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■314 / inTopicNo.1)  ファルコ考察
  
□投稿者/ 張文遠 下級修羅(1回)-(2003/06/12(Thu) 18:37:44)
    zebura.png始めまして、張文遠と申します。
    前回の「ブランカ宮廷裁判所」で疑問に思ったことを朋友と話し合った結果をまとめてみました。

    何故ファルコは反乱を起さなかったのか?

    「天帝を守るため」というのが定説だがはっきり言って人民には「天帝」なんてど〜でもいい話である。(前編では一言も出てこないのが証拠)
    反乱を起しても「切り札」であるルイをジャコウがあっさり殺すとは思えない。ひとまず和議を結んだりして時を稼ぎその隙に交渉・計略で取り戻せばいいだけである。またリンを天帝に建てたってまったく問題ない。(南北朝方式)

    「軍事力的に無理」確かにジャコウ軍は機械化が進んでいたし各地の長たちもジャコウ派の人物が多そうだ。
    しかし「天帝の為にならないジャコウを討つ」との大儀を掲げれば馳せ参じる南斗・北斗の戦士は多いだろうし(関が原方式)
    何よりファルコ自身「帝都の兵を総動員しても〜」の男と互角の勝負が出来るんで数の差は問題ではない。

    「ルイが好き」ロリコンの気が有るファルコにとってルイの命は至上。その為なら人民の涙や労苦なぞたいした問題では無い。
    恋人を差し出したって構わない。一番確証度が高い気がするが恋人との間に子供もいたし彼の愛は偽りではなかった。   ・・・筈・・・

    ではいったい何故ファルコはジャコウに唯々諾々と従っているのか?

    元斗皇拳はかつて「北斗に匹敵」とか言われていたものの新世紀では明らかに衰退し一村落に伝わる伝統拳法にまで成り下がった。
    元斗皇拳伝承者としては何とかかつての勢いを取り戻したいところだが世は最大流派南斗だけでなく影の勢力であった筈の北斗までが
    台頭しとても付け入る余地は無くラオウの侵攻に対して屈辱的な方法でしか対処できなかった。

    しかしラオウ死後勢力範囲は大きく変わる。
    南斗は北斗との戦いで大きく傷つき六星がすべて死亡する壊滅的被害を蒙った。
    北斗もラオウ死後ケンシロウは姿をくらまし小国へと分裂した。

    今なら元斗皇拳を!!と考えた彼は最大のライバル南斗・北斗の攻撃を開始する。
    しかし最大の不安材料は行方をくらました北斗神拳伝承者の存在である。
    もし元斗が弾圧を開始すれば南斗・北斗との衝突は必至。もし敗れたら?
    勿論流派がつぶされる。もはや南斗は恐れるに足らんとしても史上最強の北斗はやはり・・・
    そこでファルコは巧妙なダブルスタンダードに立つことを思いつく。

    もうお分かりだろう上手く北斗を倒せればそれでよし。あとはクーデタで傀儡政権樹立だ。
    もし敗れてもその時はジャコウに責任を擦り付ければいい。
    結果彼は敗れはしたが流派は残った。目論見は成功したのである。
    彼もまた「乱世に夢をかけた漢」だったのである。 完
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■316 / inTopicNo.2)  Re[1]: ファルコ考察
□投稿者/ 曹子孝@管理人 中級修羅(80回)-(2003/06/15(Sun) 09:06:15)
    saiya.pngおお、張遼殿、1800年ぶりですな(笑)

    > 何故ファルコは反乱を起さなかったのか?

    ミュウを潜入させるなど、何かやろうとしているのはわかるが、やはり稚拙ですね。
    表向きはともかく、心の内では大半が反ジャコウ派と思っていいし、もっとやりようがあったのは確かです。

    リンを天帝に擁して大義名分を立てる南北朝案はいいと思います。
    ファルコが北斗軍の首領をリンと見破ったのも、なんてことはない「天帝が双子であることも、ルイの顔も知っていたから」ですし、その時点で擁立していればジャコウの大義名分を半分失わせたことができたかもしれません。むしろ、リンを生かしておいたことが功を奏した運命的出逢いだったと言ってもいいでしょう。あの時点でファルコが本当にリンを処刑しようとしたのかどうかは疑問ですね。
    叛乱自体は北斗神拳や南斗聖拳は既に天帝リン側についてることですし、元斗側もショウキが既に反ジャコウの旗を掲げてますから、簡単に成功したでしょうね。ソリアもファルコの部下みたいなものですし。
    ファルコが最も踏み切れない理由だった天帝守護の役目も果たせます。

    ファルコ個人の野望として、元斗皇拳の為のジャコウを利用した北斗・南斗潰しはないでしょうね。
    天帝にとっては北斗も南斗も必要な存在ですから、天帝思想に忠実だったファルコが相反することをするとは思えませんし、ラオウと戦う時も「良くて相打ち」と考えていたので、北斗を意図的に敵に回すことは考えられません。
    野望のために動いていたにしては、行動に一貫性のなさと鈍さを感じます。尚更ジャコウのような長続きするはずもない恐怖政治を敷く男は始末して、ファルコ一党が天帝を掲げていれば、民を心から服させることもできたかもしれませんし、究極の野望たる千年王国の樹立さえ可能だったかもしれません。民に支持されるのに何より必要なのは食糧なので、人材収集に力を入れれば、コウケツ程度の能力をもった男も発掘できたはず。
    ジャコウの圧政で民の信用を失った天帝では、そんな野望も適いません。その後出て来ないことから、ひっそり暮らしているんでしょうね。
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