
日本平動物園の故「バロン」♂ (2007/4/7)
前エントリーで訃報をお伝えした、日本平動物園のシンリンオオカミ「バロン」。
静岡は遠く、一度しか会うことができなかったけれど、この日、開園から閉園までのほぼ半分近くの時間、べったりとオオカミ舎前に張り付いていた私に、様々な姿を見せてくれた彼と、今もおそらく元気に過ごしている「サクラ」♀の記録を残しておこうと思います。

口舐めの挨拶
年齢差があり、ほとんど父娘のような関係に見えた二匹。動物園関係者やオオカミファンから繁殖が期待されていたペアですが、残念ながら二世の誕生は迎えられませんでした。
オオカミは年が離れているとアルファ同士の関係とはならず、繁殖は難しいのではないかという気がします。

父親のような優しい顔、してみたり

挨拶から立ち上がったサクラのスリスリ、そのままバロンのあご乗せ姿勢に
こんな仲の良い姿を何度も見せてくれました。

みかづき流オオカミ掌握術でスリスリ
ちょっと遊んでもらったけれど、すぐに反応を見せなくなりました。サクラと一緒なので、あまりお客を意識しないようです。

まったりサクラ 寝転がってちらちらと視線を泳がせるのが好き?
こうしている姿は、王子動物園の「クイーン」♀そっくりです。同じ1997年カナダ生まれ。同腹の子なのではないかと言われてます。♂なのでバロンの方が少しゴロンとした顔つき、体型です(※オオカミは若干、性的二形を示します)。

サクラの得意技、「仰け反りっ」

このときで約2歳です。若いなー

何か匂うかな?

何か匂う?
Exifの撮影時刻、上のバロンの直後です。同じ位置で同じポーズ。サクラはバロンを慕っていました。
気になるのが、これ。口の中の黒い部分が歯槽膿漏のようになって、顎まで色が変わってます。少し前に15歳で亡くなった大森山動物園の「サラ」も、口の中がこんな風になってました。オオカミの肉体年齢のバロメータでしょうか。王子のクイーンはバロンと同い年ですが、まだきれいな口のままです。

ゴメンナサイッ
サクラがバロンに怒られているシーンもありました。オオカミが怒る理由ってのは、人間にはちょっと理解し難いのですが、何か譲れないところがあるみたいです。このときはサクラがバロンの股間の匂いを嗅ごうとして・・・。普通は上位のオオカミが下位のオオカミに対してする行為なので、バロンはプライドを傷付けられたようです。
これだけ上下関係をはっきりさせてると、繁殖のパートナーとは見做されないようですね。

でも、こんな風にしてみたり

デレデレ
二匹の相性は良かったみたいですね。サクラがもうちょっと成長していたら・・・と思うと残念です。
父親(富山の「サスケ」)似のサクラ。陽気で人懐こい性格も引き継いでそうです。(ちなみに、同じくサスケの子、東山のジャックより遠吠えは上手です

)
クイーンもそうでしたが、動物園のオオカミはパートナーを失うと、仲間の姿をお客の中に探そうとするように思えます。サクラが寂しくないように、日本平に行ったら声をかけてあげてくださいね。オオカミ舎の前で走れば、一緒に走ってくれるかもしれません(この日も走る素振りを何度も見せていたのですが、バロンがことごとく邪魔して止めちゃったんです

)

さよなら、バロン
この日最後に撮った写真。
晩御飯を食べ終わった彼に、「また会いにくるからね」と挨拶。
果たせぬ約束となってしまいました。
バロン サクラ
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