<月蝕紀列伝> |
氷刃のフレオリック | 1996 | 富士見 | 96. 8.24 |
盗賊の少女ピュティアは見た――その男が、半獣人と化した賞金稼ぎを真っ二つに切り裂くのを。 黒衣を纏ったその男は、冷めた表情のまま、剣を収めた――氷の刃を持つ剣を。 彼の名はフレオリック。何の罪を犯したのかはわからないが、その首には金貨三千枚がかけられているという。 「冗談じゃない!あの剣の腕さえあれば、その十倍は軽く稼げるってもんさ!」 ピュティアは、この男――フレオリックに付いていくことを決心した。 だが、彼女はまだ知らない。それがどんなに過酷な旅になるかを……。 本格的ヒロイック・サーガ、ついに登場!果てしなき冒険が今はじまる! |
暗殺者フレオリック | 1997 | 富士見 | 97. 8.21 |
その首に懸けられた賞金、金貨三千! ヤーバシアの元国王であり、剣聖ロヴァルに師事した天才剣士としても知られる男――黒衣のフレオリック。だが今は、妻と弟を殺して国を捨てた賞金首として、その名はエレネイ全土に轟いていた。そんな彼を狙うのは、賞金目当ての追手だけではない。その剣士としての凄腕を利用しようと企む者もいる。そう、この自由都市ユガにも……。 フレオリックの相棒の少女ピュティアを人質にして、敵対する隣国の太守暗殺を命じるユガの参事会。しかも、彼に与えられた時間はわずか二日間。それまでに太守の首を持ち帰らねば、ピュティアの命はない! フレオリックは隣国へと急ぐ。暗殺者としての使命を果たすために――。 本格ヒロイック・ファンタジー第二弾。今、冒険は君の手に! |
異端の魔道士セイル | 1998 | 富士見 | 98. 2. 3 |
焼け焦げた多数の人骨が散らばる森の中、古びた木製の棺の上に金髪の美青年が死んだように横たわっていた……。 青年の名はセイル・グレイ。かつては〈至神智教団〉より最高の魔道士の証であるマギの杖を授かったという。だが今は、とある事情から異端の烙印を押され、教団から追われる身となっていた。 セイルを解放した気のいい旅芸人の一座は、そんな事情を知りながら、彼を仲間として受け入れてくれる。こうして、セイルの新たな生活がスタートした。 しかし、平和な時も長くは続かなかった。一座が訪れた港町もすでに〈至神智教団〉の支配下にあったのだ! 本格ヒロイック・サーガ、セカンドステージに突入! マギの杖が光るとき、心の闇が払われる! |
決闘者フレオリック | 1998 | 富士見 | 98. 6.20 |
ヤーバシアの元国王であり、その首に金貨四千の賞金をかけられた黒衣の男フレオリック。彼は、立ち寄った小さな町で謎の刺客に襲撃された。彼が泊まる宿に炎の塊が打ち込まれる! その時、炎上する宿の上空で小さな炎の群れが踊り、一定の形を描いた! ――タレントゥムに近づくな――。 まるで誘うような炎の文字を見たフレオリックは、招待を受ける決意をする。 折しもタレントゥムでは、妖剣と噂されるアクーザルを懸けた決闘大会が開かれていた。彼はその決闘に、否応なしに巻き込まれていく……。フレオリックを招くのはいったい何者なのか!? 本格ヒロイック・サーガ第四弾!フレオリックの行く手に修羅が待つ!! |
放浪者フレオリック | 1998 | 富士見 | 98. 9.19 |
魔剣アクーザルによって、フレオリックの愛剣グリードが折れてしまった! 噂は駆けめぐり、今こそフレオリックを倒して賞金をせしめようとする者どもが、次々とフレオリックに襲いかかる。 なんとか折れたグリードを修理したいピュティアは、偶然耳に入った妖精族の消息を頼りに、一人で北の山奥へと向かった――。 一方、ティーズの驚異の一座の女占い師アマラは、賞金稼ぎのダル・ハーとともに、タンヘルという街にいた。食べていくために仕事を探していた彼女たちは、そこで意外な男に出会う……。 好評本格ヒロイック・サーガ第五弾!フレオリックの行くところ勇者が集う!! |
炎狼のシャインデル | 1998 | 富士見 | 98.12.17 |
時は魔道士セイル・グレイが『ティーズの驚異の一座』の前に現れる一年前。 主君を殺し、金貨五千の賞金首となったアゼラの元百人隊長シャインデルは、カデロンの監獄に幽閉されていた。 そんなシャインデルの牢に、カデロンの太守ゲレオンが現れた。ゲレオンは、隣国ザモーラとの国境に位置する、ノイストリエンの森をザモーラから守って欲しいと言ってきたのだ。ところが……。 「俺をからかっているのか?」 シャインデルに与えられたのは、ノイストリエンに住む民、百四十人!対するのは、ザモーラの精兵およそ一万人!! この圧倒的な兵力差を、シャインデルは覆すことができるのか!? 絶好調の本格ヒロイック・サーガ第六弾!炎の杖が悪を討つ!! |