月組の報告書
太正12年。
日にち付け未定。

帝都、上野公園にて現れた『黒之巣会』と
称する反政府集団の出現により、
帝国華撃団・降魔迎撃部隊にしかれた臨戦態勢は本格化した模様。
今回の報告では先の戦闘結果の検証結果を混ぜて報告します。

○敵の詳細をここに報告します。

敵のおもだった戦力は
徳川の時代の古き遺産・『魔操兵器』が流用されており、、
それらを指揮する者四名によって構成。

魔操兵器に関し、その動力、行動パターンなどなど不明な点が多いのですが、
近距離活動型と遠距離支援型、その他に機動力優先型などの判別が見られています。
指揮官は
黒い叉丹・紅のミロク・蒼い刹那・白銀の羅刹、
以上四名と見られ、その総まとめ役として主犯格が一人存在する事が確認されています。

なお、主犯格に関してはまだ未確認の面が多数見られているため、
調査中としておきます。
調査は着々と進んでいるので報告できる段階になった際に改めて報告します。

敵戦力はまだ増加すると予想されています。
現在での敵全体戦力把握に関しては
主犯格の霊力値を除いてほぼ確認終了。
図にまとめてありますので別紙の資料をご確認ください。

○敵戦力と帝国華撃団・花組の戦力比較

現状の帝撃主戦力兵器『光武』と
敵戦力(至近距離型を対象)を比べた場合、
個々の能力は勝っていても物量の差により敵戦力がやや優勢。
『光武』の改良・及び備品準備されたし。

先日の輸送兵器『翔鯨丸』実験飛行失敗の原因は
左翼の噴出口の開口設計ミスであることが判明。
花組の機械整備班は
明かに人材人数不足であると判断します。

○新しい花組への新しい隊員派遣の件。

花やしき支部での任務が一区切りついたため、技術者・李紅蘭の配属許可を報告します。
この報告書が到着する頃には、
すでに着任済みだと思いますが、
彼女の霊子技術力により、先に報告した『光武』の改良・備品管理、『翔鯨丸』の整備も
円滑に進行するものと思われます。
彼女の配属部署は米田一基中将殿に一任します。

最後に、彼女の素性・性格に関しては
私よりも藤枝あやめ副指令の方が詳しいため、
彼女からの報告を依頼しておきました。
この報告書を手渡す際に報告するよう手筈してあります。

今回の報告書は以上三つです。
李紅蘭に関しては我が月組の調査でも充分戦力になると予想されます。

次の報告書は
帝都地下に集中する降魔生息地帯、調査のため、
一ヶ月後になります。
それでは以上、あしからず。

                             諜報部隊・月組 隊長 
                                   加山雄一