さよなら、ハイル(東山動物園)

東山動物園のシンリンオオカミの恋のシーズンの顛末、去年からの経緯をまとめていくつもりで、報告していなかったのですが、先週(1/13)、発情期の争いで怪我を負い、左のケージに隔離されていた♀の「ハイル」、本日(1/20)、東山を訪問したところ、死亡しておりました。
飼育員さんに確認したところ、「高齢のため」とのことです。
ジャック(♂)を巡る恋の争い(オオカミは♀同士がかなり激しく争うのです)で姉妹(同腹)のハイランに負けたようで、前足などにかなり深い傷を負っていましたが、それは死因とは関係ないそうです(血は止まってましたし、化膿もしてなかった)。
12/23に見たときは、互いにジャックを牽制(ジャックはいい迷惑)するだけで直接争う素振りのなかった二頭なんですが、ハイルが隔離されていたのを確認するまでの三週間に何があったのでしょうか。
1/13に会ったときは目がギョロっとしていておかしいなと思ってましたが、痩せてやつれていたんですね。足元がふらついてて気になったのですが、走り回ってジャックを呼んで甘え声を出してたので、大丈夫かと思ってたのですが・・・。
何かがふっと切れちゃったんでしょうね。一昨年11月のクロ(♀)と同様、突然の死でした。

東山動物園のシンリンオオカミ 「ハイル」(♀) (2007/12/23 撮影)
ハイル
2008/1/13~20? 死去

ハイル
柵ごしにジャックに甘えるハイル(2008/1/13)

東山のオオカミの群れ(3頭ですが)は、2歳のジャック、12歳のハイルがアルファ(リーダー格)なのですが、「オオカミの繁殖ペアは、アルファのペアとは限らず、群れの第二位の牝(牡)が選ばれることもある」という報告を、ジャックくんは体現してしまったようで、 この季節だけハイランにラブコール。発情前のハイランは怒る、ハイルも気に食わなくて怒る、というのが12月の状況でした。
挟まれて「どうしたらいいの?」状態のジャック
ハイル、ジャック、ハイラン
左から、ハイル、ジャック、ハイラン(2007/12/23)

ハイル、ハイラン
奥がハイル、手前がハイラン(2007/12/23)
普段は争わず、あまり上下関係をつけない2頭だったのが、発情期の争いを歯止めの効かないものにしたのかもしれません。

東山はずっと♀ばかりの特殊な群れ(♀5頭の時代も・・・)だったのですが、ジャックがやってきて一年半二年(? 一年半、は私がジャックに会ってからですね・・・。同居がいつ頃からかは分かりませんが、ジャックが東山に来て約二年のようです)、オオカミらしい行動を観察させてくれました。ハイルの冥福を祈ります。

残されたハイランとジャックですが、交尾行動が見られたかどうかは確認できませんでした。ハイランも高齢で、ジャックの遊びの誘いについていけず、さらに今日見たところ、左後ろ足の調子が悪いようです。しばらく様子を見守ってみたいと思います。

muscaさんの「蔵出し写真館」にも記事があります。ご覧になってください。

さよなら、ハイル(東山動物園)” へのコメントが 3 点あります

  1. お久しぶりです、こんにちは。

    えええええええ~~~~~~!!!
    ハイルが亡くなったんですか??

    高齢ではありましたが、ジャックとの間に子供を!と思っていただけにかなりショックです。
    繁殖期にハイル・ハイランが争って仲良しの姉妹が喧嘩しなければいいのだけど・・・と心配していたのが現実になってしまったんですね。
    いつ亡くなったのでしょうか?
    やはり年齢差があるとどうしても厳しくなってしまうのかもしれませんね。日本平のバロンのケースといい、訃報が続きますね。

    ハイルの冥福をお祈りします。

  2. この記事にブログへトラックバックさせていただこうと思ったんですが・・・やり方がわからない(汗)ので、文字リンクでつながせてもらおうと思っています。
    よろしくお願いします。

  3. muscaさま、お久しぶりです。
    ハイルは毛皮が真っ黒だった頃から知っているだけに寂しい思いですが、
    オオカミってのはこういう生き物ですからね。
    発情期の争い→隔離→死亡、と結果だけを捉えると悲劇のようですが、
    全身全霊をかけたオオカミらしい求愛の形だったと思います。
    昨今は、やれ責任問題だと騒ぎ立てる風潮ですが、
    東山のオオカミたちの構成はとても興味深く、牝ばかりで育った姉妹に
    若い牡を加える、という方針は、色々な可能性(今回のような展開も
    含めて)を思わせ、観察する楽しみを与えてくれるものであり、
    間違ってはいなかったはずです。
    ジャックが来てからの生活は、ハイルにとって退屈だった日常をひっくり返す
    ような楽しいものであったと思います。
    惜しいのは、私自身が頻繁に訪れることはできず、断片的にしか
    姿を追えなかったことと、オオカミ舎の前は長く留まる人もおらず
    閑散としていて、情報を補完し合える人が居なかったこと。
    ちょっと感傷的には、最後に会った日、喘ぐような荒い息を吐きながら
    ジャックを呼んで走り回るハイルを見ていながら、危ないなと気付けず
    映画なんかを見に行ってしまったこと。
    ああ、かなり感傷的になってる・・・。
    書きたいことがいっぱいあるのですが、時間があまり取れません。
    いずれまとめるつもりではありますが。
    .
    #海外スキンに変えて分かりにくくなってしまってますね。
    トラバは「トラックバック URI」を右クリックしてアドレス拾ってもらわないと
    いけないです。動物blog界はあまりトラバ文化が定着してないようなので・・・。
    よしなにお願いします。

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