V



Date; 10/Oct/1998
Place; 桃源郷
# of Bass; 9
Max size; 40 cm
Av. size; 35 cm


Report

Kiyo:「ゆくぞぉー大洋♪ゆくぞぉー大洋♪勝利へGO!GO!GO!」
Aki:「歌古いって(笑)。」

Aki:「あの緑の帽子はかっこよかったよなぁ」
Kiyo:「緑?上手がいた。そういえばあんたは川崎市民か。おいらは移転後しか記憶がない。君の勝ち!」

Aki:「今日の勝者は次回ベイスターズキャップをかぶって釣りができる!ってのはどうだ?」
Kiyo:「じゃあ、敗者は?」
Aki:「もちろんレオキャップでしょ(笑)。」
これは大変だ!この試合負けるとこの38年ぶり(おいらにとっては生まれてはじめて)のイベントをレオキャップとすごさなければならない・・・、これは屈辱だ(笑)。

おことわり:
この作品は決して西武ファーンの方に喧嘩を売っているわけではありません。
実際私も森監督の西武は大好きでした。
でも、スケールが違うんです「はじめての地元チームの優勝」ですから。
浮かれたベイスターズファンを許して下さい。

というわけで今回は絶対に負けられない「いくさ」。だがシーズンも大詰めの連休、客の入りがすごい、車が止められないほどだ(そりゃー昼に着いてればねぇ・・)。やっとの思いで車を止めて降りた湖面は、浮き輪、浮き輪、浮き輪、ヘラ師、ヘラ師、ヘラ師。反応もすごぶる悪い。こんな日はスタートダッシュされたら負けだ・・・・!
あっー、巻いてたゲイリー追ってバスが来てたー、のらねぇー・・。
Aki:「フィーッシュ!」
きちまったよおそれていたことが・・。

お気楽だぁ・・。
Aki:「レオキャップ♪レオキャップ♪」
むちゃくちゃプレッシャーだこりゃ。

「Kiyoさーん」
だれだありゃ?反対岸からおいらのことを呼ぶひとが。
あらまあ、荒川さんだ、いつの間にか浮き輪まで手に入れて・・。
「今日は朝からで8ぴきっすよ。今日はこれから帰って仕事、じゃぁ!」

Kiyo:「8匹って朝はけっこう釣れてたんだなぁ。」
Aki:「でも彼って君が教えたんだよね。ゲイリーついてたし、ってことは君の釣るはずの8匹は彼が釣っちゃってもういないね(笑)。」
勝者の余裕、敗者の焦りである、レオキャップ♪レオキャップ♪・・・・(笑)。
おいらは、桃源郷には2種類のバスがいると思っている。ひとつはラッキーバス、もうひとつはスペシャルバス。ラッキーバスとは何を投げても釣れるバス。これは当然その日の一回り目の人たちに釣られてしまう。もうひとつのスペシャルバスは特定のルアーにしか反応しないヤツ。これはそれぞれのルアーごとに何種類かいる。だから他の人が同じ攻め方さえしていなければ、釣れる。これがおいら達のねらい。しかし!スペシャルバスが荒川さんにとられたとなるとこれは問題だ・・。

Kiyo:「やっと来たぁ!Akiのマジック消滅!!」

Kiyo:「おいらもVじゃぁ!」
Aki:「状況が渋くて、同点にされるとむちゃくちゃプレッシャーだわこの勝負。」

3時が過ぎて状況が一変した。ヘラ師ガードがはずれたのだ。

Kiyo:「フィッシュ!」「フィッシュ!」
と2連発、崖下から出せば。
Aki:「フィッシュ!」「フィッシュ!」「フィッシュ!」
とゴミと立木の中から3連発。
おいらも負けてはいられない。首から下げたE-MAE specialの効果か?(役にたっとらんやんけ!)魚のいる場所が光って見える(笑)。ワンキャストワンヒットで猛烈に追い上げ!

しばし、最初の状況からは考えられないフィッシュラッシュがつづきそして8対8になったとき夕暮れとともに沈黙がやってきた。「今度の一匹を釣った方がおそらく勝ちだ」そんな緊張が走る。同点で終われれば2人ともベイキャップがかぶれるのに・・・。そんなことを思っていたら。

Kiyo:「あっ、釣れちゃった。」
その言葉とともにAkiに縦網がかかった、どよよーん。
彼の思いの大きさを知った。
彼は必至でキャストを続けた。
眠気が襲ってきたおいらは竿を浮き輪の上に置きゆっくりと上陸場所へとこぎ出した、「さあ最後のチャンスだAki」と思いながら。彼もこの思いに気づいているのだろう、必至にキャストを続けた。

どれくらい時間が過ぎたろう。日は山陰に落ち、上陸場所へあと50mとなったそのとき。
Aki:「きたぁー」
心の底から振り絞ったような声が薄暗い湖面に響いた。

そこには満面の笑顔のAkiがいた。

ウォー♪ウォー♪ウォ♪ウォー♪ウォー♪横浜ベイスターズ♪

次回は2人でベイキャップ(笑)。

Go Kiyo's World Returns! Home page

Go つれない日記

E-mail: "ukiwa@big.or.jp"

Copy right; 1998 Kiyo