Code name is "桃源郷"



Date; 12/Apr/1997
Place; 桃源郷
# of Bass; 15
Max size; 40 cm
Av. size; 35 cm

Report
 「山の彼方の空遠く、幸せ住むと人は言う」。とある飲み会の席で、私はこの世に「桃源郷」なるものが存在することを耳にした。「桃源郷に連れて行ってくれませんか?」と発言者の菊地さんに頼んだところ、快く了解していただいた(わーい)。しかし、このポイントは彼の友人が発見し、彼等が大切にしてきたものなので、読者のみなさんには悪いですけど今回のレポートにおいて具体的な表現はさけさせてもらいます。(桃源郷についてのお問い合わせにもいっさい答えることができません。あしからず・・。)
 菊地さんの車に乗り桃源郷へと到着した。断崖絶壁、立木、オーバーハング、滝、どれをとっても迫力満点、そこはまさに「桃源郷」のフインキをかもし出していた。さっそく、彼のゴムボートに乗って釣り開始!「こんなふうにですねぇ、ノーシンカーのグラブをですねぇ、オーバーハングの下にぶち込んで、フリーフォールさせてるんです、っ良し!」いきなりです!!ワンキャスト目それも説明が終わらぬ間にヒット!&ナイスファイト!上がってきたのは35センチぐらいのきれいな魚体のバス!! あるんですねぇ日本にまだこんなところ・・。それを見て完全に舞い上がってしまった私もノーシンカーのゲイリーグラブをキャスト。びよよよーん、いきなり立木に・・。だめです、ふだんスピニングをほとんど使わない私(前に使ったのは・・一年近く前)、キャストがメロメロです。キャストで悪戦苦闘している私を後目にバンバンあげまくる菊地さん。フロロの4 lbを巻いてあったのですが、フリーフォール中のラインが見えにくくて当たりがとれない私を見かねて「私のスペアリール使いますか?8lb巻いてありますから」とリールまで貸していいただいた。ありがとうございます。

 ラインが見えるようになってやっと当たりがとれだした。しかし、ばびょびょびょーん、数秒ファイとするとワームがすっ飛んできてしまう・・。そのとき「桃源郷で丸ボーズ」という今回のレポートの仮タイトルが僕の頭の中をぐるぐる回りだした。普段ゲイリーをあまり使わない私のワームフックはワンサイズ小さくてかかりにくい様なのだ。それを見かねて、菊地さんが「僕の使って下さい」とワームフックまで貸してくれた。申し訳ないっす、車の運転、繰船、リール&フックのレンタル、まさに殿様バッシング・・。ここまでしていただいて桃源郷でボーズるわけには行きません(笑)。 やっと来ました!ここのバスすごっく引きます。潮来の野池で数年前に味わった感動がよみがえってきます。いや、もしかすると桧原湖のスモーリーに匹敵する野生味あふれるこのファイト、たまんないっす。上がってきたのは、35センチくらいのプリプリのバス。
 やっと一本出たので、自分流の攻め方で、トップ、スピナベのフォーリング、テキサスリグといろいろ試してみるが、反応がない・・。また、ゲイリーのノーシンカーに戻してフリーフォールするとヒット。またグッドファイターのバス。しかし、あとが続かない。

 お昼を過ぎた時点で、菊地さんが5匹、私が2匹。菊地さんが言うには、数もサイズもいつもより全然悪いらしい。ついでに風まで吹いてきた・・。ゴムボートでは流されていく一方なので、断崖絶壁の下の風裏に移動した。滝の横の部分を攻めていると、遠ざかっていた当たりがっ、べびょーん!・・・すっぽぬけてしまった。もう一度あたり!またべびょーん・・・。どうもフッキングしない。菊地さんが言うにはそういうケースが結構あるらしい、それもいい引きのヤツほど。僕が思うに、ここのバスは歯や口がかなり頑丈にできている。もしかしたら、よりぐっとサイズのバスの顎を貫くにはロッドのパワーが足らない(なにせペニョンペニョンのライトアクション)のかも?しかし、さっきまで止まっていた当たりがまた出てきたようだ。滝周りだけで菊地さんが40センチクラスを2本、私がこの日唯一の20センチ代(笑)を含む2本。

 さあ、動き出した桃源郷は止まらない。ゲイリーのフォーリングのみにしか反応しないのだが、「ここのオーバーハングに2匹はいるでしょう」「ほら来た!」といった感じで攻めまくり、釣れまくり!ワンキャスト・ワンヒット状態に陶酔しつつ、結局3時までに15匹をゲットした。ばらした数まで数えると・・、身震いが(笑)。風が強くなってきたので早めに上がりっと(今回もちょー余裕の引き際)。

 最後まで読んでくれた方に情報!今回の桃源郷や潮来の野池などを見ていると「浮輪天国」にはいくつかの共通点がある。ひとつは、オカッパリが入れない&ボート屋がないこと。そして、もうひとつは近くに有名なバス釣り場(北浦や霞ヶ浦の様な)があること。こんな条件のところを探してみると意外に近くにパラダイスは存在するのかもしれない。むふっ、一カ所思いついちゃった(笑)。

トップの季節が来るのが楽しみだなぁ。


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