==========================================================================  彼らは人の身体を奪い、すり替わる(スナッチ)事から  「スナッチャー」と呼ばれた・・・。 ==========================================================================  戯言(笑)なので暇な方だけ読んでください。(96年当時の文章なので若干加筆) --------------------------------------------------------------------------  実は、このゲームは、今現在少しややこしい状況におかれている。(笑)  敢えて乱暴な言い方をすれば、現在、存在している「スナッチャー」は6種類の  ハードにおいて、微妙にニュアンスの違うシナリオ・音楽を楽しむ事ができる。    1) PC8801mk2SR以降版(サウンドボードII非装備) 88年11月発売    2) PC8801mk2SR以降版(サウンドボードII装備) 88年11月発売    3) MSX2版 88年12月発売    4) PC-ENGINE SUPER CD-ROMROM版 92年10月発売    5) PLAY STATION版 96年2月発売    6) SATURN版 96年3月発売   1)いわゆる元祖で2種類の音源に対応していた。ノーマルのほうはスペックで    言えばYM2203(FM3,SSG3)。それでも十分にほどのサウンドを体感できた。    なにせサウンドボードIIは当時(88年)で5万くらいと高値で、対応ゲームも    それほど多かったわけではなかったので、個人で音楽を作って楽しむユーザ    ーが中心だった。    88版では相棒のメタルギアが「メタルギアmk2SR以降」など88ユーザーの為    の設定もあった(笑)   2)サウンドボードIIの存在が大きい。スペックはYM2608(FM6,SSG3,リズム6,ADPCM1)    というPC-9821Mate以降の98の標準音源だった86ボードと比べてもPCM部分以外    はほぼ同じである。    (厳密に言うと違うが、個人的にはサウンドボードIIの音のほうが好き(笑))    FM6音による重厚なサウンドに、SSGによる綺麗なバッキング、そしてPCMによる    ドラム演奏など音楽的にもズバ抜け、もはやパソコンレベルの音楽ではなかった。   3)まだ当時高価な印象のあった88を持っていない人を中心に流行っていたMSX    を大幅にパワーアップさせたMSX2に対応したバージョンである。    MSX2版は、音楽面ではSCC(強化波形メモリ音源、PCエンジンとほぼ同じ)に対    応し、MSX2ユーザーを喜ばせた。   「わーい、たぶん88(ノーマル音源のほう)に勝った」とか(笑)    哀しいかな、サウンドボードII版を知った瞬間ぬか喜びに変わったという噂    があるとかないとか。   4)明らかに続きを匂わせる終わり方をしたスナッチャーの完結版。    パソコン版として発売されると信じていただけに当時はショックだったが、    声が入るとやはり違う。難点として88版であった曲が幾つか差し替えになっ    てしまった事、スナッチャー2に当たる物語の後編がデジタルコミック的にな    ってしまい、前編の謎解き中心のストーリーと比べてバランスの悪さが否めな    いという点がある。音楽はCD-ROMの特色を生かしてシンセや生演奏を交えたダ    イナミックな演奏となった。いわゆるコナミ矩形波倶楽部時代のものだからだ。   5)PCエンジン版からさらに数年経て、移植されたが、残念ながらPS版では残酷    シーンはカットされてしまった。カトリーヌのシャワーシーンもシャワーシー    ンも上半身の後姿だけに変更…。(PSは厳しい!!)   6)PS版の後に発売され、残酷シーンは復活、さらにCGが幾つか追加されたという    サターンユーザーには嬉しい移植となった。現状入手しやすい中では最高のス    ナッチャーとも言えるかもしれない。    ポリスノーツもそうだが、後に発売されたほうが、買い得である事は間違いな    い。ポリスノーツの場合はPS版や3DOでは別売りだったパイロットディスク    (プライベートーコレクション)がセットで値段は据えおかれた(笑)    元祖当時の現役機種だったX1、X68、FM77、98等では発売されなかった。    (X68なんて発売されたばかりだったから移植されると思ったんだけど(^_^;)    1988年、スナッチャーは各パソコン雑誌のソフト大賞のAVG部門を総ナメ。    しかもライバル視されていたサイオブレードに意外なほどの大差をつけての受    賞だった。    これだけではまだよくある話かもしれないが、89年度にもノミネート作品から    外れながらも、得票数で1位を記録してしまったのだから、その人気の高さが    うかがえる。残念ながら対象作品でない為に受賞はならなかったが、偉業と言    えるだろう。