、オンコ。
のんびり足を伸ばして毛繕いする仕草など、カモシカセンターで見た姿とおんなじ :Dm
元気そうでよかった。

最終的に、三頭全員の息災を確認できましたが、展示場に出ている五頭のうち、オンコ・サロマ・ユキは判別がついたのですが、ペンケとピリカの見分けがつかない。帰って写真を見比べてようやく判ったのですが、実は・・・
ねこさんのしろくまくん(ここの「以前のサイト」から金沢シロカモシカのコーナーへ)に情報がありました。ペンケとピリカは双子の姉妹だったんですね。どうりでそっくりなわけです :Dm

以下に、報告を兼ねて彼らの見分け方を紹介します。

サロマ(♂) ≫大きな画像
サロマ
右耳(正面から見て左側)に、白いタグのあるサロマ。右耳タグはサロマだけ(♂は右なのか?)のようです。 角の年輪に間隔があります(オンコ・ペンケ・ピリカは筋が密に入ってます)。首の左側に三日月状に毛が抜けた跡があります。毛並みは夏になれば判断材料にならなくなると思いますが。

ペンケ(♀) ≫大きな画像
ペンケ
左耳(正面から見て右)に、灰色のタグ。しかし、タグは非常に見辛い(というか、この子のは見えなかった)ので、消去法で。ピリカとはそっくりなのですが、鼻の黒い部分の上が白いのがペンケ。少し毛が薄くなってるのか黒い部分が上に広がって見えるのがピリカです。そう、トップの画像、カモシカセンター三人衆だったらいいネタだったのですが、右の子はピリカだったんです、残念 :Dm
今なら、二頭並べば白い方がピリカ、ちょっと黄ばんでるのがペンケ(汚れてるんかい)。お尻の右側の床ずれの跡も夏までは特徴になるでしょう。

オンコ♀ ≫大きな画像
オンコ
馴染んだ顔なのですぐ見分けがつきます(嘘)、オンコ。左耳の黄色いタグは外側にも内側にも付いてるようで、タグが一番よく見える子です。カモシカセンター組は、やはり元から金沢に居る組より、黄色い・・・ :(m
お尻の床ずれ跡はペンケと似てますが、ペンケの方はすだれ状に毛が垂れてるので区別が付きます。

次は金沢の子、
ピリカ(♀) ≫大きな画像
ピリカ
左耳に緑のタグ。ペンケとの見分け方はすでに書いた通り。今は左右どちら側も床ずれがないので、それで判別するのが早いかも。

ユキ(♀) ≫大きな画像
ユキ
耳タグなし。一番若くて明らかに小柄なのですぐにわかります。でもあと一年も経てば・・・。角の根元にくっきりとしたラインが一本入ってるのが特徴。

というわけで、かなり自信がなかったのですが、カモシカたちを見分けることもできて、今回の訪問は嬉しい結果となりました。三頭とも元は金沢動物園出身なわけですが、うまく馴染んでるようです。ただ、若いからか傍若無人なユキがペンケやサロマを押し退けてるシーンもありました :Dm
一つのゾーンを形成している、シロイワヤギ・オオツノヒツジ・プロングホーン・マーラ展示場ですが、その横の斜面にチェーンソーが入ってました(新しい動物が入るスペースを作ってるんだったらいいな)。動物たちの反応がそれぞれ違ってて、オオツノヒツジは少し遠巻きにしてウロウロ、プロングホーンは前に出てしきりに観察、(マーラは見てなかった)
そしてシロイワヤギは・・・「展示場奥の壁際に集まって音が去るのを待つ」でした。一番図体でかいのにねぇ。でも、好奇心は強いはずだから、チェーンソーの作業が終わったらゾロゾロと確認に出てくるに違いないと待ち構えていたら、案の定、というのがトップの画像。ファインダーに収まらなかったけど、五頭全員、わらわらと出てきました。これがなかったら、個体の特定はできなかったかもしれません。

#さて、次は公開待ちの子たち。多摩が早いか、○○が早いか・・・?

おまけ
ユキ強えぇ
ユキ「そこのけ、そこのけ、ユキ様が通る」
ペンケ「いや~ん」

(2007/3/21 追記)
オンコ@金沢動物園の記事発見!
fuchakaさんの動物園へ行こうの記事です。オンコに大接近 :Dm ですね。