西に願いを・・。


Date; 20&21/Jul/1996
Place; 兵庫の野池
# of Bass; 0
Max size; *** cm
Av. size; *** cm

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 I love KOBE! がんばれKOBE!! 六甲山から見た神戸の町並みはどこか横浜に似ている。夕闇近づくその景色になにか足りないものを感じた。何?・・・・首都高ならまさに渋滞タイム、テールランプの列のはずなのに、阪神高速道路には車が走っていないのである(まだつながってないらしい)。そんな風に町の所々に震災の爪跡をのこすこの町だが、人々は口をそろえて「みんなもっと遊びに来て下さい。早く活気にあふれたもとの神戸に戻したいんや」といってました。みなさんも神戸観光がてら兵庫の野池群を攻めまくってみてはどうですか?
 ページに広告を出して神戸情報を募集した結果、西宮の曽我さんと神戸出身の小川さんからメールをいただきました(インターネットはすばらしい!)。ご協力どうもありがとうございました。今回は、曽我さんご推薦の「加西市の50 cm up が生息する野池群」を攻めてきました。なになに「加西市周辺には星の数ほど野池があってそこにはほとんどバスが入っている」とな、新神戸駅前のOPAの書店(ここはすごいぞ洋雑誌もたくさんそろってる、さすが神戸。思わずFIELD&STREAMを買ってしまった。)で、さっそく地図を購入し場所を確認する。すごい、野池、野池、野池、地図中野池である。用事が長引いてしまい実際に野池に向かったのは午後9時過ぎもう真っ暗。野池に看板があるわけではないので、どこの池だかわからない・・・。「多分ここでしょう・・。足場も良さそうだから、ここと言うことにしましょう・・。」今回は都合により一人で釣り、しかも真夜中なので足場のよいところに決定!(みなさんも、ナイトバッシングは無理をしないで、できれば誰かといきましょう)。タックルを準備していざ出撃!と思いきや、突然の雨・・・。「台風はもうすぎたよね?このまま雨だったらわざわざ帰るの1日遅らせてレンタカーまで借りた私っていったい・・」「ええい、一投してやる!」でも雨には勝てません、すぐにひるんで車で仮眠。11時頃に目をさますと雨がやんでる「日頃の行いだな?」。さっそくナイトバッシング開始!IBMでやっきんが「ナイトバッシングを教えて」とかいってたなぁ。ナイトバッシングといえばやっぱこれでしょう?という私のロッドにはジッタバグが、ほかにもクレージークローラーやビッグバドなんかも楽しい!普段は釣れそうもないこんなプラグ達が主役になってしまうナイトバッシングはたまらない。しばらく釣り歩くが、反応がない・・。「あれ?トップバホバホじゃないの?」こういう時は夏のマストアイテム「バズベイト」でしょう(行きの新幹線で熟読してたのはBasser・・・)。でも釣れないので朝まで車中で仮眠。
 朝!?4時半なのに明るくない、さすが関西?お気に入りのペンシルベイト「アクセル君」をキャストしながら歩いていると、やっと明るくなってきた。池を良く見ると真ん中はヒシとハスとのリリパッド、隣にも向こうにも池がある。神戸からわずか1時間でこんなにすばらしいシュチュエーションの釣り場があるとはうらやましい限りである。しかし、釣れない。竿の先もすでにエコギアに変わっている。でも釣れない。台風通過後は爆釣か最悪のどちらかなんだよなぁ・・。偏光グラス越しによーく見てみるとアシ際にギルと小バスはいるようだ。しまった、「台風で風もあるだろうしオカッパリじゃーバックスペースもとれないからフライはいいや」と思って必殺ギルキラーのフライタックルを置いてきてしまった・・・。こんな時はギルでも釣りたい・・・。でも、ギルはグラブの尻尾をついばむばかり、60 cmバスのために用意したフックには引っかかるわけもない。しかし活性が低い、小ばっちーですら水面にサスペンドしていてルアーには見向きもしない。 そんな僕の足下のたんぼにふと目をやると「ギル?」。なんと、たんぼにギルが捨ててあった。なんてことするんだ・・・。こんな素晴らしい野池にもルアーやラインが捨ててあるし、最近の釣り人は・・・。ということで、ここで一言「自然や魚達を愛せない奴等は釣りすんな!」。わたしはこのページの読者のみなさんと一緒に釣り人のマナーアップができないかなぁと考えています。まず手始めに考えたのが、数日前から僕のページに載せたあのコピーなのです。みなさんご意見下さい。
 話を元に戻して、・・。ノーシンカーのゲイリーグラブをピロピロピーしているとやっと小バスが追ってきた「よし食った!」見て合わせてしまったのが悪かった、すっぽぬけてしまった、ガーン。隣の池に移動してピロピロピーしていると「来た!今度こそラージ(デカバスという意味ではない、久々のラージマウスなもんで・・)」、ぐりぐりびよよよよーん、ばれちゃったぁ・・・。悲しみに肩を落としていると釣り場にちらほら現れた釣り人が「つれますかぁ?」げげげげ、恐れていた瞬間が「つれまへんなぁ」やばいつい関西弁でしゃべってしまった(関東人の関西弁が一番むかつくって言うし)。「いやぁ、初めてなんですけど、ここでかいバスいるんですか?」(あわてて関東弁ではなす)、「このあいだもあの辺で58 cmがでとったっわぁ、それ以来そいつを夢見てここに通ってるんや」。夢の大きさが違う・・・。しかし、開高健さんが言うように「釣り人の言葉に現在進行形はない」のである。東京に用事があるので9時半で時間切れ、ぼくの西への希望は絶たれた。今度またゆっくり行って見たいものだ。


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