マッターホルン

−ツェルマット、ゴルナーグラート、ハイキング−


ツェルマットから登山電車でゴルナーグラート展望台へ行き、
その後、ハイキングをしてきました。その時の様子を写真を交えて紹介します。
ゴルナーグラートからの展望、ハイキングの道々での眺め、
更に、ツェルマットから見るマッターホルンなどをお楽しみ下さい。






当日の朝、ツェルマットの町では、空一面の雲で、
これではマッターホルンの眺めはダメかと、半ばあきらめていましたが、
登山電車の駅に行くと、モニタ・ディスプレイが天上からぶら下がっており
それには青空の中に、マッターホルンが映っていました。
「えっ、もしかして、これはライブ?」
俄然、期待に胸がふくらみます。
さあ、こうなると、一刻も早く電車に乗って登っていきたくなります。

*ゴルナーグラート登山電車*
ゴルナーグラート登山電車は、ツェルマットから終点の海抜3089mの
ゴルナーグラートまでの標高差約1500mを43分で登って行きます。
ちょうど今年(1998年)が開業100周年ということで
ツェルマットの駅前には建設の時に使われた(らしい?)
アプト式のSLが展示されていました。
ゴルナーグラート登山鉄道は、開業した時から電化されていました。
100年前にすでに、電車で登れたのですからすごい!




ツェルマットの駅前に展示されていた
アプト式のSL



電車のボディに貼ってあった
100周年のシール



ツェルマットを出発した登山電車は、途中、(フィンデルバッハ、)リッフェルアルプ、
リッフェルベルク、ローテンボーデンの各駅を経て、ゴルナーグラートへ登って行きます。

高度をかせいでいくと、いつの間にか雲を抜け、突然、雪山の頂上が見え出しました。
マッターホルンはどこだろうと一生懸命さがすと、
よく知られたあのピラミッド型の先が少しだけ見えるではありませんか。
これには感激でした。



ツェルマットの町をあとにして登山電車は登っていきます。最後部からの眺めです。


途中の駅で(たぶんリッフェルアルプ)。後ろから後続の電車が来ます。続行運転は登山電車の特徴です。


車窓からのマッターホルン。もうすぐ終点のゴルナーグラートです。


ツェルマットから43分でゴルナーグラートに到着です。



標高3089mのゴルナーグラート駅。ユングフラウヨッホに次いでヨーロッパで2番目に高い駅です。(地上の駅としてはゴルナーグラートが1番)


ゴルナーグラート駅へ入ってくるところです。



左の写真はゴルナーグラート駅付近から撮影したものですが、ほとんどこの写真と同じ画角のライブカメラがあります。この写真と同じ所の今を見ることが出来ます。(後から知って私もビックリ。前もって知っていたならば、そのライブカメラを写真に収めて来たのですが) ライブカメラの場所はこちら http://www.topin.ch/ch/gornergrat/ です。 6時22分(23分)〜17時52分(53分)までの間、30分おきに更新されているようです。明け方のマッターホルン、午後の逆光のマッターホルン、ある時は降雪と、ここの今が見えます。


ゴルナーグラートからは、雪を抱いた4000m級の山々、いくつもの氷河が目の前に広がり、
それはもう息をのむような眺めです。


左の山塊が、アルプスで2番目に高い山、モンテ・ローザ(4634m)です。その隣がリスカム、その隣のとがった2つが、カストールとポリュクスです。写真が切れていますが一番右がブライトホルンです。(モンテ・ローザは氷河の山、氷の山という意味だそうです)



左の建物がクルムホテルです。右下の方にロープウェイが見えますが、それはシュトックホルン(3407m)へ向かうロープウェイです。一番左がマッターホルンで、その右のとがった山がダン・ブランシュ、一番右のとがった山がヴァイスホルンです。
(これらの写真は魚眼レンズ17mmで撮影しています)


#そのうちここに、何枚かの写真をつないだパノラマをのせる予定です#



*ハイキング*
ゴルナーグラートから一つ下の駅ローテンボーデンから
更に一つ下の駅リッフェルベルクまでの間をハイキングしました。
ローデンボーデン駅前の坂を下りるとすぐに
逆さマッターホルンの湖として有名なリッフェル湖です。
当日は、鏡のようにとは行かないまでも、
逆さマッターホルンを見ることが出来ました。
リッフェル湖の先にもう一つ小さな池があり、
そこでも水面にマッターホルンが映っていました。
このコースでは最初は正面に、中盤からは左手に、終盤では後方に
いつでもマッターホルンが見えています。


ローテンボーデン駅
右側の山がブライトホルン、左の2つが左からカストール、ポリュクスです。
(ビデオで撮影したものです)



左へ行くとモンテ・ローザ・ヒュッテという道標






リッフェル湖







ハイキングの途中で見た花々






エーデルワイスも見ることが出来ましたが、ちょっと距離が離れていて、
写真では小さくなりすぎてお見せできるものではありません。
(下の方にホテルの庭にあったエーデルワイスの写真があります)
野生のエーデルワイスは少なくなっていると言う話です。



シュタインボック(野生のヤギ)やマーモット、羊にもあえました。(写真はシュタインボック)



この教会が見えてくるともうすぐリッフェルベルクの駅となります。




リッフェルベルクの駅の近くからの撮影です。
このホテルは営業していなかったようです。

リッフェルベルクの駅前にはレストランがあります。
そこの外のテーブルでマッターホルンを眺めながら昼食をとりました。
もうそれは最高です。







リッフェルベルクの駅からはエアー・タクシーで帰ることもできます。
「飛行安泰」だそうです。
(2人乗りのパラグライダーでドライバーさんと一緒にツエルマットの町まで降りられます)
右の写真の後ろの山は、ヴァイスホルンです。




登山電車の下って行く時の車窓から
マッターホルンが煙を吐き出すような形で
雲をたなびかせています。




*ツェルマットの町から見るマッターホルン*



右側の建物がツェルマットの駅です。







ゴルナーグラート登山電車とマッターホルンです。




エーデルワイスのようです(?)
ホテルの庭にあったもので
野生のものより大きめという感じです。




これもホテルの庭で撮影したものです。


*朝焼けのマッターホルン*
朝起きて、マッターホルンはどういう状態かと、とりあえずホテルの窓から外を眺めると
(朝日を浴びた山が赤くなるのは知っていましたからチェックをするつもりでいました)
マッターホルンが赤く染まっていました。
こういう状態は長続きしませんから、
これはなんとしても写真に収めなければと、大急ぎでパジャマを服に着替えて
その他はなりふりかまわずに、とにかくカメラを持って、ホテルの庭に飛び出しました。
その時撮ったのが、下の朝日に赤く染まるマッターホルンです。
ラッキーでした。こんなすばらしい色に染まるマッターホルンを撮影できるとは。
その後だんだん日が昇るにつれ、赤みはなくなり、
このようなすばらしいのは、ほんの一瞬の出来事でした。
その後、朝食をとり、出発までの時間にホテルの近くを散歩した時に
撮ったのが青い空を背景にしたマッターホルンです。
ほんの2時間くらいの間に、こんなに表情が変わります。







ゴルナーグラートやスネガといった展望地からなら、夜明け前から夜明け後の少しの間は、
気象条件次第ですがすばらしい光景が展開するのではないでしょうか。
ちなみに、白川義員さんのリッフェル湖での朝焼けのマッターホルンの写真が有名ですね。

今回はスネガへは行きませんでした。
帰ってきてからわかったのですが、ツェルマットの駅の近く(500m位)の所に
スネガ行き地下ケーブルカー駅があります。そこからわずか4分でスネガに着きます。
そんなに簡単に行けるのなら行ってれば良かったと、残念でなりません。
これから行かれる方は、この辺も考慮すると良いでしょう。



ホテル Ambassador

ツェルマットで泊まったホテルの案内のページがありました。
http://www.topin.ch/ch/zermatt/hotels/ambassador.html
http://www.zermatt.ch/hotellist/ambassador.html



ツエルマットの情報はこちらです。
Zermatt - Home Page
http://www.zermatt.ch/index.e.html