水野良

<ロードス島戦記>

灰色の魔女 1988 角川 88. 6.10
 30年前の魔神との戦いの傷も癒え、平和の続くロードス島に、新たなる戦乱の兆しが現われ始めていた。暗黒の島マーモの皇帝ベルドが、カノン王国を攻め滅ぼしたのだ。しかも、彼の背後には強大な力を秘めた謎の魔女、カーラの姿があった!
 その頃、辺境の村ザクソンの青年パーンは、己の正義感の赴くまま、神官のエト、ドワーフの戦士ギム、魔術師スレインらとともに、故郷の村を旅立とうとしていた。自分の前に立ちはだかる、大いなる運命も知らずに……。

炎の魔神 1989 角川 89. 2.22
 あのいまわしいカーラとの戦いから二年が過ぎたロードス島。カーラのサークレットを奪い去っていったウッド・チャックを求める、パーンとディードリットの旅は続いていた。
 炎の魔法を操るという謎の魔法使いの噂を聞き、砂漠の国フレイムにやってきたパーン立ちを待ち受けていたのは、砂漠の蛮族の激しい攻勢と、そして恐るべき力を秘めた炎の魔神だった!
 不毛の地、「風と炎の砂漠」を舞台にパーンたちの新たなる戦いが始まる……

火竜山の魔竜[上] 1990 角川 90. 1.30
 戦乱の収まらぬロードス島。アラニアの地は、王弟ラスター公派とノービス伯アモスン卿派に分かれての内戦の真只中であった。
 その内戦を嫌い、ザクソンをはじめアラニア北部の村々は王国から独立しようとしていた。そして、その中心にパーンやスレインたちの姿があった。
 一方、暗黒の島マーモの騎士アシュラムは、絶対的な権力を与えるという魔法の宝物“賜杯の王錫”を求める旅に出ていた。その宝物は、世界最強の種族である古竜が守っているのだ。
 アシュラムの野望を阻止するため、パーンたちの新しい冒険の旅が始まる。

火竜山の魔竜[下] 1990 角川 90. 6.28
 支配の王錫をめぐる旅は続く。水竜エイブラのすむ青竜の島へと渡るべく、オルソンたち一行は自由都市ライデンへとたどり着いた。長旅の疲れを癒そうと、酒場に立ち寄った一行は、そこで小さな草原の妖精、グラスランナーの吟遊詩人と出会う。しかし、そのおかげで一行は、味方になるはずだった盗賊ギルドを相手にしての大騒動へと巻き込まれることになる。
 一方、火竜の狩猟場でシューティングスターとの戦いに敗れたパーンたちは、復讐に燃えるフレイム王カシューとともに、ライデンまで早馬を走らせていた──
 火竜山の魔竜、完結編!

王たちの聖戦 1991 角川 91. 2.21
 アラニア王として立て!
 パーンはカシュー王やスレインらからそう説得を受ける。ロードス島の平和を取り戻すためには、それがいちばんだから、と。しかし、パーンの心の中には、拭うことのできないわだかまりがあった。
 王の資質、王となる意義を追い求めて、パーンたちは混乱の極みにあるロードス島南部に向かって、苦難の旅を再開する。モスへ、ヴァリスへ、そしてカノンへ。
 戦乱の渦中にある三つの王国で、パーンたちを待ち受ける新たなる戦いとは……。

ロードスの聖騎士[上] 1991 角川 91.11.29
 「ふたつの扉、ひとつの鍵、かくしてカーディスは蘇らん……」
 マーモ帝国の宮廷魔術師バグナードは、破壊の女神カーディスを復活させんとの陰謀をひそかに進めていた。そして、バグナードの魔手は、ついに女神復活のための“鍵”へと伸びていった。フレイムの王城の宝物庫で守られていた「魂の水晶球」が、侵入してきたダークエルフたちによって奪い去られたのである。
 フレイムの若き騎士見習いスパークは、賊の侵入を発見しながら、手柄を焦ったために、みすみす賊を取り逃がしてしまう。フレイム王カシューは、この若者にダークエルフ追及という使命を与えた。そして、カノンの使者としてフレイムを訪れていた自由騎士パーンは、スパークに助言を与え、「道」を示した……

ロードスの聖騎士[下] 1993 角川 93. 3.27
 “ふたつの鍵”は奪われた。
 ひとつの扉たる宿命をおった少女ニースは、黒の導師と対決するためマーモ帝国の支配下にあるカノンの地へ向かう決意をする。フレイムの騎士見習いスパークも、帰還せよとのカシュー王の命令に背き、五人の仲間たちとともに少女に同行を申し出る。
 一方、ロードス全土を揺るがした大戦は最終局面を向かえていた。アラニア、マーモの同盟軍か?フレイム、ヴァリスら諸王国連合軍か?決戦の日は、刻一刻と近づいている。
 はたして勝利はいずれの手に。そして、邪神復活の野望の行方は……?!
 感動のシリーズ完結編!

ハイエルフの森 ディードリット物語 1995 角川 95. 3. 1
“帰らずの森”──そこはエルフたちにとって森の精霊王に守護された美しい故郷。だが人間にとっては、足を踏み入れたら最後、二度と戻ることのできないロードス最大の魔境であった……。ここ帰らずの森を舞台に、若きディードリットの旅立ちを描いた「帰らずの森の妖精」をはじめ、ぱーんら人間と、ディード、エスタスらエルフの交流を綴った「妖精界からの旅人」他、超人気シリーズ「ロードス島戦記の知られざる物語を一挙公開 !!

収録作品:妖精界の旅人/開かれた森/復讐の霧/帰らずの森の妖精

黒衣の騎士 1995 角川 95. 7.29
ロードス統一を唱えたマーモ暗黒皇帝ベルド。その覇業のために、生涯を捧げた一人の男がいた。その名はアシュラム。人々は彼を黒衣の騎士と呼び、畏怖した――。英雄戦争終結後、亡きベルドの遺志を継ぎ、最後まで自由騎士パーンの好敵手であり続けた男の悲しき過去。運命を変えたベルドとの邂逅。そして、美しきダークエルフ、ピロテースとともに新天地を目指す苦難の旅。今、ここに世界の架け橋となる物語の幕が開く!

収録作品:船出/暗黒の覇者/海魔/永遠のはじまり/上陸
<漂流伝説クリスタニア>

漂流伝説クリスタニア 1 1993 メディアワークス 93. 6. 9
 ダナーン半島は、神の城壁と呼ばれる巨大な断崖によって大陸から切り離された陸の孤島であった。その半島の住人たちは崖の上に立っているであろう巨大な大陸を“神の国クリスタニア”と呼んでいた──。
 王都から遠く離れた辺境の村ハークに、ひとつの事件が巻き起こった。王都に侵入した賊を捕えるべく、王都から騎士がやってきたのだ。冒険者になる夢を捨て、騎士になる決意をしたばかりの青年レイルズは、偶然にもその賊と出会い、戦うことになる。
 危機一髪!その時、突如、村を襲った大地震は、レイルズのみならず、彼の仲間である魔術師のサイア、精霊使いのビーンの運命までも、大きく揺れ動かすことになる……
 RPG感覚あふれる冒険ファンタジー、ここに開幕!

漂流伝説クリスタニア 2 1993 メディアワークス 93.12.13
 かつて“神々の大戦”により生き残りし神々は、人の姿から獣の姿に身を変え神獣となった。そして神獣たちは周期という規律を定め、クリスタニアの地で平和な時を刻んでいた。それから何百年もの時が過ぎ、神王バルバス率いるベルディア軍の野望でこの地は混沌の時を迎えていた──。
 ダナーンの地からクリスタニアの大地に来た騎士見習いのレイルズら5人は、銀狼の娘マリスと知り合い、この地の混沌を知る。そして牙の侯爵グレイルとの戦いで、死の恐怖に直面したレイルズは葛藤の末、ベルディア軍との戦いを決意する。その直後、仲間になった神獣の民の傭兵集団・獣の牙の戦士たちとの前に、サーベルタイガーを引き連れたゴブリンが襲ってきたのだ。戦いを躊躇するレイルズを尻目に、神獣の戦士たちは顔を獣の姿に変え敵を次々と倒していく……。
 ロードス島戦記を超える壮大なファンタジー巨編、第2弾待望の登場!!

漂流伝説クリスタニア 3 1994 メディアワークス 94.12. 6
 神王バルバスによって周期が失われた“神々の住まう地クリスタニア”。その地に住まう、神獣の民たちは神王バルバス率いるベルディア軍の野望のため、戦いを強いられることになった。そして、この地はまさに混沌の時を迎えていた…。
 ダナーンの地からクリスタニアに上ってきて、1年が経とうとしているレイルズら一行は、神獣の民の傭兵集団“獣の牙”の砦にたてこもり、レイルズの指揮の下、ベルディア軍の襲撃に備えることになる。そして、前回の戦いで傷つきながらも痛手を負わせた剣の牙の侯爵グレイルに復讐の名を借りた、死をかけた戦いを挑まれる。銀狼の娘マリスとともに、神王バルバス率いるベルディア軍からこのクリスタニアを守ることができるのか…。

漂流伝説クリスタニア 4 1996 メディアワークス 96. 2.11
 神々の住まう地クリスタニアは神王バルバス率いるベルディア軍の侵攻のため、まさに混沌の時を迎えていた。
 レイルズの指揮の下、善戦していた“獣の牙”の砦だったが神王バルバスの奇跡の絶対的な力により大打撃を受け崩壊した。ビーンの結城ある行動で奇跡的に助かったレイルズたちの一行は復讐に燃える“剣の牙の公爵”グレイルの影に怯えながらも“会合の地”へと向かう。そして、マリスとレイルズは聖地へ足を踏み入れるが……。
<魔法戦士リウイ>

剣の国の魔法戦士 1993 富士見 93. 7.25
 古代王国の遺跡から発見された一冊の古代書。“剣の国”の風雲は、そこから始まった──。
 リウイはオーファンの魔術師ギルドに所属する若い魔法使いだった。だが研究よりも冒険を好み、ミレル、メリッサ、ジーニという女性ばかりの仲間とともに、運と腕まかせの日々に明け暮れていた。そんなある日、魔術師ギルドのラヴェルナ導師から呼び出しを受けたリウイは、そこでギルドの後継者フォルテスの密謀を知る。
 独力で解決をはかるリウイをよそに、事件は思わぬ展開を見せ始めた……。
 切望に応えてついに登場!水野良のソード・ワールド長編第一作!!

湖岸の国の魔法戦士 1997 富士見 97. 8.21
 “剣の王国”オーファンの妾腹の王子リウイ。彼は精悍な肉体を持つ戦士でありながら、同時に魔術師として古代語魔法をも修得した魔法戦士である。
 彼と行動をともにするのは、美しき三人の冒険者たち。男勝りの体格の女戦士ジーニ、戦の神の神官戦士メリッサ、盗賊の少女ミレル。
 オーファン王リジャールの密命を受けて賢者の国オランへ向かっていた彼らは、その旅の途中、情勢不安定な湖岸の国ザインへと立ち寄る。
 身分を隠しての旅ゆえに、無用な騒動を避けるため選んだルートだったのだが、運命の神は、リウイをより深い混乱と陰謀の渦の中に導いてゆく……。
 これも彼が持つ“勇者の資質”ゆえなのか?水野良が描くアレクラスト・サーガ決定版!

魔法戦士リウイ 1 1998 富士見 98.10.22
 英雄王リージャルが治める“剣の王国”オーファン。その国で新たな物語が始まろうとしていた。
 「神の啓示がありました。不本意ですが、あなたは私が仕えるべき勇者です」
 そう声をかけられたのは、魔術師の見習いを卒業したばかりの青年リウイ。声をかけたのは、三人の女性冒険者。盗賊のミレル、戦士のジーニ、そして戦の神の神官メリッサだった。
 突然降ってわいた「冒険者」へのお誘い。それは、有り余る体力と己の内にたぎる正体不明の感情に、日々モンモンとしていたリウイにとって、願ってもないチャンスであった。
 こうして始まった冒険者としての生活。それは同時に、地獄の試煉の始まりでもあった。
 水野良が描くフォーセリア・ワールド、待望の新シリーズ第一弾!!

魔法戦士リウイ 2 1999 富士見 99. 2.18
 剣の国オーファンは異常気象に見舞われていた。そんなある日、リウイの同僚の女性魔術士アイラの元に、かつての師匠バーナルから手紙が届く。手紙には「約束通り研究の成果をすべて譲る」とあった。ここ数日の天気の異常が、バーナルの研究にあると気がついたアイラは、リウイに調査を依頼する。
 一方リウイの冒険仲間であるメリッサは、不本意ながらもリウイを勇者と認め、勇者に見合った試煉をこなしてもらおうと思うということを、ミレルとジーニに告白した。そんな三人の前にエルフの娘セレシアが現れ「仲間にしてくれ」と言ってくる。
 試煉が向こうから歩いてやってくる状況に驚愕する三人。これも勇者の資質がなせる技なのか?ともあれ、リウイの試煉が始まるのであった。
 水野良が描くフォーセリア・サーガ・シリーズ待望の第二弾!!

魔法戦士リウイ 3 1999 富士見 99. 6.17
 「私は家を出る決心をしたのです」リウイが繁華街で盗賊たちから助けた少女ミュリエルは、嬉しそうに言った。彼女は親の決めた縁談に悩み、戦の神の女性侍祭に相談したところ、「断固戦うべきです」とそそのかされたらしい。
 『メリッサの奴……』頭を抱えながらも、少女を助けるために、彼女の実家に乗り込んだリウイ。しかし、下手な小細工をしたばっかりに、リウイはミュリエルと婚約することになってしまった。そう、彼は自ら人生の墓場に、足を踏み入れてしまったのだった。
 着々と事は運ばれ、リウイの周囲もなかばあきらめ気味。人生最大のピンチをどう乗り切るのか?
 「不本意です!」メリッサの嘆きがオーファンの空に、今日も虚しく響きわたる。
 大好評のシリーズ第3弾!!

魔法戦士リウイ 4 1999 富士見 99.12.18
 「あの野郎のせいだ!」
 人間関係の変化に着いて行けず、落ち込む盗賊少女ミレルは、ある雨上がりに一人の少年と出会った。何者かに追われ、行く当てもないその少年の面倒を、ほんの気まぐれでみることにするミレル。
 一方、あの野郎ことリウイは、最高同士カーウェスに呼び出され、一人の少女を紹介されていた。彼女の名はエリスティア。魔法王国ラムリアースからの留学生だという。しかし彼女は、ラムリアースの魔術師ギルドからある密命を受け、オーファンにやってきた魔法戦士だった。
 翌日、役者が揃うのを待っていたように事件が起こる。街を流れる川の土手で、一人の男が他殺体で発見されたのだ。
 水野良が完全書き下ろしで贈る、フォーセリア・サーガ・シリーズ第4弾!!

魔法戦士リウイ 5 2000 富士見 00. 4.21
 言葉にできない不安が、盗賊少女ミレルの胸を締めつけていた。メリッサに次いで、ジーニまでもが、リウイを認めたのだ。だが彼女には、自称魔法戦士のことを認めるべき理由は何もない。
 いつの間にか、自分一人だけが浮いていることに気づき悩むミレル。そんな彼女に盗賊ギルドから呼び出しがかかった。
 出頭したミレルを待っていたのは、副頭領マズルの「俺の情婦になれ」という、思いもかけぬ言葉。動揺したミレルは思わず、自分は冒険仲間であるリウイの恋人だと答えてしまうのだった。
 その夜、自分の言葉を事実にするため、リウイの部屋に押しかけるミレル。 「本物の恋人にしてほしいんだ……」
 夏とはいえ夜は長い。どうするリウイ?
 大好評アレクラスト・サーガ、第5弾!!

魔法戦士リウイ 6 2000 富士見 00. 9. 2
 自称魔法戦士の立場は、今日も最悪だった。三人の仲間メリッサ、ミレル、ジーニの冷たい視線が、容赦なくリウイに突き刺さる。原因は彼が連れてきた青年アーヴィンにあった。名門貴族シュレイダー家の次男であり、騎士への叙勲を間近に控えた彼は、メリッサを妻に迎えるべく、リウイに決闘を申し込んだのだった。だが、戦う理由のない彼は、直接青年をメリッサに会わせたのだ。
 すげなく申し込みを断るメリッサにリウイは、彼にも猶予を与えてやれという。
 「ご命令ならば、仕方がありません」
 メリッサは怒りのオーラを吹き出しながらも、アーヴィンの冒険への参加を承諾する。この判断が、自分の心を変化させることになるとは知りもしないで……。
 オーファンに再び愛の風が吹き荒れる。
 絶好調アレクラスト・サーガ、第6弾!!
<ロードス島伝説>

亡国の王子 1994 角川 94. 9. 1
英雄戦争から遡ること30年。呪われた島・ロードスは、未曾有の危機に瀕していた――。それは、島の南西部・モス地方から始まった。大地の妖精族ドワーフが築いた石の王国から出現した魔神の大軍は、国を亡くし姿を消した。彼らとの友好で独立を守っていたスカードは、不在の国王に替わり若き王子ナシェルが全権を掌握する。そして、運命の時を迎えた……。ベルド、ウォートをはじめ英雄たちの若き姿が甦る!待望の書き下ろし新シリーズ、感動の開幕!

天空の騎士 1996 角川 96. 7. 4
魔神を率いるのがスカード王ブルークと判明し、モス諸国は題混乱に陥った。“竜の盟約”が破棄され、ナシェルの立場はますます苦しいものに。だが、己の運命を切り開くため、ナシェルは勇気ある決断を下した!一方、フラウスはファーンらとともにライデンを訪れ、ベルドと衝撃の出会いを果たす。この瞬間、ロードスの未来が大きく変わろうとしていた――。
未曾有の危機に立ち向かう英雄たちの勇姿を壮大なスケールで描く待望の第2弾!!

栄光の勇者 1997 角川 97. 4. 4
竜騎士となったナシェルの活躍で、モス諸国は再び結束、魔神に対する反撃態勢は整ったかに見えた。だが、ロードス各地は益々昏迷を極めていた。ヴァリスでは鏡像魔神の暗躍のために、ファーンが聖騎士隊長の地位を追われ、ベルドの武勇によって決起したはずの“百の勇者”にも不隠な空気が…。闇が大地を覆う中、荒野の賢者ウォートはついに魔神殲滅の切り札を放つ!
若き勇者たちが、ロードスの平和をめざして躍動する英雄叙事詩、いよいよ佳境へ――。

伝説の英雄 1998 角川 98. 3.27
ついに魔神との戦いは最終局面をむかえた。ナシェルは勇者隊を統べる者として、モス連合騎士団と共にリュセン、そしてマスケト解放をめざす。ベルド、ファーンら希代の英雄たちの活躍、ウォートの魔術、フラウス、ニースの加護。ナシェルの旗のもと、戦いの趨勢は決まったかに見えたのだが……。
伝説の英雄たちが躍動する大叙事詩、かつてない感動と愛の奇跡を謳いあげ、ここに完結。

永遠の帰還者 1998 角川 98. 3.27
呪われた島ロードス。その南西部に位置するスカードの王ブルークは、自らの余命がいくばくもないと知ったとき、一つの決断を下した――魔神戦争の始まりを告げる「ロードス島伝説 序章」2編に加えて、最も深き迷宮を巡る最後の戦いを前に、舞台を去ったナシェルの行く末を描いた、書き下ろし「ロードス島伝説 終章」を収録。亡国の王子にして天空の騎士、栄光の勇者にして伝説の英雄こと、ナシェルの物語、ここに大団円を迎える。

収録作品:太陽の王子、月の姫/血の絆/竜の心、魂の魔神

太陽の王子、月の姫 1996 角川 96. 8.30
呪われた島ロードス。その南西部に位置するモス地方でいま邪悪なる封印が解かれようとしていた―。
スカードの王ブルークは息子ナシェルがロードスの統一王になることを夢見ていた。それゆえ、自らの余命がいくばくもないと知ったとき、敢えて歴史に汚名を残す決意をした。そして、ナシェルの妹リィーナもまた兄に対する深き愛から、自らの運命を父に委ねた…。
本編では明かされなかった魔神解放の真相!
『ロードス島伝説』オリジナル・ストーリー。
<新ロードス島戦記>

暗黒の島の領主 1998 角川 98. 7.24
魔人戦争、英雄戦争、邪神戦争という三つの大戦を経て、ロードスにもようやく平和が訪れようとしていた。だが、その南に浮かぶ暗黒の島マーモだけは未だに邪悪な炎が燻り続けていた―。邪神戦争後も闇を払うために、マーモに残った若き騎士スパーク。城内に隠された扉が彼を新たな試練と過酷な運命と誘う。今、新たなロードスの戦乱の火蓋がここに切られる!

闇の森の魔獣 1998 角川 98. 9. 2
忌まわしき邪神戦争から一年。“呪われた島”ロードスにもようやく平和が訪れようとしていた。だが、その南に浮かぶマーモ島だけは、未だ邪悪な炎が……。若き騎士スパークはこの闇を払うために、マーモ公王に即位した。だが、彼の前には数多の困難が立ちはだかる。内紛の兆し、魔獣の出現、旧帝国軍の暗躍。聖女ニースらと共に、スパークはこの危機をどう切り抜けるのか?壮大なスケールで贈る愛と冒険の物語!待望の新シリーズ、ここに堂々の開幕!

―序章― 炎を継ぐ者 1999 角川 99. 5.28
ロードスの平和を願い、スパークとニースは邪神戦争終結後も、“暗黒の島”マーモに留まった。二人の心には、愛と正義のために戦った人々の想いが刻みこまれていた――。
十数年前、幼少のスパークを救うために身を挺した従姉のナルディア。ニースが三歳の時、“魔獣の森”の混乱を察知した父スレインと友人のパーン、セシル。その知られざる活躍と志を受け継ぎ、スパークとニースは仲間と共にマーモの災厄に挑む! 「戦記」から「新戦記」の架け橋となる新たな物語、誕生!!

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