文字情報によってのみ存在が可能となる都市―巴里。この都市は、最も安全に己の情報を作り、秘め、発信するために、数百年も自ら結界を張っていた。
しかし、第二次世界大戦中、独逸軍の言詞爆弾の爆発により、時空の連環が生じ、巴里は1944年の1年間を繰り返す二重に閉鎖された都市となってしまった。
そして、時は現在――。米国から重騎士の訓練を受けたベレッタは、曾祖父が残したアティゾール計画を探るため、留学生として、1944年の巴里へと旅立った。
はたしてベレッタという異分子を受け入れた巴里はどう変化していくのか? 独逸占領下の巴里が解放され、連環が消失した時、世界に訪れる真の危機とは!?
川上稔が贈る都市シリーズ第5弾!
[閉鎖都市巴里 上巻/川上稔/電撃文庫 表紙裏より]
結局最後まで読み切ってしまって、気がついたら外が明るかったり。巴里は文字で記録しないことには何も認識できない、第二の都市・倫敦みたいな都市なんですが、この本もまた都市シリーズの例に漏れず実験的表現形式な小説でかなーり妙な感じだったり。「文字で記録しないことには何も認識できない」という都市の特性から、全文が登場人物の誰かの書いた手紙なり日記なりで構成されているのですね。ヒロインの片割れ・ロゼッタは登場当初、文章を書く際の規則なんかを全然わかっていなかったので句読点まるでナシの日記はえらく読みにくかったです(笑)。上巻は、この自動人形のロゼッタがだんだんと人間になっていく過程が見所です。後は終盤の重騎戦もかっこよくてええですぞ。
……さて、下巻はいつ買えるんだろーねー? なんかすげぇ読みたくてたまらんのですが。
「巴里」読み切ってしまったのでハリケンの時間に起きられず(録画はしておいたから問題ないけど)。結局昼過ぎまで寝ちまって、起きてから10.2の環境整備の続き。
アプリケーションなどで改めてインストールし直すのはMicrosoftのマウスドライバ・SCSIカードのドライバ・Photoshop7・ATOK14くらいで、ほとんどバックアップから書き戻すだけでおっけーでした。パーティション初期化してからOS入れたにしてはわりと早く環境戻せたかねぇ。以下、ちーと気がついた点について書いてみたり。
ファイルを開く時に画像ファイルが持っている解像度を無視して開くオプションがついたのだけど、なぜか7割くらいに縮小して開いてくれるのはなんなんだろうかね。それと、縮小表示される時にきっちりアンチエイリアス処理がなされるので非常に表示が綺麗ですなり。この辺り、OS Xっぽくてステキ(笑)。
Finderでのファイル情報の表示が10.1までのインスペクタに代わって「○○○の情報」ウインドウになってファイルごとにウインドウを開けるようになってます。ちなみにoption押しながらだと従来通りのインスペクタ表示なので、ファイル同士の比較をする時と次々と情報を見ていく時とで使い分けできて結構なことですな。
実際に時間計ってないのだけど、1.5倍〜2倍くらい起動速度が上がってないっすか? これでClassicアプリのウインドウ上をネイティブアプリの物体が通り過ぎた時に白抜けになるのがなんとかなればねぇ……。でも、白抜けからの復帰も少し早くなってるかな。
一定時間ごとに壁紙をランダムに切り替えられるようになって少しハッピー。でも、何か作業してる時は大抵画面がウインドウで埋まってるので知らないうちにがんがん壁紙が変わっていたりしてあまり意味がなかったりもして。1日ごとに変更くらいにしておくと丁度いいかもです。
……動きませんな。MozillaのQuartzスムージングをオフにするために使ってるので非常に痛い。白地に黒文字だと12px未満の小さい文字のスムージングも読みやすくて良いのだけど、地と文字の色の組み合わせがそれこそ星の数ほどもあるようなWebページの表示でスムージングされると色の組み合わせによっては文字がぼけて非常に読みにくいこともあるのです。だから、僕みたいに標準文字サイズを10pxにしてるような人間にはスムージングかけられるとページの視認性低下が著しくてたまらんですよ。しかたないので11pxまで引き上げてますが、それでも結構ツライ……。早いとこ10.2で動くsilkをキボーン。……まあ、そんなわけなんでうちのトップページもちーとばかり色を変えてミマシタ。
その他、鷹澤遊戯場の2002年8月25日(日):朝 いややっぱりFinderの操作する上で大事な事だからねえ。にて報告されているように、Finderまわりで気になっていた点がいろいろ改善されている模様。あー、それからQuickTimeが問答無用で6になっちったから早急にProキー購入しないとムービーが作れないや。
本日の体重は……86.3kgなり。……実家から食糧補給があったからちと晩飯食い過ぎたヨ(涙)。