<パーンの竜騎士> |
竜の戦士 | DRAGONFLIGHT | 1968 | 93.5.3 |
色とりどりの竜にうちまたがり、竜騎士は惑星パーンの空を駆け巡る。迎かえ撃つ敵は邪悪な星からの侵入者、糸状の胞子生物だ!だが、かれらの戦いも今度ばかりは旗色が悪い。平穏な四百年のあいだに竜騎士の役割は忘れ去られ、竜も竜騎士も衰退の一途を辿っていたのだ。そんなときに、糸胞来襲の予兆として竪琴弾きの歌に語られる"赤の星"がパーンの空に出現した! |
竜の探索 | DRAGONQUEST | 1971 | 92.7.31 |
惑星パーンに再び糸胞が降りはじめてから七巡年後。一致団結すべき竜騎士たちの足並みが乱れていた。自らの特権を常民にふりかざす竜騎士たち。やがてベンデン大巖洞ノ統領補佐が、フォート大巖洞の竜騎士に刺される事件を契機に、新旧竜騎士の対立は一挙に激化した。おりもおり、周期をはずれた糸胞の来襲に、パーン全土は大混乱におちいった…惑星パーンの人間模様を壮大なスケールで描き上げた好評シリーズ第二弾! |
白い竜 | THE WHITE DRAGON | 1978 | 92.3.16 |
ベンデン大巖洞から、女王竜の卵が盗まれた!サザン大陸に追放された旧時代人の仕業にちがいない。老衰した女王竜しかいないかれらには、竜を繁殖させるすべがないのだ。激怒したレサはパーンを破滅させかねない竜同士の闘いも辞さぬ覚悟でいる。ルアサ城砦の若き大守ジャクソムは成長した白竜ルースとともにその探索に乗り出した…パーンの危機を救うべく大活躍する若き大守と白竜の冒険を描く人気シリーズ第三弾! |
竜の歌 | DRAGONSONG | 1976 | 92.3.13 |
老竪琴師ペティロンの死は、少女メノリにとって大きな痛手だった。竪琴や歌を手ほどきしてくれ、いつもやさしかったペティロン。城砦ノ大守でもある厳格な父親ヤナスと、口うるさい母親マビに囲まれた、退屈な半円海ノ城砦の生活のなかで、かれだけが唯一の心の慰めだったのに。ペティロンの葬送の儀式で、メノリは心を込めて弔い歌を歌った。かれの死が自分の身にどのような運命をもたらすことになるか、なにもわからないままに…竜と竜騎士族が人々を糸胞より守る惑星パーンを舞台に、音楽の才能あふれる一人の少女の成長を情感豊かに描きあげる、傑作シリーズ第四弾 |
竜の歌い手 | DRAGONSINGER | 1977 | 92.3.14 |
九匹の火蜥蜴とともに、メノリは竪琴師ノ工舎にやってきた。竪琴師ノ長ロビントンに見いだされた彼女は、女ながらも徒弟としてここで音楽を学ぶのだ。だが、なんでも上手なメノリに、周囲は羨望と嫉妬を隠せなかった。同じ小舎に住み、お稽古ごととして音楽を学ぶ娘たちからは意地悪され、頭のかたい工師には才能を認めてもらえない。しかし、彼女は数々の困難を乗りこえ、女人竪琴師への道を歩みだすのだった…! |
竜の太鼓 | DRAGONDRUMS | 1979 | 93.7.17 |
女人竪琴師メノリの親友ピイマアは、竪琴師ノ工舎一の美声の持ち主。だが、声変わりで歌えなくなり、通信をつかさどる太鼓師をめざすことになった。太鼓ノ峰での当直中、ピイマアは重大な通信文を受けとる。ナボル城砦の悪名高いメロン大守が危篤!後継者争いが起こるのは必至だ。竪琴師ノ長ロビントンの密命を受け、ピイマアは竪琴師ノ師補セベルとともにナボルへ潜入するが… |
竜の反逆者 | THE RENEGADES OF PERN | 1989 | 95.9.2 |
女だって城塞ノ太守になれる─野心を胸に秘め、縁談を断って城塞を飛び出したテルガー城塞ノ太守の姉セラ。男まさりの彼女はやがて無法者たちを従え、近隣の集落を襲撃しはじめる。ある日、竜の声を聞くことができる少女の噂を聞いたセラは、この少女を味方に引き入れようと奸策をめぐらすが…“反逆の女太守"が引き起こす事件を軸に、南の大陸の探検を続けるピイマアの活躍などを描く、人気シリーズ正篇第七弾! |
<パーンの竜騎士・外伝> |
竜の夜明け[上] | DRAGONSDAWN | 1988 | 92.3.13 |
射手座区にある恒星ルクバトの第三惑星パーン─緑ゆたかなこの星に、いま、地球から三隻の植民船が飛来した。FSP(生命既存惑星連邦)の法にのっとりこの地に理想の植民地を建設するのが目的だ。ヨコハマ号の船長ポール・ベンデンの指揮の下、処女地パーンにふさわしい、科学技術にたよらない共同社会を築くための政策がつぎつぎと実行にうつされた。地球から冷凍輸送してきた植物や家畜もパーンの自然環境に適応し、人びとは広大な土地を自由に開拓していく。植民地として、パーンはなにひとつ欠点がないように思われたのだが…?! |
竜の夜明け[下] | DRAGONSDAWN | 1988 | 92.3.13 |
最初はたんなる黒い雲のようにみえた。だが、近づいてくると、その雲からシューシューと音をたてて降ってきたのは、雨ではなかった。一見雨のような銀色の糸は、触れるものすべてを貪りつくす恐ろしい怪生物だったのだ!科学技術を捨て去り、牧歌的な生活を営んでいた植民者たちは、この思いがけない災厄で恐慌状態に陥った。手持ちの高速ソリを使った撃退方法も、その場しのぎのものでしかない。"糸"を退治するためには、何らかの生物を遺伝子改造することが急務の課題となった…惑星パーンの黎明期を描く、シリーズ番外篇登場! |
竜の貴婦人[上] | MORETA : DRAGONLADY OF PERN | 1983 | 91.6.25 |
惑星パーンに地球からの植民者が入植して千五百年─周期的に襲ってくる、空からの侵入生物、糸胞を竜と竜騎士が迎え討つという社会体制もかたまり、人々は繁栄の一途をたどっていた。だが、ルアサ城砦の早駆け獣のレースで、出走していた早駆け獣が突然、倒れて死亡する事件が発生!しかも、それはほんの皮切りだった。獣のみならず人間までもが、この原因不明の疫病にかかり、次々と命を落としはじめたのだ… |
竜の貴婦人[下] | MORETA : DRAGONLADY OF PERN | 1983 | 91.6.25 |
空に糸胞があるかぎり、竜騎士は飛んで、糸胞を殲滅しなければならない─しかし、惑星パーンの安寧をあずかる竜騎士のあいだにすら疫病は蔓延してしまった。療法師ノ長キャピアムが苦心のすえ開発したワクチンも、パーンのあらゆる地点へ瞬時にして運び、人々に集団接種しなければ効果がない。フォート大巖洞の洞母にして女王竜オルリスの騎士モレタはこのワクチン配布のため、危険きわまる時ノ跳躍に挑むのだった! |
ネリルカ物語 | NERILKA'S STORY | 1986 | 91.12.11 |
原因不明の疫病がはやり、療法師ノ長の命により、パーン全土に検疫体制が敷かれた。フォート城砦ノ大守の娘ネリルカは、ルアサの市に行った母と妹たちを、この疫病で失ってしまった。すぐに後妻を娶った彼女の父トロカンプ大守は、病人を収容所に押しこめ、ろくな援助も与えない。ネリルカはそんな父親に反発し、看護の腕をいかして自分の人生を切り開いていこうと考えるのだった…『竜の貴婦人』のサイド・ストーリー |
<歌う船>シリーズ |
歌う船 | THE SHIP WHO SANG | 1969 | 94.12.23 |
この世に生まれ出た彼女の頭脳は申し分ないものだった。ところが身体の方は機械の助けなしには生きていけない状態だった。そこで〈中央諸世界〉は彼女を金属の殻の中に封じ込め、神経シナプスが宇宙船の維持と管理に従事する各種の機械装置を操作するように調節して、宇宙船の身体をあたえた。こうしてどんな複雑なコンピューターを積んだ船にも負けぬ、優秀なサイボーグ宇宙船が誕生した。それでも、嘆き、喜び、愛し、歌う、彼女はやっぱり女の子なのだ…!乙女の心とチタニウムの身体を持つサイボーグ宇宙船の活躍を描くオムニバス長編。 |
旅立つ船 | THE SHIP WHO SEARCHED | 1992 | 94.11.5 |
「かわいそうな女の子を生かしてやれる可能性はただひとつ、殻人プログラムにいれてやることです」7歳のおしゃまな女の子ティアを突然襲った病は、容赦なく彼女を全身運動麻痺にまで追いこんだ。異星生物の病原菌がとりざたされるも原因は一向に解明されない。人並みはずれた能力と好奇心を合わせもつ少女は、頭脳船に生まれ変わりながらも、いつの日か自ら病因をつきとめようと決心した。相棒の乗組員を見つけ、いよいよティアの野心を秘めた探検が始まる。(Mercedes Lackeyとの共著) |
戦う都市[上] | THE CITY WHO FOUGHT | 1993 | 95.2.26 |
銀河系は外辺部、一つの宇宙ステーションがあった。ここを管理するのは人間の脳。シメオンという名の脳だ。ステーション内の異変なら自らの体に起こった変調のように察知する。近頃の彼はついてない。十数年来の相棒と別れ、代わりにやってきた女性筋肉とは反りが合わず悪戦苦闘の日々。おまけにステーション内の孤児をめぐって〈中央〉とトラブルを起こしてしまう。「養子縁組をした殻人なんて聞いたことありません!」そこへ緊急事態発生。操縦もままならぬおんぼろ船がステーションめがけて突っ込んでくる!人口1万5千の都市は始まって以来の大ピンチ。(S.M. Stirlingとの共著) |
戦う都市[下] | THE CITY WHO FOUGHT | 1993 | 95.2.26 |
なんとか無事におんぼろ船を迎え入れたステーションの次なる課題は、続いてやってくる宇宙海賊からどう身を護るかだった。ステーションは逃げ出すことができない。静止しているのだから!彼らが一番危惧していたのは、シメオンを殻から取り出されることだった。脳なくしてステーションの存続は不可能だ。ならばこの際、本物のシメオンを隠し、わたしが偽のシメオンになりましょう、と提案する者が現れた。ぼろ船から救出されたアモスだ。この道何十年のベテラン・シメオンの代わりが、ぽっと出の田舎者にほんとうに務まるのか?一縷の望みをかけたステーションの行末は?(S.M. Stirlingとの共著) |
友なる船 | PARTNERSHIP | 1992 | 95.5.26 |
優秀な成績で学業を終え、いよいよ今日が初飛行の船、ナンシア。なのに見送りもなければ、一緒に飛び立つ相棒さえも決まらない。不安で一杯の彼女に5人の若者が乗り込んできた。みなそろって新卒で、華族と呼ばれる良い家柄の出。これから新しい赴任先へ向かうのだという。ナンシアがほっとするのも束の間、5人の会話がどうも尋常ではない。それもそのはず、私利私欲に目がくらみ何やら悪だくみをしているやくざな連中だったのだから!聞き捨てならないことを耳にしたものの、頭脳船に盗み聞きはご法度。なんとかやつらの計画を阻止したいのだけど…。(Margaret Ballとの共著) |
魔法の船 | THE SHIP WHO WON | 1994 | 95.8.25 |
宇宙船キャリエルとその相棒ケフは、この道十四年の異星探査チーム。"自分たちに勝るとも劣らぬ知的種族とのファースト・コンタクト"を目指し、今日も前人未到のその星に降り立った。そこで二人が見たものは…人類に似た四本指の農民、六本足の馬、はたまた透明な水の玉に入った蛙たち !?一農民との接触に成功、彼らの素性がわかりかけたケフの足下に、突然熱線が降ってきた!農民の言うところの'山からの罰'が下ったわけだ。嘘か誠か、ここは山の上に住む者、つまり魔術師連中の支配下にあるらしい。宇宙船は魔法と戦う!(Jody Lynn Nyeとの共著) |
伝説の船 | THE SHIP ERRANT | 1996 | 98.4.21 |
オズラン星に住む両生類種属から、宇宙船キャリエルと相棒ケフに宛てて、母性への移送依頼が舞いこんだ。水をたたえた透明な玉に入った知的種属は、同チームによって発見され、“玉蛙”として注目を集める存在である。千年ぶりに本来の故郷へ戻った蛙たちは、そこで気がかりな事実を耳にした。この五十年、宇宙計画はとどこおり、植民地からの連絡が途絶えているという。それには何か、伝説とされる船が関わっている?かつて同じ場所で大事故を経験したキャリエルは古傷をこらえ、真相究明に乗り出す!(Anne McCaffrey原案・Jody Lynn Nye著) |
<九星系連盟>シリーズ |
青い瞳のダミア | DAMIA | 1992 | 95.10.27 |
超常能力を駆使した即時コミュニケーションによって人類は宇宙進出を果たし、地球を中心とする九星系連盟を形成していた。連盟でも屈指の超常能力者ローワンの娘ダミア。母親の才能と気の強さをそっくり受け継いだ彼女は、幼いころから男まさりのお転婆ぶりを発揮し、やがては美貌のステーションマスターに成長してゆく。時に自らの才能に悩みながらも、明るく成長してゆく少女ダミアの恋と冒険! |
ダミアの子供たち | DAMIA'S CHILDREN | 1993 | 96.3.23 |
人類は友好的異星人ムルディニと協力して艦艇を送りだし、共通の敵〈ハイヴ〉の母星探索を続けていた。優れた超能力者ダミアの子供たちは幼いころからムルディニ人に親しんで育ち、〈ハイヴ〉探索の貴重な戦力となっていく。ある日、長男ティアンが乗った艦艇が〈ハイヴ〉の廃船を発見するが…!? |