第9回電撃ゲーム小説大賞〈金賞〉受賞の成田良悟が、前作を上回るスケールとトリッキーな構成で送る受賞後第1作。
舞台は1931年アメリカ。大陸横断特急「フライング・プッシーフット」。
“不良集団”は貨物室のお宝をちょいと戴くため、列車に乗り込んだ。
“革命テロリスト軍団”は偉大なる指導者を奪還するため、列車に乗り込んだ。
“ギャング”は鉄道会社を脅して金をせしめるため、列車に乗り込んだ。
出発の興奮に酔う彼らはまだ知らない。これから始まるクレイジーな夜を――。
[バッカーノ!1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad/成田良悟/電撃文庫 表紙裏より]
一気に読み切っちゃいましたよ、いや面白かった! 前作同様、アイザック&ミリアのバカップルがいかしすぎてます、いやっほー! あの怪しすぎる東洋の知識はステキだな。僕もあんな感じに微妙すぎるバカ蘊蓄を披露してみたいもんです。しかし、バカだけど決めるところは決めますバカップル。銃は、みんなの心の中にある
の下りは格好良すぎますナ。いやー、来月の急行編すげぃ楽しみだ。ちなみに今回、バカップル以外の前作の登場人物はちらっとしか出てきません。レイルトレーサーとか錬金術師の正体も、後半知らないうちに姿を消していた面々の行く末なんぞも急行編に持ち越しです。