櫻井牧

玻璃の惑星 1998 富士見 98. 3. 6
 饅頭が食べたい、だと?クリスおまえ今、何をやっているのか、わかってんのか!?下は断崖絶壁、あと15分で地上のものすべてを吹き飛ばすような大嵐が来るんだぞ。この非常時に、何寝言いってるんじゃ――!!
 銀河大学の最上級生で良識派のリグと人騒がせなお坊っちゃまクリスのコンビが訪れた惑星エリュシオン。彼らはそこで二つのものを見つけた。ひとつは驚異的な高エネルギーの結晶体。そして、もうひとつは今まで存在が知られていなかったエリュシオン人だ。エリュシオン人は今まで見たどんな異星人とも違っていた。その容姿は美しく、そして……。
 第七回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞の新鋭櫻井牧が描くリリシズムあふれるSF長編。荒涼たる惑星の地平に、リグとクリスは何を見出すのだろうか。


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