王子にシンリンオオカミは居ません

今居るのは、こんな子です・・・。

アカハナグマたちが居るのは、元シンリンオオカミ舎です。

今日、4月13日は、王子動物園で暮らしていたシンリンオオカミ「クイーン」の命日です。

一年振りだね!(いや、ずっと壁紙に居るけどさ)


王子のオオカミ舎の良かったところは、これ。薄い鉄板を通して、
クイーンと匂いを嗅いだり嗅がれたりできるのです。
近頃は動物との距離を離したりガラスで隔てるのが流行りのようですが・・・。


ちょっと普段着なクイーンも。オオカミはよく水を飲む動物です。
野生下でも水場をテリトリー内に入れて生活していることが想像できます。
どこの動物園でも必ず(こっそり?)水呑み場が用意されてますのでチェックしてみてください。


定番ポーズの肉球マクラです。寝るときのポーズは個体によって様々で、けっこう個性が出ますね。


たまにはこんなお顔も・・・。
ゴムパッキン(※口周りの黒い部分)が崩れているのが分かります。
ここを見るとオオカミの身体的な衰えをチェックできます。
ここが艶々して張りのある個体は高齢でもけっこう元気なのです。


愛想のいいクイーンですが、オオカミらしく視線をまっすぐ合わせません。
これはどこを見ているの・・・? ときどき吠え合いをしていたサル舎の方かな?
クイーンの写真はまだまだありますが、また来年!

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今回のタイトルは、本当は「クイーンの想い出 その4」だったはずなんですが・・・。
去年のイベントを準備していたときのことですが、写真使用の許可の件で、色々と確認した結果、一部の動物園から正式な許可を出した形での写真の利用はできないという回答をいただきました。
最初、日本に居る動物園のオオカミを紹介するスライドショーで、ここ数年に亡くなった個体も紹介しようという企画がありました。クイーンというオオカミが居たことを多くの人に知ってもらう最後の機会だったわけですが、実現できなくなってしまいました。
もっとも、園公認という形ではなく、個人のWEBで紹介するのには何の制約もなく、これからもクイーンのことを伝えていきたいと思います。

さて・・・、その許可がもらえなかった理由が、「すでに居ない個体に関して問い合わせがあると困る」というニュアンスだったのですね・・・。
色々とややこしい人たちからクレームまがいの問合せが来て苦労されていることは解ります。動物たちがどう生きて、どう死んでいったか、そこから学べることは多いのです。それを開示できる土壌を利用者で作って行かないと、園も情報を出せないとは思うのです・・・が!
過去に飼育してた動物を居なかったことにしたい、というのはどうなんだろう?
あなた方の仕事のパートナーだったはずですよね?

・・・胸にしまっておくつもりだったけど、書いてしまった。

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