Dan Simmons

ハイペリオンHYPERION198994.12.9
28世紀。人類は宇宙へ進出し、二百にのぼる惑星を転移網で結び連邦を形成していた。その辺境に位置する惑星ハイペリオン─この星には謎の遺跡〈時間の墓標〉があり、時を超越した怪物シュライクが人々の畏怖と信仰を集めていた。ある晩、ハイペリオン元領事のもとに、惑星に戻れとの要請が届いた。〈時間の墓標〉を取りまく抗エントロピー場が膨張し、とらわれていたシュライクが解きはなたれるときが近づいているという。おりしも宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンに進攻を開始、その手に落ちるまえに〈時間の墓標〉の謎を解明できるか否かに、連邦全体の命運がかかっているのだ!かくして元領事はじめ、惑星ハイペリオンに因縁浅からぬ七人がこの謎を追う最後の巡礼として集い、〈時間の墓標〉をめざす旅に出る。その途上で語られる、それぞれが背負った数奇な運命とは…

ハイペリオンの没落THE FALL OF HYPERION199095.6.10
連邦の首星タウ・ケティ・センターの上空に色鮮やかな光条をいく筋も描いて、FORCEの無敵艦隊が出撃してゆく。宇宙の蛮族アウスターとの闘いの火蓋がついに切られたのだ。艦隊が転移する先は辺境惑星ハイペリオン。時が逆行する遺跡〈時間の墓標〉を擁し、殺戮者シュライクが跋扈するこの星は、今や、連邦全体の命運を分ける対アウスター船の重要な拠点として全連邦の注目を集めていた。人類の同盟者たるAI〈テクノコア〉もまた、持てる予測能力を駆使して対アウスター戦に参与、その助言を受けて連邦政府は無謀なまでの軍力をハイペリオンにさしむける。一方、アウスターに制される前に〈時間の墓標〉の謎を解明すべく、連邦政府の要請を受けて最後の巡礼がこの遺跡を訪れていた。それぞれの運命に翻弄される巡礼たちの眼前で、いよいよ〈時間の墓標〉が開き、すべての謎が解明されるときが近づいていた…!


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