鋏使いのチックは無邪気に人を斬る。見えない“絆”がどれだけ傷みに耐えられるかを確かめるために。
刀使いのマリアは陽気に人を斬る。この世に切れないものなど無いことを信じるために。
槍使いのアデルは慇懃無礼に人を斬る。ただ存分に暴れたいが為に。
ナイフ使いのシャーネは無言で人を斬る。自分の仲間を傷つける者を排除するために。
刃物使い達の死闘は雨を呼ぶ。それは嵐への予兆――。
[バッカーノ!1933 上 THE SLASH〜クモリノチアメ〜/成田良悟/電撃文庫 裏表紙より]
仕事の行き帰りに読もうと思っていたのに、布団の中で読んでいるうちに最後まで読み切ってしまった……。おかげで今日は眠かったよ、バカなことをしたものだ。さて、中盤からの四つ巴の抗争はいい感じに盛り上がっていますが、こいつは上巻なわけで、ヴィーノの参戦する下巻からが本番ですよね。でもまあ、今回はロニーさんの超人っぷり(つーか、悪魔なんだが)が堪能できて満足です。下巻は11月かぁ……。ちょっと待たされるなー。
いかに敏腕な弁護士といえど、休息は必要だ。俺、山鹿善行は愛する雪奈を連れ、山間の温泉地を訪れていた。俺たちも、弁護士と秘書という枠を超え、大人のつき合いをしてもいい頃だ。とりあえずは混浴でシッポリと……などという、俺のささやかな願望は早くも暗礁に乗り上げようとしていた。
商店街の福引きで当たった旅行は、社会不適応探偵・影野、存在自体が迷惑行為な女子中学生・皐月というお邪魔ムシの同行で、色気もクソもなく始まった。さらに、そこで俺を待っていたのは、今後のトラブルを占うかのような飛んでもない再会だった!
氏神功徳。学生時代、俺や影野とツルんでホストリオなどと呼ばれた悪友が、こともあろうに俺たちと同じ旅館に泊まっていようとは。休息どころかストレス充填された俺に、追い討ちをかけるように事件が! おいおい、まさか湯けむりで殺人なんていうんじゃねぇだろーな!?
[タクティカル・ジャッジメント5 湯けむりのデスティニー! 邂逅編/師走トオル/富士見ミステリー文庫 裏表紙より]
でまあ、こいつは帰りの電車プラスαで読了。今回ついに、三人目の男登場。職業は監察医です。……僕も、監察医って司法解剖する人のことだと思ってましたヨ。えーと、めんどくさいので監察医については本書をお読み下さい(ぉ。とりあえずあれだ、酔っぱらいに仕事を任せるのはヤメロってところかな。そして、読み終わるまで、こいつが上巻だとはこれっぽっちも気付きませんでした(笑)。しかし雪奈さんとはまるっきり進展ありませんなぁ、山鹿先生。