新世界より



Date; 8/May/1999
Place; 黄金郷
# of Bass; 22
Max size; 43 cm
Av. size; 38 cm

Report

5月9日、8:00
ふぁーあ。

もうこんな時間かぁ、15時間も寝ちまった。
昨日起きたことは真実だよなぁ・・・。
指には歯形があるし。
よっと、デジカメにも写ってる。
周りの人が急に年取ってたりして・・・。
あっ、大丈夫(笑)。

それは4月はじめに届いたメール
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いつもつれない日記見て、参考にしています。
この間は強風のため5時間で5匹と友人が4匹でした。

そうそう、我々のチームの人間が桃源郷よりもっと釣れるとこ見つけましたので今度行ってみますか?
彼のデータによると10月に7時間で86匹出たそうです。
ポイントの感じは桃源郷と似た感じだそうです。

榎本
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この榎本さんというのは、おいらに桃源郷を教えてくれた菊地さんに桃源郷を教えた人。つまり、「元祖!桃源郷」みたいな人です。彼等はフライフィッシングが中心でバスはその次といった程度にバッシングを楽しんでいるチームの人々。そのチームの方が新しいパラダイスを見つけたそうな。榎本さんはチームの他の方々同様ゴムボートでバスを楽しんでいたのだけれどボート部品の保守期限が切れて浮き輪野郎に転向を果たした。おいらとはその際にメールのやり取りをして親しくなったわけです。今回のポイントも発見者の意向により、いっさいの質問にお答えすることができませんので、よろしくお願いします。

5月8日 4:00
榎本さんとその相棒のみのさんと待ち合わせ場所で落ち合う。
みのさんは例のメールで4匹だった人。桃源郷に何度かは出向いているけれども超突風の日とかで、いまだに2桁を味わっていないらしい。それぞれ、挨拶を終えていざパラダイスへ。

ポイントに着いてみるとそこは流れのない川の両岸が林と崖に覆われている感じ。そこは地図やカーナビではただの細い流れのように見えるけれども、確かに桃源郷をしのぐような様相の大渓谷。そして、ここも潮来の野池や桃源郷と同じく浮き輪パラダイスの3大要素を満たしている。(1)オカッパリが不可能なこと、(2)ボート屋がないこと、(3)有名なバス釣り場の近くにあること、がその3大要素なのだが、今となってはもう一つかなり重要な要素は(4)他の浮き輪がいないこと、だったりして(笑)。なんとこの場所には他のバサーは見あたらない、しかしバスがそこにいる情報はあるのだ。

榎本さんと一緒に釣りをするのは初めて。こういうときはいろいろな発見があるってもんだ。あれ?ベイトタックル??榎本チームはいつもちゃんと2タックル装備、ちゃんとハードプラグも持ち歩いているそうです。おいらはスピニングそれもゲイリー桃源郷スペシャルだけだってのに。これは結構極端な進化系みたいですね。ザウルスの真っ黄色のラインだってバスなめてますよね(笑)。

さあ、いざ釣り開始!水温は桃源郷よりはやや冷ため、水は4日の雨のせいかマッディー。例のメールに心は逸ります。だって7時間に86匹ですよ。5分に1匹は釣れてる計算でしょ。

5分後
釣れない。

10分後
釣れない。釣れないことに我慢できない体になってる(笑)。

15分後
ついに来ました!

新パラダイス、エルドラド(黄金郷)での記念すべき1匹目!

やっぱ新しい釣り場ってのはドキドキしますよね。いつもの釣り場だとここには必ず付いてるとか、ここで釣れなきゃあそこでしょとか、わかっちゃってますからね。それに、桃源郷スペシャルはここでも有効ってことの証明でもあるし。

滝状の流れ込みを攻めている榎本さんに対して、「なんか水温低いからワンドの奥かな」と思って立木に囲まれているワンドの奥を立木の中に浮き輪を突っ込んで攻めると2連発!これぞ浮き輪フィッシングの醍醐味(笑)。

対岸で流れ込みを攻めていた榎本さんも2回のラインブレイクの末、初獲物をゲット!

つづいてみのさんもゲット!

しばらく行くと滝状のところがあったのでそこにゲイリーをフォールさせるとこれまた3キャスト、3ヒット、3 x 40 cm up!あがってくるのは傷一つない汚れを知らないバス達。

これはもう、めくるめく快感に欲求を抑えることができない!!

対岸でも、ワームでビシビシあげる榎本さんとスピナベで2連発のみのさん。確かにここは桃源郷と違って岸際に少しシャローがあったりするから、横に動くルアーも楽しみやすいですね。

みのさん:この先に用を足せそうな場所ありますかねぇ?
榎本さん:んー初めてだからわかんないねぇ。見た感じなさそうだけど。
みのさん:じゃあ、入水場所まで戻ってきます。

確かにそれは問題だ。順調に釣り進むおいらと榎本さん、9時の時点でおいら9匹榎本さん5匹です。そんなこんなしてると私も榎本さんも尿意をもよおした・・。

Kiyo:どっかあがれる場所無いですかね?
榎本さん:私も探してます(笑)。
Kiyo:ここから戻るのいやですしねぇ。
榎本さん:こんだけ蛇行した川なんだからどこかあるでしょう。
Kiyo:そうですね。

と楽観的に突き進む2人、すっかり黄金郷に魅了されています。
あっ、やっぱあるもんですね。取水塔の脇にスロープ状のシャローが、ここは上に車を置くことが可能ならば入水ポイントとしても使えそうです。

滝、倒木、ワンド、オーバーハング、それらが巧みに組み合わされながら次から次へ出てくる。そんな景色に魅了されながらもう4キロ以上進んだかもしれません。そこに出現したのは切り通し状の洞窟の中からコンコンと流れ出る沢。

黄金郷は大魔境です。
しかし、奥に来れば来るほど、水温のせいなのか、濁りのせいなのか、明らかにあたりが遠のいています。しかし、ぽつりぽつり、2人に釣れているのでバスがいないわけではないのです。

榎本さん:今はそんなに釣れないけど夏になったらこのシャローとかすごいんでしょうねぇ。
Kiyo:想像しただけでよだれが止まりませんねぇ(笑)。
榎本さん:このまま欲求のままに行動したら帰れなくなりますね。どこまで続いているんだろう。
Kiyo:10時過ぎましたしそろそろ戻りますか?
榎本さん:ええ、夏にむけての場所のデーターも結構集まりましたから戻りましょう。

帰り道も、行きはドブ臭くていまいちだった流れ込みで、キーパーサイズを4連発!これにはアドレナリン全開ですね。しかし、ここも桃源郷と同じで45 cm upはなかなか出ないですね。こんだけ40 cm upがいればいるだろうに。こんな感じで、黄金郷のバスは桃源郷のバスに比べてかたまっている感じがします。個体数はもしかしたら桃源郷の方が多いかも。しかし、釣り人の数が圧倒的に違うのでこっちの方が間違いなく釣れる。

入水場所に戻ってきた時点で、時刻は午後1時。みんな、昨日の仕事が忙しくて睡眠時間は1時間なので帰りの安全を考えてあがることに。

駐車場で浮き輪を片づけながらそれぞれの釣果を聞くと、榎本さん14匹、みのさん7匹、おいら22匹。どうせならみのさんが2桁行くまで釣ってりゃよかった・・。8時間でこれですから、20分に1匹程度ですね。かなりいけてます(笑)。水温のあがりが少し遅いみたいですから初夏から真夏にかけてが楽しみなフィールドです。

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