第2章  ドナウの真珠、ドナウの薔薇


千年の古都、ハンガリー共和国の首都 ブダペストは、ドナウの真珠、ドナウの薔薇といわれる美しい都です。 文化にあふれ、にぎわいのある美しい大きな町。 かのナポレオンは、ドナウの女王といいました。 

ブダペストは、ドナウ川右岸のブダと左岸のペストの2つの町でした。そこに最初にかけられた橋がくさり橋です。ドナウ川はほぼ町の中央を北から南に流れ、西側のブダ地区には王宮やマーチューシャ教会が、東側のペスト地区には国会議事堂や聖イシュトバーン大聖堂があります。ドナウ河岸とブダ城地域は1987年に世界文化遺産になっています。
※ブダペストは、1873年に、オーブダ、ブダ、ペストの3都市の合併により成立したそうです。


ゲッレールトの丘からの眺め

ゲッレールトの丘からの眺め
向かって左側のドナウ川右岸が王宮の丘のブダ地区
右側がドナウ川左岸で商業地区のペスト地区

上の写真はクリックすると大きな写真表示になりますが、
その写真で、建物などにカーソルを合わせると、その名前がわかります。
下の2つの写真も同様の作りです。



漁夫の砦からの眺め

漁夫の砦からの眺め



ペテーフィ橋からの眺め

ペテーフィ橋からの眺め


ブダペストは大きな(人口は200万人前後)歴史ある町ですから、新旧の見どころが沢山あります。その中でも観光のハイライトは、世界遺産に登録されている、ドナウ河岸とブダ城地域でしょう。(定番ですが外せないところです)

くさり橋と王宮

くさり橋と王宮
ドイツに源を発し黒海に流れ込むドナウ川は全長2880Kmのヨーロッパ第2の長さの大河ですが、その中で最も美しい橋と言われているのがこのくさり橋です。正式な名前は「セーチェニくさり橋」というそうです。セーチェニはこの橋の建設に貢献したハンガリーの国民的英雄の名前(セーチェニ伯爵)で、くさり橋といわれるのは、ライトアップした時、電球がくさりのように見えるからだそうです。飛行機からも見えたこのライトアップは実に感動的で、この旅の大きな思い出となりました。(ライトアップは、第3章「ブダペストの夜景」でご覧下さい)

インターネット上でくさり橋のゆえんたる照明が紹介されていました。こちらをご覧下さい。

くさり橋とマーチャーシュ教会

くさり橋と
マーチャーシュ教会


くさり橋の下を行く水中翼船を偶然撮影しました(左の写真)。ブダペストとウィーンを結ぶ水中翼船でしょうか? 水中翼船は、途中、ブラチスラヴァを経由して、ウィーンへは6時間20分で、ウィーンからは5時間30分でブダペストと結んでいます。

ドナウ川は国際水路で、ドナウ委員会により管理され、自由航行が認められています。ライン・マイン・ドナウ運河により、黒海からバルト海までが水路で結ばれており、各国の船が行き交います。

王宮の丘には、王宮をはじめ、歴代の王が戴冠式を行ったマーチャーシュ教会、漁夫の砦、といった観光ポイントがあります。それらを見て回るも良し、いくつもある美術館や博物館も回るのも良し、眺望の良いドナウ川沿いの眺めを楽しむのも良し、と、この王宮の丘を回るのはいくら時間があっても足りません。

※王宮には、国立美術館、ブダペスト歴史博物館、ルドヴィク美術館があり、また、王宮の丘には、軍事歴史博物館、音楽史博物館、医学歴史博物館、電話博物館、金の鷲薬局博物館、貿易観光博物館など、沢山の博物館があります。







王宮

王宮






三位一体像とマーチャーシュ教会
マーチャーシュ教会

マーチャーシュ教会


漁夫の砦

漁夫の砦



王宮の丘のドナウ川側は、至る所で眺めがよいですが、漁夫の砦からの眺めも素晴らしいものです。右手にはくさり橋からエルジェーベト橋、自由橋、更にゲッレールトの丘が望めます。(このページの上から2つ目の写真がそれです) そして正面から左手には、国会議事堂、マルギット島と望むことが出来ます。

漁夫の砦では思わずお店番をすることにもなってしまいました。(後述)

国会議事堂

国会議事堂


ペスト地区、ドナウ河畔にたつ華麗な建物、国会議事堂。
外観はネオ・ゴシック様式、中央のドームはルネサンス風、内部はバロック様式の折衷主義建築の傑作だそうです。いくつもの尖塔を持つ繊細な作りは実に上品で華麗です。ちょうど補修中なのか足場が組まれていました。ちょっと残念です。(夏場は(?)補修作業に出くわすことが結構多いですね)
国会議事堂(ドナウ川とは反対側)

国会議事堂
ドナウ川とは反対側



右の写真は、1999年夏に撮影したものです。この時は写真では目立たないですが、向かって一番左に足場が組まれています。ガスっていて、見晴らしも今一つでした。
国会議事堂
マーチャーシュ教会と漁夫の砦

マーチャーシュ教会と
漁夫の砦


左の写真は、ペスト側から見た マーチャーシュ教会と漁夫の砦です。








王宮

王宮







左の写真は、くさり橋のブダ側のたもとにあるクラーク・アダム広場から王宮の丘を望んだところです。ハンガリーの道路の起点を示す「ゼロ」の記念碑、王宮の丘へ登るケーブルカーが見えます。

王宮の丘へ登るルートはいくつかありますが、登りはこのケーブルカーで、下りは遊歩道をのんびりダラダラと下りました。その途中、外人(ここでは私も外人?ですが)おばちゃん4人連れに出会いました。一人がシャッターを押して、と頼んできます。まあ良いでしょう。カシャ。 すると次のおばさんが、カメラを差し出します。(くれるわけじゃないよね?) カシャ。 するとまたカメラがすう〜と・・・・・。カシャ。 あれれ、またカメラが・・・・・・・・。結局、4人全員のカメラのシャッターを押してあげることになってしまいました。だまって次から次にカメラが出てくるのです。たまにシャッターを押してと頼まれることはありますが、こんなことは初めてでした。それにしても、4人組で良かった。もっと多かったら大変なことに?? 逆に、そのおばちゃん達を写してくれば良かった。ちょっと残念。

食事中

左の写真は、お仕事前の腹ごしらえ。 (王宮の丘で)   


右の写真は、お仕事中です。

お仕事中

聖イシュトヴァーンの騎馬像と漁夫の砦

聖イシュトヴァーンの
騎馬像と漁夫の砦


漁夫の砦で、思いもかけず、お店番をしてしまいました。

マーチャーシュ教会を写真にとろうと、漁夫の砦の上で、雲が流れていくのを待っている時でした。後ろの方から、「すみませ〜ん」と何やら日本語が聞こえてきます。なに? なに? キョロキョロ見回すと、すぐ近くで絵を売っているお姉さんが話しかけてきたのです。どうやら「トイレに行く間、店番をしてくれないか」らしい。(日本語ではなく英語でした) 結局、店番をすことに。信用されちゃて、いいのかしら。

お店番のお礼に、額付の絵をひとつもらってしまいました。今思えば、連絡先を教えてもらっておけば良かったと思っています。(極々わずかでも、どなたかから連絡が来る可能性を期待しつつ、連絡先はこちらです)
くさり橋の上で魚を釣り上げたところ

偶然にも、くさり橋から釣りをしていた人が、魚を釣り上げたところに出くわしました。(写真左) こんなところで釣りをしているんだ。釣れるのかな? と思っていた矢先の出来事です。結構大きな魚だったのでビックリです。

下の流れは、美しき青きドナウ。王宮も見える、このくさり橋の上で。
くさり橋を守るライオンとマーチャーシュ教会

くさり橋を守るライオンとマーチャーシュ教会



さあ次は、すばらしい夜景を楽しんで下さい。



第2章 ドナウの真珠、ドナウの薔薇


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