タブブラウザ
 今更ではあるが、まだまだ普及率の低い「タブブラウザ」
「タブブラウザ」とはいったい何か、簡単に説明。
※たまに加筆していますが、何分書いた時期がかなり前なので「今」とは違う場合もあります。
■時代はタブブラウザ■
 ブラウザもユーザーが選択する時代やで〜!!
 サイトの正確な表示のことを考えると普及率が高い「InternetExplorer」を使うのが無難だが、他にいいものはないだろうか…と考えたことがある人も少ないないと思う。かつて「InternetExplorer」のライバルだった「Netscape(ネスケ)」はバージョン6となり、ようやく遅れを取り戻し始めたが、InternetExplorer準拠で作られたページを表示するのには向いていないし、使い勝手がよくない。そのせいかNetscape(ネスケ)愛好家の間でもあまり好まれていない。といって、いつまでも古いバージョンを使うのもホームページデザインのスタンダードとなったスタイルシートに対応しきれないので、やはり時代に則していない。
 つまり「軽くて高機能で使いやすいInternetExplorer」があればいいわけだ。そこでオススメするのが「タブブラウザ」である。一度使ったらもう手放せないという便利なものなので、保守的な人も是非一度使ってみて欲しい。
■InternetExplorerの機能を拡張■
 タブブラウザの多くは「IEコンポーネント型ブラウザ」と呼ばれ、InternetExplorerのエンジン部分を利用することでInternetExplorerの表示機能を継承しつつ、使いやすく拡張されている便利なブラウザの総称だ。「IEコンポーネントブラウザ」は大きく分けて「MDI型」と「タブ型」の2種類あり、両方の機能を搭載したタイプもある。

◆MDIとは?◆
 一つのウインドウの内部に複数のウインドウを開く技術を「MDI(MultipleDocumentInterface)」といい、一つのウインドウしか開けない技術を「SDI(SingleDocumentInterface)」という。例えば、Windowsのアプリケーション「Word」はMDI型、「メモ帳」はSDI型となる。

◆タブとは?◆
 ボタンみたいなやつです(笑) ダイアログボックスなどでよく見かけるパネルのこと。(デスクトップで右クリックして、[プロパティ」で画面のプロパティで確認できる)。
 「タブブラウザ」では、この「タブ」を押すだけでページを切り替えることができる。
◆MDI&タブ両対応ブラウザ「Cuam」を使った表示例◆

▲タブ型ブラウザ(クリックすると拡大)

▲MDI型ブラウザ(クリックすると拡大)
■長所■
  1. 新しいウインドウを開いても気にならない。
     新しいウインドウを開いたり、自動的に新しいウインドウを開くページが多いと思うが、「InternetExplorer」では「タスクバー」(通常Windowsの最下部にあるバーのこと)が混雑し、管理しきれなくなるばかりかリソース(Windows98/ME)にも負担がかかる。デスクトップがウインドウだらけというのは見た目にも悪い。しかし「タブブラウザ」では、一つのウインドウで複数のページを開くことができるので、複数のページの一括管理がしやすいメリットがある。もし「InternetExplorer」でお気に入りなどエクスプローラーバーを表示していている状態で新しいウインドウが開くとやたら重くなると思うが、タブブラウザでは高速なので気にならない。
  2. 消費リソース(Windows98/ME)が少ない。
     複数のウインドウを開いていると、システムに悪影響を与え、最悪の場合フリーズすることもある。しかし「タブブラウザ」では「InternetExplorer」や「Netscape(ネスケ)」などのSDI型ブラウザより消費リソース・メモリが少ないので、システムへの悪影響も最小に抑えることができる。Windows95,98,98SE,Meの人は特に有益。
  3. タスクバーのトラブル抑止
     「InternetExplorer」が強制終了するとタスクバーのうち常駐アイコン(通常右端に表示されているアイコン)が消えてしまう現象が起きる。これはエクスプローラで管理されているのが原因で、そのエクスプローラを使って表示している「InternetExplorer」が強制終了すると一緒に消えてしまうのだと思われる。必要なアイコンまで消えることがあるので大変不便な現象だ。しかし、「タブブラウザ」ではエクスプローラに依存していないので強制終了しても、常駐アイコンが消えることはない。
  4. セキュリティ関連の切り替えが容易。
     ActiveX、Cookie、JavaScript、Javaといったセキュリティに関連した設定を簡単に切り替えることができる。通常は全て「ON」の状態にしているが、時と場合によっては「OFF」にしたいと思う人がいるだろう。そんな人には便利な機能だ。ActiveX非設定時のダイアログを抑制できるブラウザもある。ウザいから便利だよね(笑)
  5. ポップアップ抑止
     無料ホームページサービスのページでよく見られる「ポップアップ広告」(勝手に小さいウインドウが開く現象)を、あらかじめ設定しておけば自動的にクローズすることができる。しかも「ダブブラウザ」では仮にポップアップウインドが開いても小さいウインドウが開かず、ただタブが一つ増えるだけなので気にならない。
  6. メタ検索機能が使える。
     わざわざ検索サイトに行かずとも、ブラウザから様々な検索を容易に行なえる。慣れたらもう手放せない機能の一つだ。
  7. その他ブラウザによって独自の長所を持っているので用途に応じて選んで欲しい。短所ははっきり言ってないので、一度タブブラウザを使ったら、もう普通のブラウザは使う気にもならなくなるくらい利便性が高い。
■オススメのタブブラウザ■
◆タブ&MDI両用型ブラウザ◆

Sleipnir】スレイプニル。一番のオススメ。カスタマイズ性に優れ、デザインもいい。【解説サイト

MDIBrowser】見た目の地味さに惑わされてはならない。
DonutP】Donutのクローン。Donut系で一番高機能。タブブラウザ初心者にオススメ。
Lunascape】Sleipnirの対抗馬か。
Cuam】昔はオススメだったが、カスタマイズ性に優れ、ているが、古い分機能面に劣る…。っていうか配布停止。
◆ちょっと気になるタブブラウザ
MyIE2】外国産だが日本語化可能。googleツールバー対応。ページランクをよく見る人にはいいかも(笑)【日本語化
◆Donutファミリー
Donut】本家ドーナッツ。オープンソースのためクローンも多い。
Donut Rapt】Donutのクローン。Donut系ではDonutPに次ぐ高機能。
DonutL】とにかく軽い。機能はその分少なめか。
Donut R】 Donutのクローン。Donutより多機能。
Donut R改造版】Donut Rのクローン。履歴機能が使える。

◆タブ型専用ブラウザ◆
BugBrowser】タブ機能のほか、ツリーによる管理ができる。
Moon Browser】タブ専用では最も人気があった。URL抽出機能が便利。
TaBrowser】ステルスモード、パニックモード搭載。つまり会社で使うならこれだ(笑)
fub】安定しているらしい。唯一OCX、DLLを使用している。
Netcaptor】元祖的存在のタブブラウザだがシェアウェアに戻ってしまった…なぜ?? 利用者も激減で過去の遺物に。⇒日本語化

◆非コンポーネント、独立型ブラウザ◆
Opera】 いわゆる第3のブラウザ。【機能拡張ツール】【日本語解説サイト
Netscape7】 いわゆる第2のブラウザ。元は第1(笑) ついにタブに対応したがそのタブ機能が貧弱。【機能拡張ツール】【日本語解説サイト
 いずれもIEに依存してないので、IEのセキュリティホールに無関係なくらいが長所か…そんなの対策してれば問題ないしね(^^; 表示関係はもっと頑張って欲しい。

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