X1(SHARP)
 X1は1983年頃目の付け所がシャープですのSHARPから発売された8bitのパソコンで、当時NECのPC-8801、富士通のFM-7と覇権を争い、TV出力に対応するなど「パソコンTV」とも呼ばれた。データレコーダ(当時はテープメディア)内蔵モデル「X1C」など個性豊かなラインアップは同社のMZシリーズ譲りで、赤い筐体(ワインレッド)は今見てもインパクトがある。
 その後X1G、X1turbo、X1turboZ、X1turboZII、X1turboZIII(ドラゴンボールのゲームみたいだ(笑))に進化していき、それまでPSG音源のみ搭載で8801に遅れをとっていた音源が強化されていった。サウンドボード2(YM2608)を上回る強力な音源チップOPMことYM2151(FM音源8音)を搭載。ザクからいきなりジオングになったようなもんである(笑) アーケードゲームでよく使われていたチップで、特にソーサリアンは圧巻だった。当時、アクションゲームをやるならX1という感覚で88やFM-7と使い分けていたが、「これでグラフィックがFM-77AVレベルになったら…」「また何かやりそうだ」とX68000の登場を予感させた。
 PCエンジンと合体した「X1twin」という面白いモデルも発売された。当時では珍しい縦型の筐体でHuカードを差す事ができたが、コア構想(CD-ROM2など)には非対応。さらにX1部はX1G相当とちょっとハンパな気がするのは、88と98が合体したPC-98DOのようなものか(笑)(DO+はともかくDOを買った人は笑い事ではなかった(^^;)
 そんな人気機種だからエミュレータも数多く開発されてきた。
イメージファイルの拡張子はそこそこ統一性がある。D88,88D(88EMUとは別物),2D,TAP(テープイメージ) 結局何を使って吸出したかで決まる。

X1EMUVersion 0.5
推奨度:★★★★☆ 音:★★★★☆ 対応ゲーム:★★★★★
■ 特 徴 ■
  • PC-9821及びDOS/VのDOSで動作するX1エミュ。DOS汎用は珍しいタイプ。
  • 遅いCPUでも実機並の体感速度。
  • 動作には別途X1実機から吸い出したBIOS,CG,IPLが必要。
  • 98の場合、本物のFM音源で鳴らせるのでソーサリアンなどは感激(笑) X1SNDを事前に常駐させる必要があるが、バッチファイル※を作っておけば便利。
  • ATの場合、OPMDRVを常駐させるバッチファイル※を作ろう。SB系の音源ボードならステレオにも対応している。
  • テープイメージ対応。
    本物のFM音源で鳴らせるのでソーサリアンなどは感激(笑)(X1はFM8音だから86ボードだと完全ではない(笑))
  • 9821の場合はコマンドラインからX1SND X1EMUで起動、DOS/Vの場合はOPMDRVを常駐させてから起動でFM音源に対応。ちなみにそのまま起動するとPSG版が聴けてお得(笑)
  • PC-9801-26k/86(Cバス用FM音源ボード)に接続できるATAPI仕様のJOYPADが使用可能。

    ◇公式サイト◇
     http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/3949/

    ◇OPMDRV最新版ダウンロード◇
    http://www.turboz.to/opm.html

X1EMU-Realmode(X1R) Version 0.25
推奨度:★★★★★ 音:★★★★☆ 対応ゲーム:★★★★★
■ 特 徴 ■
  • PC-9821及びDOS/VのDOSで動作するX1エミュ。DOS汎用は珍しいタイプ。
  • 上記のX1EMUのリアルモード版。遅いCPUでも快適で、実機と比べて遜色ない。
  • BIOS,CG,IPLは内蔵。
  • 98の場合、本物のFM音源で鳴らせるのでソーサリアンなどは感激(笑) X1SNDを事前に常駐させる必要があるが、バッチファイル※を作っておけば便利。
  • ATの場合、OPMDRVを常駐させるバッチファイル※を作ろう。SB系の音源ボードならステレオにも対応している。
  • GUIがわかりやすく、他に常駐させるプログラムもないのでDOSが苦手な人も安心。MS-DOSが出た頃は簡単で感激したものだが(笑)
  • X1EMUとどっち使うかはお好みだが、動作はこっちのほうがいいかも。JoyToKeyを使っていればDirectInputに対応したJOYPADが使える。

    ◇公式サイト◇
     http://www.turboz.to/

    ◇OPMDRV最新版ダウンロード◇
    http://www.turboz.to/opm.html

X millenniumVersion 0.26d
推奨度:★★★★☆ 音:★★☆☆☆  対応ゲーム:★★★★★
■ 特 徴 ■
  • Windows版では最も進化しているX1エミュレータ。
  • FM音源のエミュレートをサポート。再現性はまだまだ。
  • BIOS,CG,IPLは内蔵。
  • X1Rと同じ作者さんです。
  • JOYPAD対応。
  • サウンドのエミュレートがまだまだ。
  • かなり出来はよいが、余程のDOS嫌いでない限りは「X1R」版使ったほうがいいかも。

    ◇公式サイト◇
     http://www.turboz.to/


WinX1Version 0.08
推奨度:★★★☆☆ 音:★★☆☆☆ 対応ゲーム:★★★★
■ 特 徴 ■
  • Windows版X1エミュレータ。
  • FM音源のエミュレートをサポート。再現性はまだまだ。
  • BIOS,CG,IPLは内蔵。
  • JOYPAD対応。
  • けろぴ〜(WinX68k)と同じ作者さん。
  • 最近更新されていない(^^;

    ◇公式サイト◇
     http://www.retropc.net/kenjo/



























◇X1エミュのバッチファイル◇

 以下の----で囲まれた部分を新規のテキストファイルとして作成し、それぞれx1r.bat、x1.batといった名前をつけて保存すればOK。これがバッチファイルで、そのままダブルクリックすれば全ての行のコマンドが一度に実行される。

  • X1R+AT互換機の場合
    --x1r.bat--
    opmdrv /4 /s
    x1r
    opmdrv /r
    -----------

  • X1R+9821の場合
    --x1.bat--
    x1snd x1r
    -----------


    X1EMUの場合はx1rをx1emuに変えるだけ。
    opmdrvはサウンドブラスター互換の場合の設定。詳しくはopmdrv.txt参照のこと。