Trawling in Costa Rica!


Date; Jan/11/1997
Place; Guanacosta
# of Fish; 1
Max size; 25 cm

Report
 行って来ましたよ、地上の楽園、ジュラシックパークの国、コスタリッカへ。思いのほか仕事のスケジュールがびっちりで、半日しか遊べませんでしたが、その半日でトローリングってヤツをやってみました。ほんとはターポンをやってみたかたのですが「半日では、ポイントまで移動できない」ということだったので、ホテルの横の海でやってるトローリングとなったわけです。これはもう日本では「金持ちの道楽」と化してますが、5時間でUS$200、4人乗りだったので、友人3人を誘っていざ出港!まずはルアーでエサ用のアジを釣る。 これはわりと簡単でポンポンって感じで釣れました。大物用のガチガチのロッドで釣ったので、ほとんど引きが楽しめない・・。5匹ほど釣れたところで、本番の「大物ねらい」の開始です。アジの目玉の後ろにラインを通してそのラインと背中にフックをセットしてできあがり。「がんばって、大物ちゃんを誘ってね、アディオス!」って感じで3本ロッドをセットしてトローリング開始。
巡航速度はかなりゆっくりで、ほとんどアイドリング状態。先日このツアーに参加した人の話では、20 LBクラスが5本上がったそうな。期待に胸を膨らませながら、じっと待つ。あたりでは、ときどきシャッドが水面でボイルする。それを見逃さずキャプテン・マルコは的確に舵をとる。友人達はボイルの度に期待に胸膨らませ大騒ぎしているが、普段のバッシングでボイルにだまされ続けている私は素直に信用できない。「Look!」マルコの声が響く。指さす方向をみると・・・、ペリカン。すごいですね、野生のペリカンの群ですよ。「Dolphin!」、指さす方向をみるとイルカが2匹、野生のイルカもみちゃいましたよ(写真には撮れませんでした)。しかし、1時間経っても肝心のバイトがない・・。「サンドイッチでも食うべ」とマルコがサンドイッチを差し出す。「Look! Manta」、え?がーん・・見逃しちゃいました。マンタといえば、八景島とかサンシャインとかの水族館にいるエイのでかいヤツですよ。ちょっとショックです・・。「そういえば、俺は観光遊覧船に乗ってるわけじゃないぞ!」と時計をみると3時間が経過している。「コーク飲まない?」とマルコがコークを差し出す。彼もかなり焦っているようだ。コークを飲み終えてぼーっとしていると、「じーぃぃぃぃ」ドラグの滑る音。「来た!」すかさずマルコがロッドを持ってあわせるもラインはそれ以上走らず。巻き上げてみるとアジの背中に何者かの歯形が、しかしフックまであと1センチ足りない。「釣りは偶然の落とし子」開高健の言葉が脳裏をよぎる(機内でオーパーオーパー「アラスカ・コスタリカ編」を読んでたもので・・)。ついにノーフィッシュのまま4時間がすぎた。「ビール飲もうよ?」マルコがビールを差し出す。本来エクストラチャージのはずのビールを差し出すとは、終わったな・・・。コスタリカの海に寂しげなアイドリング音が響きわたる・・・。「釣り師の言葉に現在進行形は無し」とぽつり健さんが頭の中でつぶやいた。みなさんもコスタリカに行く機会があったら(ねーよふつう)、当たればでかい大ばくちをやってみれば?(時間作ってターポンの方がいいかも・・)。アディオス!コスタリッカ。



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