天国から天国



Date; 29/Mar/1998
Place; 桃源郷 & 東京湾の野池
# of Bass; 9
Max size; 35 cm
Av. size; 30 cm


Report
Kiyo:「東京湾でシーバスに連れていってもらえるんだけど一緒に行く?」
Aki:「いいけど、それ午後からならその前に桃源郷よってかない?」
おいおい、あんた筋金入りの釣りバカだねぇ。おいらもか(笑)。ということで、今回は桃源郷&東京湾の野池のダブルヘッダーっす。
 まずは桃源郷。余裕の出発で釣り開始が朝7時。「午後の待ち合わせ場所への移動を考えると正味5時間しかないので速いペースでバンバン攻めなくては」と思っていたらいきなりAkiが1本、「相変わらずやるねぇ」。水温は先週より高めで13-14℃もある。もあると言うほどの温度ではないが、先週に比べたらすごく楽。バスの反応性も先週よりよい感じ。とはいっても、いつも必ず出る滝の周りでノーフィッシュ、こんなのはじめてっす。今日のおいらのパターンは、ゲイリーグラブをゴミだまりにのっけて端っこまでひっぱたらそこでフリーフォール。わりと浅めでも反応したし、シャローのオーバーハングでも1匹出たし、そろそろ春のパターンに移ってきましたね。ちょっと気になるのはサイズがのびないこと、今年はまだ40 cm up出てないっす。桃源郷もプレッシャー高くなってるししょうがないか?午前の結果は、おいら7匹、Aki10匹。5時間でこれならまあまあでしょう。

 話変わって、午後の部。東京湾でシーバスなんて言うから、オカッパリかボートかと思ったでしょ?違うんですよ浮き輪、浮き輪なんですよこれが。海で浮き輪?そう思うでしょ、おいらも初めて榎本さんからメールもらったときはそう思いましたよ。榎本さんは、「東京湾フロータークラブ」という集団を結成していて、5年前から浮き輪でシーバスをしているそうな、勢い余ってウェブページまで作ってしまった。それのリンクの際に今日のミーティングへの参加が決まったと言うわけです。
 浮き輪でシーバッシングについてのテクニックは「東京湾フロータークラブ」に詳しく載っています。海で浮き輪は危険ですので、経験者との釣行をおすすめします。

 場所は「東京湾の野池」「シーバスの釣り堀」と呼ばれる貯木場跡。そこへ上げ潮に乗っていき、満潮前後に釣りを楽しみ、下げ潮に乗って帰ってくるというしくみ。自然の力を利用しておいしいところだけいただくと言うすばらしい作戦。とはいっても、今日は風がちょっと強い(8 m)。いつもなら、5 m以上の時はあえてやらないと言うことですが、我々のいるてまえ?出陣してくれました。風と流れがあるので結構どきどきでしたが貯木場に入ってしまうとそこはまさに野池。
 攻め方は至って簡単。満潮時に、岸際でフィーディングしながら回遊しているシーバスを浮き輪で20 m沖からラン・ガンする。風があるのでルアーがとんでもない方向に飛んでいく(笑)。てならしがてら進んでいくと、榎本さんにフィッシュ。んーいいファイト!あがってきたのは40 cm強のシーバス「ちいさい」と榎本さん。それだけで、もうドキドキなおいら。

 日も暮れ始めて、デジカメの限界の暗さってときにAkiに初獲物。

 ここからはもうカメラ無しの世界です。「うひょ!」「フィッシュ」両サイドでAkiと榎本さんの声がこだまする。しかし、おいらにはこない・・。何が悪いんでしょう?ルアーは同じものだし、確かにどこ飛んでるか解らないけど(風と闇のせい)、周りの二人もそれには苦労しているようだし・・。リトリーブスピードか?それとも・・・。いろいろ変えてみるが釣れない。釣り堀で釣れないと悔しい。
 「よしでかい!」うーん噂に聞いていた「回転いす状態」のファイト。「大物のときはこうやって取り込むんですよ」と榎本さんが見せてくれたのは、U型のフローターでシーバスの口を胸の位置まで引っ張り体を足の上に乗せたら一気に足をあげる!これぞ「捕鯨船方式」の取り込み。まさに生活の知恵。これをやるために浮き輪をU型にしただけのことはある。
 U型の利点はまだある。抵抗が少ないので進みが速い。これは最近つくづく感じる。O型フローターの私はおいて行かれるのだ。海は桃源郷より少し暖かいなと思っていたけれど、風に流されないように絶えずこいでいるおいらはもう「サウナスーツを着たジョギングオヤジ状態」。午前中の桃源郷もハイペースだったけど東京湾ではこぎっぱなしっす。
 そんなことよりおいらもあげねば・・。「やっときたー」でもなんかおかしい?ふと横の杭を見ると20 cmのシーバスちゃんがぶら下がっている。どーもおかしいと思ったら、風でラインが杭の針金に回ったままファイとしてたんですねぇ(笑)。次の1匹は手元1mで食ったのでファイトも何もない、竿をあげたら釣れちゃいました・・、35 cm程度でしたが。こんな天国に行っておきながらおいらの初シーバスの感想は「ばしゃばしゃ暴れる魚だな」です。まったく情けない。次回はもっとがんばります(涙)。他の二人の釣果は50 cmを筆頭にAki12匹、榎本さん8匹でした。榎本さん、こんどはちゃんと「スズキ」を釣るつもりですので、また連れていって下さい。

おまけ
帰宅後、深夜に風呂場で泣きながら浮き輪を洗っている男がいたとさ。
海は大変っす。

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